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日本貧窮者経済新聞
 北朝鮮が核実験とミサイル発射を繰り返す理由だってさ・・・?(5)

 さて、北朝鮮が核実験とミサイル発射を繰り返す理由 その背景にある核戦略と核戦力レベル JBpress(日本ビジネスプレス) こいつの続きですね。

5 最小限抑止の段階
 次の節目となるのは、いかなる核大国に対しても、その核大国の攻撃から一定数の核戦力を残存させることができ、残存した能力で相手国に報復し、「許容しがたい損害」を与えうる核戦力レベルの「最小限抑止能力」を保有する段階である。


 これって、冷戦時代の考えから一歩も出ていないのでは?冷戦は過去のものになっているのに、日本では未だに冷戦構造にある・・・まあ、1975年のヘルシンキ宣言が一般的ではない日本では仕方ないのかね?日本にとっては都合の悪いものですから・・・

 「許容しがたい損害」について、明確な定義はないが、メガトン級の核爆弾で敵国の都市を攻撃し、その人口の数分の1程度に損害を与えられる規模の残存報復力を持つものとされ、一般にはメガトン級核爆弾200〜300発程度の水準とみられている。

 こんなには要らないのでは?まあ、このぐらいの数を掲げないと苦しいね・・・単に、広島・長崎クラスの原爆3発が東京に落ちたらどうなるかの問題ですね・・・15〜21キロトンの原爆の威力があれだけあったわけですからね。ツァーリ・ボンバ - Wikipedia 100メガトンの水爆を50メガトンに弱力化して実験されたものですね。

 投下高度は10,500メートルで、内蔵された気圧計によって高度4,000メートル(海抜4,200メートル)に降下した時点で爆発した。一次放射線の致死域(500rem)は半径6.6キロメートル、爆風による人員殺傷範囲は23キロメートル、致命的な火傷を負う熱線の効果範囲は実に58キロメートルにも及んだと見られている。

 広島長崎クラスの原爆をばらまく方が効率が良いかもね・・・73°32'40.5N 54°42'18.1E - Google マップ 4000m上空での爆発で穴が開いていますからね。

 小さな原爆の10発ぐらいでは驚かないとでも言いたいのかね?

 現在の核保有国では、中英仏各国がこの戦力を保有している。イスラエルもこのレベルに近いとみられ、印パ両国はまだこの水準には達していないが、パキスタンは核爆弾を増産しており今後このレベルを目指す可能性がある。

 まあ、どこも保管が面倒だから、新興核保有国は・・・たくさんの核弾頭を保有しているとは思えませんが必要最小限・・・荘厳具のようなものですからね。

 保有量の予測の項目は省略しますね・・・あまり意味が無いから・・・多分、18発もあれば十分なのでは?ミサイル基地2か所と潜水艦発射ミサイルに各3個ずつ、メンテナンスもあるからその倍ぐらいでも報復には十分では?予備原料は9発分もあれば・・・このぐらいで更新が可能では?そして、投射手段も事実上、アメリカ様の同盟国の首都を2つ破壊するのには十分なミサイルを持っていますから・・・これも、あまり考える必要は無いでしょうから・・・省略としましょう。

 6 確証破壊段階
 最小限抑止段階の次に、相手国から先制核攻撃を受けても、残存した報復核戦力により相手国の産業の3分の1から4分の1、人口の4分の1から5分の1程度を破壊できる能力となる「確証破壊」段階がある。

 この段階に北朝鮮が達するのは容易ではない。山がちとはいえ国土が狭隘なため、射程が7000〜8000キロ程度の信頼のおけるSLBMを3〜4隻の静粛な原子力潜水艦に計百基以上配備しなければ残存報復核戦力は保障されないであろう。現在の英仏並みのSLBM戦力が必要になる。


