現在をうろうろ(2251)
日本貧窮者経済新聞
 フルートのタンポ合わせに関する考察・・・

 なんだか、フルートの調整ってのは・・・どうなってるのかね?今、YFL-31って昔の奴をいじっていますが・・・この、フルートの調整は・・・力があれば普通に吹けるという感じですね。フェザータッチではない・・・ただ、ちょっと力を入れればOKという感じですね。まあ、これでも問題は無いですが・・・私は、指に力を入れる気力が無い・・・調整が悪いから、調整しなおせばよいのですからね。というわけで、朝からフルートのタンポ合わせを始めています・・・

 フルートの調整は、素人でもできますからね・・・まあ、プロのやり方ってのは、私は知りませんが・・・こんな、調整がされた奴があるということは、プロのレベルにも色々とあるのではないかと・・・

 我流のめちゃくちゃ調整でも音は出ますから、大したことは無いような気がしますね。さて、我流のいい加減調整の仕方でも簡単に説明しておきますか・・・

 まあ。原理から考えれば良いわけですから、私の調整の仕方の指導原理を説明しておきますか・・・どこから始めればいいかな?そうだな・・・まず、フルートのタンポがどのようにトーンホールを閉じるのかのメカニズムを示しておきますか・・・ん!ここからだね。

 キーメカニズムの断面を書くと左のような感じになりますね。調整で重要なのは・・・左の図のようにタンポがぴったりと閉じればよい・・・そして、私が重要だと考えているのは・・・ああ、調整紙の入っている所は空白にしていますが・・・

 左の図の2本の赤い線で示される面が平行であること・・・これが重要ですね。そして、普通のフルートではこの面が平行になるように作られている。そして・・・微妙に厚さに誤差のあるタンポの裏側に調整紙を入れることで、赤線で示される面が平行になるように厚みを調整することになるわけです。

 従って、やってはいけないことは・・・

 いかにも精密な調整をしましたと言いたげな右の写真の喰い余しのドーナッツの欠片のような紙は入れてはいけない・・・というか、こんなものを入れて誤魔化す必要が普通は無い・・・ということなんです。これを入れる必要があるのはタンポの出来が非常に悪いか、フルートそのものに狂いがあるかのどちらかですね。

 右のようなドーナッツの喰い余しのような調整紙を入れた調整は、左のような調整をしたことになる・・・タンポの着座面を基準に、キイカップを傾けている。したがってメカニズムに無理が出ているわけです。

 したがって、キイカップの底面とトーンホールの平面が平行になるように調整紙を入れるのが正しいというわけです。

 それでは、右の図のように軸に近いところが先に着座していることで傾いていてキイが閉じていない場合は・・・調整紙をどうすればよいかは簡単ですね。喰い余しのドーナッツを噛ませるのではなく・・・調整紙を抜いて、薄くすればよいことになりますね。

 今度は軸から遠い方が先に着座してしまってキイが閉じていない場合は、調整紙を入れることで正しい厚みにすればよいわけです。したがって、あの喰い余しのドーナッツのような紙は入れる必要が無い・・・キイカップの底面とトーンホールの面の平行が重要・・・

 必要な厚みの調整紙の厚さは・・・見ればわかりますね。左のようなやつでは、調整紙の厚さは、隙間の半分・・・この図は良くない・・・実際に私が調整するときの手順は・・・

 まず、調整紙を入れないで組んで、隙間を見ますから・・・

 右の図のように軸に近い側に隙間が出ます。ここで、調整紙の厚さが決まりますね。隙間の半分の厚さの調整紙を入れることになります。もし、ここで、軸から遠い方に隙間が出るようだと、入れたタンポより薄いタンポが必要になります。それでなければ、仕方なしに例の喰い余しのドーナッツを入れるしかない・・・

 正しく組まれている場合は・・・タンポの厚みも調整紙の厚みの変化も僅少だから、普通は狂わない・・・連動の調整だけが必要で、純正のタンポを組み込む場合は、入っていた調整紙をそのまま入れれればOK・・・こんな所ですかね。

 一応、色々なフルートをいじっていますが、軸方向の傾きのあるやつ・・・はまずないですね。事故でゆがみを生じたものはありますが、こいつはヘラを突っ込んで力技で修正が必要になりますが、そこまでの荒業を要したのは、数回ですから・・・普通は無い・・・したがって、喰い余しのドーナッツ型の調整紙が入っているのは、不適切な厚さのタンポを組み込んだか、訳も分からずに調整したかのどちらかになりますね・・・

 古いムラマツのフルートをばらした時に出てきた調整紙の山・・・左の写真ですが・・・努力は認めますが・・・無駄な努力ですね。

 こういった理屈を無視した結果はダメだと思いますね。このフルートの場合は、現行のヤマハの物と同じ奴と1種類の厚さの調整紙をどれも同じに入れてやればOKでしたから・・・そういった精度でフルートは作られているということのようですね。

 もし、左の調整仕事がプロの仕事であるのなら、昭和初期のフルートが最低音が出ない理由は、調整の仕方を知らなかったのではないかと・・・100年ぐらい前のフランス製のフルートの工作精度は普通に使われる一番薄い調整紙の厚さの半分くらいの精度ですね。一般的なノギスで測れる限界に近い・・・

 とにかく、いまいじっているヤマハのYFL-31はキータッチが悪いのでね・・・分解してみると、案の定、喰い余しのドーナッツのような調整紙が出てくるというわけです。しかも、先の写真の丸い調整紙は0.5mmぐらいの非常に厚いやつが入っていますね。この半分の厚さで良さそうですね。調整紙を抜いた状態の方が力が要らない・・まあ、素人が基本的な機械要素の知識だけでの調整の考察ですから、プロのやり方とは違うかもしれませんが、とりあえず、こんな風にタンポを合わせているというわけです。

 まあ、素人の手作りの代用品を使ったタンポと素人調整でも、コタケK-25Sのフルートの調整に狂いは出てきませんから問題は無いようですね。あとは、原理を無視した調整が行われているという事実もあるようですね・・・私が原理を無視している可能性もあるが・・・まあ、気持ちよく鳴ってくれればOKですがね。自分でやれば安上がり・・・システマチックにやれば、簡単・・・喰い余しのドーナッツのようなものは必要としない・・・まあ、トーンホールが歪んでいて研磨も不能とかそういった奴なら可能性はありますがね・・・まあ、私の我流ですから・・・あまり、真似しない方が良いかもね。

2016.10.16

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの


 首相官邸ホームページ
 国会提出法案|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren


食べ物が・・・

 野菜ナビ

inserted by FC2 system