現在をうろうろ(233)

 普通の国って・・・戦争をする国なのかね?

 普通の国って・・・なんだろう?まず1つ目は戦争を好まない国、自国の利益だけを追求したりしない、まわりの国に迷惑をかけない国・・・困っている国があったら、できる限り協力する・・・

 私が考える普通の国ってこんなものではないかと思っているわけです。しかし・・・今回の国会でずいぶんと法案を成立させましたが・・・大丈夫なのかね?政治には関心が薄いので・・・たまには、衆議院のサイトでざっと眺めたりしますが・・・面白そうな法案など・・・あるわけない・・・

 普通の国に関連して、戦争ついて述べた物の中に不思議なフレーズが・・・大義もなく、国益もない戦争という愚行に突入するための準備・・・これって何?・・・大義はよいとして、国益のために戦争をするのか?国益にならない戦争は愚行?どうも、私の頭は、かなりおかしいのかと気付くわけです。

 どうやら、このフレーズは一般的に是とされているから大きな顔をしていると思惟できます・・・しかし・・・国益にならない戦争は愚行・・・私にとって国益のための戦争ってのは・・・自らの利益のための戦争と読んでしまうので・・・儲け話無き戦争は愚行って捉えてしまうんでね。日本の利益にならない戦争には参加しない・・・日本にとっての大義なき戦争には参加しない・・・そんな風にね。何故か日本にとって・・・なんですね。

 戦争をする場合・・・帝国主義的な世界での戦争なら、国の大義・・・例えば国体護持とか、国益・・・例えば日本の生命線・・・などで戦争するのもOKでしょうが、21世紀なんでね・・・何のための戦争をするかと言えば・・・冷戦構造を破壊した1975年のヘルシンキ宣言によって作りだされた新しい平和の枠組みの方を取りたいのですがね・・・この宣言に我が国も準加盟国なのですが・・・なぜか、議論に現れてこないので不思議なんです。

 だから・・・なんとなく、日本での普通の国の議論の中でおかしなことになってしまうような?そんな気がするんです。日本の場合、ヘルシンキ宣言は・・・1964年の医学研究の倫理原則を定めた方は有名なんですが、平和に関する物の方は全欧安保協力会議とともに語られる事がほとんどないという不思議な宣言なんです。しかし・・・この宣言ってのが日本では語られる事はほとんどないのが不思議なんです。

 まあ、我が国は領土問題を抱えていますから、このヘルシンキ宣言について言及する事は困難なのだと思いますが・・・こいつの精神を普及させないと、日本の現状を変える事ができないし、日本が国際社会に頓珍漢な発言をさせる事になるような気がするというわけです。

 このヘルシンキ宣言の凄い所は・・・戦争を抑止するために国境を現状維持で凍結した事にあります。国境は現状で不可侵・・・1975年の既成事実で凍結したわけです。これで、ヨーロッパでの領土拡張戦争は終結した・・・従って、国防予算は大幅に削減されたのですが・・・そして、貧乏な小国ですらその恩恵を受けて・・・内乱さえ起こさなければ領土が分割される事は無い事になったわけです。

 私も、実はこの枠組みについて・・・大昔にちょっと触れた事があっただけで・・・多分1984年だと思いますが・・・ふむふむ、冷戦はこれで終わったのか・・・なんって、理解して忘れていましたが・・・ウクライナ問題の欧米での報道で、久々に思いだしたというわけですが・・・日本では、この件に関する報道は皆無に近い・・・従って、我が国の平和の枠組みに関する知見は1975年以前のものが基本になっている事になると言えると・・・妄想できちゃうんですね。

 尖閣諸島などの領土問題は・・・凍結されている・・・日本が尖閣諸島を実効支配している事を米国が認めるのは、ヘルシンキ宣言に基づいての態度ですね。多分、竹島問題は話題にされませんが、残念ながら1950年代以降韓国の実効支配下にあるので・・・ヘルシンキ条約準加盟国としては・・・竹島問題は存在しない・・・過去に日本の領土であったが・・・ヘルシンキ宣言以前の武力による強奪であるから・・・日本がヘルシンキ宣言の準加盟国になったのは1992年7月ですから、残念ながら竹島に関して文句をつける事は既に困難ではないかと・・・非国民的な発言をせざるを得ないわけです・・・

 竹島問題は・・・精々地代の請求ぐらいしかできないのではないかと・・・

 しかし、我が国の政府は尖閣諸島=領土問題で軍拡の道を進もうとしている・・・まあ、近頃では「積極的平和主義」なんって言葉もめっきり出番が減って、どうしたのかね?・・・「積極的平和主義」の下、切れ目のない法制を整備しなければならない・・・こんなフレーズでニュースに現れている・・・積極的に軍備を拡張して、武力による戦争の抑止効果を狙う事による平和・・・これって、武力による威嚇・威圧・・・のはずだが?これって既に憲法違反かな・・・不思議な平和主義・・・領土の凍結の意味は軍の存在意義が変わったという事が理解されていないという事を意味するだけのような気がしますね。

 ヘルシンキ宣言以降の軍は・・・他国を侵略する事と、他国からの侵略を阻止するための事には軍を使えなくなったという事なんです。それでは何のために軍は存在するか?存在意義は・・・国内暴動の鎮圧、国以外の団体による侵略・・・あとは御題目のような国際秩序の維持ですね。どうやら・・・日本は1975年以前の平和の概念で国際政治をしようとしている事になると思うのですがね・・・

 つまり、国が分裂して戦う場合のみ意味があるという感じですかね・・・ウクライナも自ら分裂する事を望み2つの国となって体制を選んだので・・・戦争にはならない・・・イラクも基本的に新しい統一政権を生み出す事が大切で、2つの勢力のどちらかを支援するのではなく・・・イラクの指導者は違いを乗り越え、将来の政治的プランのために和解すべきだ・・・となるわけなんです。既に米国の平和主義はそういった段階にある・・・しかし、我が国の政治屋はそれを理解していないし・・・どうやら、扇動的な報道屋さんも勉強不足で・・・いや、多分わざと無視している?・・・それとも本当にその辺が分かっていない?・・・いずれにせよそんな感じです。

 オバマ大統領は、コンスタンティヌス帝の政策を引っ張り出そうとしているような感じですね・・・宗派間の抗争は厄介ですから、キリスト教だって・・・ローマ帝国の統一を危うくしますから・・・それに対抗する手段として、325年のニカイア宗教会議ですね。各派の長老300人を集めてキリスト教の教義の統一を図ろうとします。そして・・・宗派間の国を巻き込んだ戦争は19世紀まで続きますから・・・日本人である私には理解しがたい・・・でも、宗教ってのはそんなものなんです・・・人間の性なのかもしれませんが・・・

 まあ、こんな具合に考えるから・・・学者の道は歩めなかったという事のような気がします・・・異端なんでね・・・しかし、異端だから見える事もあると思うのでね・・・国際政治は国益って怪物を扱う事になるから、研究は・・・何があっても自分で飯が食える状態の人間でしかする事が許されない領域なんでね・・・私なんかは、単なるユートピアの研究だったんですが・・・日本はタブーが多すぎて・・・

 まあ、水戸黄門なんって番組も終わったようですから・・・そろそろ、日本も国際化の歩みを進められるのかと・・・ふと、思うわけです・・・権威主義など下らない・・・

2014.06.22

  

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