現在をうろうろ(260) 中国人民解放軍南海艦隊・・・海南島の基地とレーダー(1) この前は、海南島の基地を眺めていて新型艦の方に目が行ってしまったので、基地の全体像などを見る事ができませんでしたから、今度は、普通に全体像から入って個別に詳しく眺めるとしましょう。 まず全体像は、右の写真のような2つの湾が事実上・・・軍港です。そして、観光地なんです。そして・・・中越の前線になるという事になります。レーダーサイトが左の2つの岬の山頂にあります。 そして左の湾の奥に司令部があるようです。中央の半島の左には空母桟橋、右の半島には補給基地があるようです。これが、全体像ですかね。 まずは、防衛の要になるレーダー基地は・・・ 左の半島の山の上、座標は・・・ 18°11'43.53" N 109°28'56.46" E にあるレーダーサイトが左の写真のようなものですね、標高は240mぐらいですから水上艦ならおよそ80km、高度500mで侵入する航空機なら150kmの範囲をカバーしている事になりますね。マッハ2程度の航空機なら4分で到達します。近頃の戦争は即応体制が重要ですね。気が付いたら破壊されたり、殺されたりしますね。レーダー基地は防衛の目ですから、真っ先につぶされますから厄介です。幸いなことにレーダー基地は市街地から離れた場所にあるので良いですが・・・このレーダーサイトの南には対空陣地のようなものがあります。詳細は不明ですね。 中央の半島の山頂にあるレーダサイトの座標は・・・ 18°10'15.52" N 109°34'07.27" E ここですね。似たようなものですね。こちらの方が管理棟が大きいようです。兵員も多そうですね。管理棟から写真上の方へ伸びる道があり、幾つかの構造物がありますから、地下壕があって、移動式の予備のレーダーシステムが展開できるようになっているのでしょう。予備の移動式レーダーを展開する場所は、この南の方にありますからね。どうやら、このレーダーサイトは重要なようです。このレーダーサイトの標高は上の写真のレーダーサイトとほぼ同じですから、探知範囲も同じようなものですね。 さて、次は・・・直接、軍には関係ないですが、気象台らしきものがあります。多分2つの気象レーダーが存在しているようです。左の管理棟の上に1基、右上のタワーの上に1基です。右下はどうやら露場であるようです。このあたりも台風の常襲地帯ですから・・・ここの様子は・・・新首頁 - 海南省气象局 - 海南气象 これによると1988年に設立されたようですね。中央气象台 天气実况 站雷 海南 三亜 これが、ここの気象レーダーの範囲・・・125kmを示している事になります。 ですから・・・ほぼ、軍のレーダーの哨戒範囲と等しい事になります。意外と狭い範囲しかレーダーでは哨戒できないわけで・・・本気の戦争に向けての哨戒には・・・偵察衛星が世界中を監視している必要があって・・・残念ながらそれを展開しているのは米国・ロシアぐらいのようですね。 中国の偵察衛星はどうなっているのやら?、Military Balance 2012 によれば・・・運用されている軍事衛星の数は、アメリカで合計104基、ロシアが58基、40基の順にあるとか・・・こりゃ中国も世界常時監視体制にあるのか?ちょっと気になりますね。日本は・・・北朝鮮のミサイル発射も直接通報が無かったような感じですから・・・まさか、日米安保の廃棄を米国から打診を受けたとか?軍事的に米国から見放されたら、自前の軍隊を・・・それなら、公明党も支持基盤を失っても賛成するかね? さて、一番上の写真の範囲のレーダーサイトはこんなものですね。ここより西の岬の山の上には2つのレーダーサイトがあるようです、1つは気象用、もう1つは軍用ですね。多分、これらの情報を司令部で管理・運用しているのでしょう。どんな運用システムなのか気になります?何しろ・・・レーダー情報では5分しか余裕が無いですから・・・ハノイから500km、最寄りのベトナム沿岸から300kmですね・・・ベトナム本土からの奇襲攻撃となると・・・ダナンから290kmですから10分以内ですね。これで、出撃から5分でレーダー圏に入り・・・防空か・・・文民統制で即応できる時間ではないですね。 という事は、中国と戦争するには・・・現在のような民主制では不可能ですね。総理大臣は・・・軍服を着るしかないですね。それが日本が戦争を遂行できる・・・中国と尖閣諸島をめぐって戦争をする国家になる事を意味するようです。 さて、次はこの地域の防空体制ですね・・・ベトナムを意識したら・・・あと3か所のレーダーサイトもチェックしなければなりませんね。軍事行動は地域システムの戦いでもありますから・・・ 2014.07.01 |
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