現在をうろうろ(2663)
日本貧窮者経済新聞
 日本型の組織の欠陥は?そして大三菱はどうなるのかね・・・?(2)

 さて、前回の続きですね・・・MRJ初号機の納期を5回延期、三菱重工業の組織的欠陥(前) データ・マックス NETIB-NEWS 組織的欠陥にどこまで踏み込んで書かれているやら・・・興味津々・・・

MRJと大型客船事業で繰り返された納期延期
 三菱重工業(株)は1月23日、子会社の三菱航空機(株)(愛知県豊山町)が開発中の日本初の国産ジェット機MRJの納期が2年ずれ込むと発表した。MRJ初号機の納入時期の見通しは、2020年半ばになる。
 MRJは当初、13年に全日本空輸(株)に初号機を納入する計画だったが、納期の延期を繰り返してきた。延期はこれで5回目。当初の計画から7年の遅れだ。2020年にMRJを納入できるのか。三菱重工は崖っぷちに立たされた。

 まあ、3年ぐらいの遅れならね・・・ただ、素材とか大きく変えたからね。しかし、何で複合材料を止めにしたのやら?というより、検証していない材料を何で使おうなんって考えたかですね。それから、飛行制御システム機器を機体前方と後方の2カ所に分散して積むことを気付かなかったのかね?1万1500本の2系統の配線・・・というより、先行する他社の機体の配置とかチェックしなかったのかね?

 MRJは、大型客船事業とまるっきり同じ経緯をたどっている。三菱重工は11年、客船世界最大手カーニバル傘下のアイーダ・クルーズから大型客船2隻を受注した。だが、設計変更などにより納期遅れを繰り返した。16年3月期に、受注金額1,000億円に対して2,300億円の特別損失を計上。結局、大型客船事業からの撤退に追い込まれた。

 これって、契約の問題じゃないかね・・・何で、契約の時点できっちり詰めなかったのか?クオリティーの低い内装を契約に入れていたのではなかったのかね?契約に当たって、納得いくまでデザインを詰めなかったのかね?まあ、計画の事前準備がMRJも大型客船も、その意味では同じですね・・・

 MRJが、大型客船の二の舞にならないという保証はない。MRJと大型客船の納入延期を繰り返した組織的欠陥は相似形であるからだ。

 組織的欠陥は・・・単に昔の分析で示されていますね・・・
五、精神的に弱かった (一枚看板の大和魂も戦い不利になるとさっぱり威力なし)
 きちんとお話ができない「日本らしい日本」は、話しながら計画の詳細を組み立てていくことが下手だから、話が長くなると投げ出すか、テキトーな契約に判を押しちゃうだけだね・・・この精神的に弱いという奴が問題だね・・・精神的に弱くしているのは・・・
 九、克己心の欠如
 十、反省力なき事
 一一、個人としての修養をしていない事

 人的な問題では、こんな所かな・・・?そして・・・
 一六、思想的に徹底したものがなかった事
 十七、国民が戦いに厭きていた
 一八、日本文化の確立なき為

 これで、もうダメだ・・・で、一四、兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事・・・結局、大型客船事業からの撤退・・・不退転の決意など無い・・・客船で儲けるんだ!一六、思想的に徹底したものがなかった事・・・残念ながらね。

 新素材を過信して・・・
七、基礎科学の研究をしなかった事
 僕ちゃんの技術が最高!
一三、一人よがりで同情心が無い事
 これだけの敗因の連鎖があれば、上手く行くわけないね・・・さて、これが私の簡単な、いつもの分析ですね。小松真一氏の昔の分析は役に立つね。さて、続きはどんなかな?

「学習棄却」ができなかった
 『失敗の本質』は、1984年にダイヤモンド社より刊行された。これを読むと、日本は追い詰められると戦略的思考ができなくなる組織だとよくわかる。軍隊は明確な目的を持って進むはずの機能体であるはずだが、それが内向し、どこからか運命共同体となり、外部との連携に拒むことで失敗に向かっていく様子が描かれる。

 失敗の本質も山本七平氏の小松真一氏の虜人日記を引用しての著作も、虜人日記も学生時代に読んだ本ですね・・・かなり、長い期間読み返したかな・・・ん・・・

 どうも、私は・・・日本は追い詰められると戦略的思考ができなくなる組織・・・じゃなくて、最初から戦略的思考ができない組織じゃないかと思いますね。計画がいい加減・・・従って、追い詰められると・・・
一三、一人よがりで同情心が無い事
一四、兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事
一五、バアーシー海峡の損害と、戦意喪失

 同情心が無いことが分かっているから、色々と隠す、準備不足が目の前に現れてくるから、負け癖・・・言い訳が始まる・・・言い訳をしなければならないとなると、勝てなくなりますからね・・・そして、2,300億円の特別損失を計上して、戦意喪失・・

 内容的な分析をしないで、外見だけ眺めると・・・軍隊は明確な目的を持って進むはずの機能体であるはずだが、それが内向し、どこからか運命共同体となり、外部との連携に拒むことで失敗に向かっていく様子・・・これになるわけですね。

 内向し・・・一人よがりで同情心が無い事により、組織が内向して同情心で結束するのかね?つまり、失敗を認めたくないから失敗じゃないと言ってくれる仲間で結束・・・アベノミクスは失敗ではない!道半ばである!・・・ん!そうだ!道半ばだ!この道しかないという支持者の中で安心している偉大なる安倍晋三閣下・・・価値観を共有しない奴と話しても無駄だ!「私はぶれない」=「強制し奉りても所信を断行すべし」・・・と外部との連携に拒むことで失敗に向かっていく様子が、現在進行形・・・こんな風に、私は見てしまう・・・まあ、昔よく読んだ本だから自分なりに散々検討しましたからね・・・「学習棄却」はどんなふうに使うのかね?・・・とにかく先へ・・・