 全面核戦争など、無意味なのに・・・楽しい話ですね。しかし・・・山がちとはいえ国土が狭隘なため、射程が7000〜8000キロ程度の信頼のおけるSLBMを3〜4隻の静粛な原子力潜水艦に計百基以上配備しなければ残存報復核戦力は保障されないであろう。・・・山がちだから強力な防衛力を持った核ミサイル基地を作れるのでは?山を吹き飛ばすことはなかなか困難ですからね。山を中心に出入り口を多数持った核ミサイル基地を考えればOK・・・

 例えば、39°05'38.6N 127°24'44.0E - Google マップ ここにある空軍基地・・・左のような山体にトンネルを掘って作られたものですね。この山を吹き飛ばすのは大変ですね。トンネルの入り口を破壊しつくさなければならない・・・中核部を破壊できなくて、1本でも出入りできるトンネルがあれば・・・

 中国の空軍基地は山の近くにあって、山体をくりぬいて格納施設があるところが結構ありますからね。40°31'04.7N 116°06'20.3E - Google マップ この山の下とかね。35°44'15.3N 119°59'27.9E - Google マップ ここの、空母桟橋のある海軍基地とか・・・山は核兵器の直撃に耐えられるということでしょうね。

 しかしSLBMの戦力維持には、英仏すら技術力と財政力に困難を感じており、北朝鮮がその水準の戦力を配備し運用することはできないとみられる。

 また、東西の二正面に海域が分断され、黄海側は中国の領海に近く浅いため潜水艦の配備には適さない。また東海、西海ともに米韓の対潜作戦の脅威にさらされている。これらの悪条件から、SLBMを残存報復核戦力の柱とすることはできない。


 安上がりな方法を取るのは当然でしょうね。多くの選択肢を持つことで、生残性を高める・・・領海内のどこかに鎮座していても問題ないと思うが・・・アメリカ様の同盟国の首都を破壊するには・・・一撃を逃れればOK・・・40°12'04.2N 128°39'03.5E - Google マップ これなども地底への出入り口ではないかな?北朝鮮の魚雷艇や潜水艦の生残率を高めるための物でしょうね。

 北朝鮮には冷戦時代の核攻撃対応の施設が結構ありますからね。39°40'24.1N 125°43'00.3E - Google マップ この火力発電所もね。

 北朝鮮にとり現実的な選択肢は、核戦力の一部はSLBMに配備しつつも、山がちの地形を利用して、サイロ式のICBMと車載式のムスダン改・中距離弾道ミサイル、ノドン後継型、スカッド後継型などを主体に、多様で残存性のある核戦力を保有することであろう。

 北朝鮮が多様な陸上配備型の核ミサイル戦力の整備を急いでいるのは、その国土地形に適した核戦力体系を念頭に開発を進めていることを物語っている。


 結局は、ここに行きつきますからね・・・

7 核戦争戦勝戦略の段階
 最も高度な核戦力レベルとして、現実の核戦争を想定し、その中でも戦い続け勝利できる核戦力レベルがある。この段階では、先制核攻撃からも残存して任務を遂行できる編成装備の部隊を訓練し展開できるだけでは不十分である。


 ああ、ここから先は事実上意味が無い・・・核兵器の双方の投入でどうなるかは・・・冷戦の結果を見ればわかるね・・・結語は・・・

 しかし、現在の北朝鮮の核戦力のレベルでは、核実験に成功したものの最小限抑止段階に到達するには十数年を要し、先制攻撃に対して依然として脆弱な段階にある。

 このため、北朝鮮は核実験と投射手段である各種ミサイルの開発と実戦配備を急ぎ、今後も核実験や各種ミサイルの発射試験を加速させるものとみなければならない。


 多分、この段階は過ぎてしまった・・・と思いますがね。過去の対北朝鮮政策は失敗だったことをアメリカ様に認めさせてしまったということじゃないかと・・・「日本らしい日本」はそういった事は認めたくないと思いますが・・・いつまでたっても子供みたいな「日本らしい日本」・・・

2016.10.06

  

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