現在をうろうろ(377)

 元山から平壌への道・・・平壌-元山観光道路とその沿線(2) 兵器の展示場か?

 さて、ミサイル関連施設のようなものも見つけたし・・・と言っても、既に元山から50kmを越えていますから、山岳地帯の何もない場所を、この観光道路は貫いているという事のようです。確かに、衛星写真から見る景色のは良いと思いますが・・・トンネルの迂回路などは、舗装もされていませんから、大部隊の行軍だと直ぐに破壊されそうですね。旧道そのものが無い場所に造られた高速道路という感じです。基本的に、北朝鮮が地域充足型の社会構造になっているような感じ・・・日本の市場社会による豊かさとは違った・・・我が国の目指す最大の国益・・・最も大切な国益とは何か。日本には世界に誇るべき国柄があります。息を飲むほど美しい田園風景。日本には、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら五穀豊穣を祈る伝統があります。自助自立を基本としながら、不幸にして誰かが病に倒れれば村の人たちがみんなで助け合う農村文化。その中から生まれた世界に誇る国民皆保険制度を基礎とした社会保障制度。これらの国柄を私は断固として守ります。・・・農村社会への回帰のようですから・・・北朝鮮では既に実現しているというか、未だに、これを最上の無上のものとして保持している?ように見えますから・・・

 さて、この観光道路の稼働率の問題が気になります・・・元山の西のスキー場のある馬息嶺で2013年5月24日にバス転落事故があったようです。中学生約50人が死亡とか・・記事では・・・

 東亜日報の報道によれば、この日平壌第1中学3年の生徒たちは江原道元山(ウォンサン)の松涛園(ソンドウォン)国際少年団野営所に移動する間に事故に遭った。平壌第1中学校は北朝鮮の最高名門校とされ、事故で亡くなった生徒たちのうち北朝鮮高位級幹部の子供が多数含まれているという。

事故が発生した平壌元山高速道路の迂迴路である馬息嶺旧道路区間の道幅は、車2台がすれ違うこともできないほど狭く道路の外側にはガードレールもない。「虹の洞窟」などトンネル3本があけられているが頻繁な崩壊事故で詰まってしまい、この迂迴路を利用するケースが少なくなったという。

その上、バスが道路の下の馬息嶺の谷間に落ちて生徒たちが安全ベルトも締めずに全員死亡したものと見られる。

 ・・・この事故では、平壌元山高速道路の迂迴路である馬息嶺旧道路で起こったとの事、この区間の道幅は、車2台がすれ違うこともできないほど狭く道路の外側にはガードレールもない。「虹の洞窟」などトンネル3本があけられているが頻繁な崩落があって、利用度が低いとの事・・・高速道路が、この時期使えなくての事故みたいです。この年の4月は結構北朝鮮では雨が降ったのではないかと・・・この旧道が分からないんです・・・

 多分、史料としては日清戦争の平壌の戦いに向けて元山に上陸した佐藤支隊の進軍経路に当たるのだと思いますが・・・佐藤正中佐が率いる歩兵第18連隊の先発隊が8月28日に宇品を出発して元山へ上陸、平壌での戦闘への道は・・・右の様であると・・・元山津から、陽徳経由で成川へということのようですが・・・

 この旧道にはトンネルは無いですから、この観光道路の迂回路とは違うような感じです・・・しかし、何かこの記事は変な感じ?高速道路の方には3つのトンネルがある、迂回路にはトンネルは無い・・・まさか、例の並行する5kmの道路の区間の事ですかね?川の増水によって、路面が浸水・・・迂回路を通過中に事故か?・・・東名高速道路もたまに浸水で迂回を余儀なくされる事がありますからね・・・とにかく、報道の確度は・・・?

 北朝鮮関連の報道は、どうもよくわからないものが多い・・・「馬息嶺速度」か、日本も似ている・・・スピード感を持って・・・どこの指導者も同じですね。

 さて、馬息嶺を見直していたら・・・機甲師団を見つけました。山岳から大きな平地に出るのですから、戦車戦を行うのに良い場所です。しかし、射爆演習場にも見えるし・・・ここは何?という感じです。

 射爆演習場のような感じですね。戦車もかなりの数があるし、航空機も・・・飛行場のような雰囲気もありますが、不整地だし・・・戦車にも航空機にも動きが無いですね。

 座標は 38°42'49.73" N 126°40'32.99" E ここです。そして、左のような場所ですが・・・

 右のように、明らかに戦車のように見える車両が並んでいますが・・・6m程の戦車ですが・・・

 そして、航空機もちょっと不思議なやつがありますね。

 この航空機は見慣れないものですが?なんだろう?なんとなく、ミグ21っぽいが?ちょっと違うような・・・14mだからサイズ的にはミグ21か・・・

 他には・・・こりゃミサイルだよね・・・

 まるで、兵器と陣地の展示場のようです。

 もしかしたら・・・空中偵察の実験を行っているとか?衛星画像の解析演習を行うために設置した兵器達?ふとそんな風に思ったのは・・・不思議なターゲットが30km程離れた所にあったのでね・・・座標は・・・

 38°45'30.38" N 126°21'59.96" E ここです。ここと、南東に300m程の所に民家の脇にターゲットらしきものがあるのでね・・・

 左のようなターゲットですね。ヘリポートかもしれませんが・・・直径16m程のものです。衛星のカメラのキャリブレーションとか解像度チェック用のものかね?ちょっと、ヘリコプターが下りるには問題が・・・屋根瓦が飛びそうですからね。また、これを標的として演習するわけにはいかないでしょうし・・・

 写真判定にしろ、自宅の近くが標的なんって・・・民家もダミーとか?一応、近くに空軍基地がありますが、写真偵察機のようなものは見当たりませんから・・・座標は・・・

 38°41'09.75" N 126°35'56.36" E ここです。

 左のような戦闘機が並んでしますね。

 この場所は平壌から100km以内の場所ですから・・・平壌の最終防衛ラインはどのあたりになるのか気になる所ですが・・・まあ、もうちょっと進めば、そのあたりも見えてくるかもしれません。不明な施設ですが、少なくとも、衛星画像がどのように見えるかはチェックする事ができる場所ですから、興味深いものです。

 確か・・・日本でも、鹿島コンビナートのあたりにあった海軍航空隊神之池基地あたりで、写真偵察関連の実験を行っていたとか?何かで読んだが記憶が定かではないですが・・・

 さてさて、何が出てくるやら?平壌の防衛線はどんな具合やら?

2014.08.18

  

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