現在をうろうろ(314)

 北朝鮮の海岸防衛・・・軍事境界線から北へ・・・咸興の工業と工業を支えるものは?

 咸興、特に海岸沿いの興南は日本窒素の工場・・・朝鮮窒素が巨大な工場を、例の発電所からの電力で賄っていました。現状も似たようなものと思われます。生産品についての知識が欠けるので、ちょっと過去の調査を・・・

 日窒コンツェルンと言えば、石灰窒素から始まって、アンモニア合成で成功して、朝鮮進出となるのは分かっていますが・・・その先ですね。興南工場製品は、硫安・石灰窒素・油脂・石鹸・薬品としての硫酸、リンター、硝酸、硝安、派生品で火薬や爆薬などを製造していたようです。あと、ここには日本マグネシウム金属会社によるマグネシウム工場、朝鮮石炭鉱業会社による石炭乾留工場、石炭液化工場があったようです。

 さて、工場で分かりやすいのは・・・火薬や爆薬の製造及び加工の工場ですね。座標は・・・

 39°49'18.87" N 127°35'06.33" E ここですね。右のような工場があります。こういった物騒なものを加工する場所は・・・

 左の写真のように土手で囲まれていないといけないのでね。右の写真で左の方の区画は大量の危険物をしまいこんでいる事が分かります。朝鮮窒素火薬の後進ですかね?そうだとすると、創業当時は1日に8トンのダイナマイトと、2トンの硝安爆薬を生産したいたようですね。これが、当時の朝鮮での爆薬需要に当たるようでしたが・・・今はどうなっているのか?

 なんとなく、試験設備などもありそうな気配ですね。なんとなく・・・ロケットモーターの解放燃焼試験室や防爆型の燃焼試験などもありそうな感じですね。もっと知識があれば・・・

 さて、困った・・・知識が不足していて・・・アンモニア合成塔らしきものは確認しましたが・・・あとのプロセスが読めない、アンモニア製造ラインではない?・・・プラント屋ではないので・・・化学工業が盛んである事は分かりますが・・・無理なことはやめて、分かりやすい軍事基地を眺める事にしましょう。

 ちょっと、主要道路とその沿道沿いの産業や軍事施設を眺めていたら、長津湖からのものと、もうひとつ、赴戦湖を水源にするやつがある事に気付きました。咸興のあたりだとは気付いていましたが、地図が2つに裂けていたんで、あとでチェックと放っておいたのが失敗です。

 右の地図ですね。PC上で画像データを繋いだんでね・・・中央上の赴戦湖からの水でこれまたトンネル網でつながれた水力発電所群ですね。鉄道の線路の方は、どうやら咸南松興から赴戦嶺の間はインクラインになっている事が判別できます。およそ7km弱程の区間ですかね。

 鉄道マニアではないですが、ちょっとこの線に乗ってみたい気がします。インクラインなんて乗った事がないので・・・しかし、政情がね・・・日本はこの国と戦争するための準備をするのですから・・・この国から飛ぶミサイルに対しては、どこへ向かおうが叩き落とす鉄壁の構えを敷こうとしていますから・・・

 どこぞの将軍が・・・東海の関門の前哨線だと強調。島の防衛計画を検討した後、領海に侵入する敵をすべて海に沈めるよう指示し、砲撃訓練の命令を下した・・・これと同じような事をしようとしているわけですから・・・そして、領土に関しては中国に対しても同じような事をやっていますからね。

 どうして、政治屋は戦争を叫ぶのか?人殺しや破壊が好きなのでしょうか?それとも、国民の血が流れるのが好きか?それを考えると、身がしびれるような陶酔に浸れるのか?気になりますね・・・どうやら、外交努力より、国民が血を流す事を好むのでしょうか?気になります。

 鉄道と発電所だった・・・この発電所群を作るための資材を運ぶための鉄道が、新興鉄道株式会社線となったようです。近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記 329コマ 新興鉄道株式会社線 ここに説明があります。発電所に関しては近代デジタルライブラリー - 日本窒素事業概要 59コマ 赴戦江発電所 にありますね。

 この発電所群は4か所確認できましたね。なかなか巧妙な・・・

 第一発電所と第二発電所はサージタンクと長い鉄管がつながる発電所なので見つけるのは簡単でしたが、第三・第四発電所はそういった付帯設備がないので、発電所建屋と送電設備で探したのでけっく大変でした。先に上げた資料の中に送水距離が出ていましたから、距離と標高から探し出しましたが・・・川を越える導水管とか、駅前の第四発電所などは、排水路に気付かなければ見つからなかったかもしれない・・・とにかく・・・素晴らしいものです。日窒事業概要には興南大工場百年の繁栄を期する・・・確かに、その通りですね。

 水力発電は、初期投資が大きくなりますが、安上がりな再生可能エネルギーになりますが・・・やはり水資源量が問題ですね。日本の場合は、事実上水資源は開発し尽くされているような感じです。日本全国の水力発電所一覧地図 エレクトリカル・ジャパン - 発電所マップと夜景マップから考える日本の電力問題 北朝鮮の省エネは進んでいます・・・無いものは使えない・・・日本もそうなるかもしれない・・・

 何しろ、十和田湖から流れ出す奥入瀬川などは、事実上水の流れる川として存在しないようなものですから・・・観光用にわずかに水が流されている・・・観光目的が無ければ水の流れない川ですからね。

2014.07.20

  

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