 空気の支配と人的ネットワーク偏重の組織構造。2つの要因が強力に機能すると、致命的な失敗・敗北を生み出すと分析する。空気の支配は、日本人の特性として有名なので、ここでは取り上げない。筆者が注目したのは「学習棄却」ができなかったという指摘だ。

 空気の支配のもとになる物が「日本らしい日本」には欠如していますからね・・・これが問題・・・そう、「日本らしい日本」は空気だけでみんなが動いちゃうのでね・・・山本七平氏だと扇動に乗りやすい日本人としちゃうと思いますが・・・「空気」の研究だっけ・・・そのたぐいの本・・・確か、遺跡の発掘で人骨が出てきて、平然としているユダヤ人学者となぜか病気になっちゃう日本人学者・・・人骨に対しての意識・・・ああ、そうか、偉大なる安倍晋三閣下は、あの少女像が本当に絶対的な恐怖と感じてるんだ・・・アニミズムの世界かね?幼い日本・・・客体化できないのね。かわいそうな怖がりちゃん・・・呪いとか信じちゃいそうですね。みんなで呪詛したら?・・・どうなっちゃうのかね?

 人的ネットワーク偏重・・・一、精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に要求されることは、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦をやってきた 代わりが利かない人間が多くなるとね・・・そこに不協和が起こると・・・まあ、こういったやつではなく・・・「学習棄却」と来たわけね。

 人や組織は、何らかの出来事に面したときに、過去に自らが経験・学習し、獲得した知識を基に対処する。とくに、大きな成果を上げた輝かしい経験は「成功体験」として、判断・行動に影響を与える。

 成功体験のどの部分を取るかの問題ですね・・・どこまで、現状の事案に対して重なるのか・・・まるで同じものなら、同じようにやれば成功する・・・これが、日常業務ですね。常勝のパターン通りに日常の仕事をこなしている・・・問題は、特殊事例での大きな成果を上げた輝かしい経験は「成功体験」として、判断・行動に影響を与える が、こいつが通用する仕事ってのはあまりないのが問題ですね。成功体験は、普通は特殊事例だから・・・それが通常業務に移行しない限りは役に立たない・・・という感じですね。まあ、自信にはなるが・・・重要なのは小さな成功体験の積み重ねの成功経験というか、経験の積み上げですからね・・・1発ものの大当たりの大成功は名声にはつながるが・・・それでおしまい・・・

 だが、想定外の出来事に対処する際、過去の成功体験にこだわりすぎると、間違った判断を下すことがままある。そのため、過去に身につけた知識を捨てたうえで、学ぶ必要がある。古くなった知識を捨て去ることを、経営学で「学習棄却」という。

 想定外の出来事ってのは・・・過去の成功体験とは切断されて存在するから・・・過去の成功体験は役に立たない・・・想定外の出来事には過去の知識はそもそも役に立たないのが原則で、想定外の出来事の起因を分析することで、対応可能なものへと変えていかなければならないですからね・・・

 いま、私にも困ったことが起こっていますね。同じ1袋の豆苗を育成育している2つの水耕栽培トレイが・・・1つは枯れかかって、もう1つは健全・・・同じ扱いをしているはずなのに・・・10月ごろの高温障害を出した側が調子が悪いが・・・この高温障害が遠因とは考えにくい、起因の分析ができないから対応困難・・・お手上げ・・・学ぶ必要があるが・・・糸口が無いから学ぶことも無理・・・古い知識も役に立たない・・・学習棄却ってのは、間違った考えで進めた場合には・・・棄却する必要があるだけのような気がしますね。

 『失敗の本質』は、こう書く。

 〈インパールで日本軍と戦ったスリム英第一四軍司令官は、「日本軍の欠陥は、作戦計画がかりに誤っていた場合に、これをただちに立て直す心構えがまったくなかったことである」と指摘したといわれる〉

 心構えだけかよ・・・単にPDCAサイクルとかが行われていないだけだね。だって、「日本らしい日本」は・・・「私はぶれない」=「強制し奉りても所信を断行すべし」・・・これで、思考停止・・・というより、思考能力が無いのでね。

 日本的組織の欠陥は「学習棄却」ができなかったことにあるというわけだ。

 いや、学習棄却以前に・・・学習しないで、見栄とハッタリに生きる傾向が強く、裏技が大好き!成功したことがあると過信して・・・僥倖も自分の力と信じますからね・・・

九、克己心の欠如
十、反省力なき事
一一、個人としての修養をしていない事

 見事に、学ぶ気は無いのであります。

一二、陸海軍の不協力
一三、一人よがりで同情心が無い事
一四、兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事


 陸軍部内・海軍部内での内向性と、外に対しての協力を拒む閉鎖性、内向性の中での、集団として一人よがりで同情心が無い・・・そして、直ぐに・・・僕ちんもうダメ・・・と、負け犬根性がにじみ出てくる・・・小松真一氏の見事な分析・・・私が書き直した1〜21で示せば、私の考えのようになりますがね・・・まあ、面白いね・・・いい加減な計画で、丸投げ、上手く行かないと怒鳴る!そして、もう二度とこの仕事はしない!って負け犬になるわけですね・・・従って、いい加減な計画は、いつまでも道半ばが良いというだけですね・・・

 ああ、ちょっと面白いね・・・

2017.02.07

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの


 首相官邸ホームページ
 国会提出法案|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ
 銘柄一覧 日本取引所グループ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren


食べ物が・・・

 野菜ナビ

inserted by FC2 system