現在をうろうろ(215)

 中国の太陽熱発電と・・・電力業界の世界的な再編が進むのか?

 ちょっと、中国の現状に関して興味が湧いてきました・・・軍事基地を眺めるだけでは面白くない・・・中国の経済成長はどこまで続くのか?そのあたりも気になるのでね・・・辺境の経済は・・・辺境は辺境であり続けるのか?中国の文化財は・・・変わりゆく中国・・・というわけです。とにかく衛星写真は面白い!

 中国を眺めていると面白いものに出くわしますね。適当に眺めていると不思議な造形物を見つけるというわけです。40°22'52.45" N 115°56'14.86" E この場所に、何とタワー型の太陽炉があるじゃないですか。

 こいつは、ちょっと驚きですね。日本も1960年代に東北大学が太陽炉を使って様々な実験を行っていたはずでしたが・・・あの、太陽炉はどうしたんでしょうか?

 多分、左の写真が科学計測研究所の太陽炉だと思います。広場中央のヘリオスタットが左の四角い建物の中に設置された放物面鏡に太陽光を送り込み、放物面鏡の焦点に高温を生み出すというやつですね。現在は東北福祉大学の野球場になっているようです。

 この時代の研究は高温下での物性研究だったようですね。安価にクリーンな高温環境を求めて・・・直径10mの放物面鏡にヘリオスタットで太陽光を導いて高温を発生させて様々な物質の研究が行われたものですね。今は、この手の研究はレーザーとかそういったもので高温を作りだしているのですかね?

 この研究は・・・研究者の世代交代で消えたのか?なんだったんですかね?一応、東北大学は・・・戦艦大和の探照燈の反射鏡をリユースした物で研究していたはずですが・・・96式150センチ探照燈用の・・・

 この中国の太陽炉に関する資料は無いかね?・・・ネットは便利・・・ Research infrastructure of CSP in China この資料の中にありますね。

 どうやら、こういったものもあたらな産業の種として育てて行くつもりのような感じですね。なんだか、日本と違って資金量が違うという感じですね。気になるのは、この研究施設の脇には飛行場があるんです。この飛行場は、この太陽炉の研究所のためにあるのか?研究者が飛行機で行き来している?

 それとも、政府のお偉いさんが見物するため?それとも地域のための飛行場なのか?気になるわけです。小型機用の物で軍用でないから気になるわけです。気軽に軽飛行機で飛び回る連中がいるのかとね・・・

 さて、この太陽炉・・・素性が分かりました。836キーププロジェクトとか言う中国の国家プロジェクトに関連した施設で、1MWの太陽熱発電所であるという事です。himin.com ここの情報によると・・・

 北京延慶1MWタワー太陽熱発電所 - Himinは、全国863のキープロジェクトの建設に参加した。Himinは万平方メートルのヘリオスタットフィールドの研究開発をコミットし、すべての集中機器の製造、設置、試運転。アジア初のメガワットレベルのタワー太陽熱発電所のように、この発電所は、270万キロワット時、年間発電容量を実現します石炭以上の1100トンを節約でき、二酸化炭素21トン以上2300トンの排出量を削減二酸化硫黄、窒素酸化物を35トン。・・・機械翻訳によるとね・・・

 この国家プロジェクトって何?863計画 - Wikipedia あ・・・思い出しました、1986年に発動されたプロジェクトですね。未だ続いているなんって知らなかった・・・四半世紀前から行われているプロジェクト・・・Ministry of Science and Technology of the People's Republic of China 10次5カ年計画とかやってますね・・・5年ごとの事業見直しの繰り返しか・・・そして、目的を達している・・・中途半端な我が国の開発計画とはちょっと違うのか?

 なんだか、色々な事をやっていますね・・・開発費もバッチリ出しているから、こういった形になっているという事ですね。1MWの発電所か・・・実用化試験?・・・List of solar thermal power stations この5年ぐらいで、この手の発電所がやたらと増えているようです。日本はシリコン太陽電池パネル・・・多分、太陽熱発電の方がコストが安いのでは?

 太陽熱発電用のヘリオスタットのミラーは何を使っているのか気になりますね。wiki/Ivanpah_Solar_Power_Facility 軽量なガラスだと、液晶パネルのガラスなどが薄くて精度の良いガラスですね・・このプラントで使われている発電機はジーメンス社製のものか・・・そういえば、ジーメンス・・・ニュースに何かあったっけ?

・・・アルストムの事業買収で、三菱重工が65%、日立が35%をそれぞれ出資して、新会社を作り、蒸気タービン事業を買収、シーメンスはガスタービン事業を買収するとか・・・そして、火力発電や送配電機器、再生可能エネルギーの3事業の買収を考えていて、東芝はGEが買収に成功したら送配電機器事業をGEから得るとか・・・また、何千億の金が日本から流出する事になるような感じです。こうして買収した企業で・・・三菱重工や日立は海外で儲けた金をちゃんと日本へ還流させるのか?それも気になりますね。こういった買収の際の企業会計ってどんな風になるのやら?これも興味がありますね。

 企業会計の国際化ってのもありますから・・・少し勉強するのも良いかもしれない・・・

 ちょっと気になるのが、東芝が買収するかもしれない送配電機器事業・・・配電事業もかね?良く知らないが・・・東電の配電管理システムは東芝の技術なのか?・・・製鉄なんかの生産システムの電算化・・・自動化などを昔やっていた記憶があるのでね・・・ああ、あった・・・海外送配電事業における合弁新会社設立について|東京電力・・・東芝が持つ変電・系統ソリューション・・・T.T. Network Infrastructure Japan 株式会社 ふむ、まだ中身の見えない会社だけれども、ヨーロッパで名を上げそうですね・・・そうなると、発送電の分離は海外からの波で流されてしまうのか?絶対、ヨーロッパの発送電分離は・・・効率が悪いし、電力料金の値下げにはつながらないと思いますから・・・やがて、発送電の統合と、電力市場の消滅につながり・・・安価な電力と安定した電力供給の道へと続くと思うのだが・・・夜間はフランスの原発が、昼間はそれに太陽光系の発電と、揚水発電が加勢して・・・足りない分は天然ガスによるガスタービン・・・そんな風に役割分担で欧州が電気エネルギーで統合される・・・多分、東芝が進出したら・・・それが加速されるのでは?スマートメーターが導入されたら・・・推測ではなく、リアルタイムの発電制御が可能になるはずですからね・・・日本は、発送電分離政策で、この選択肢を無意味なものとしたのでしょうから・・・従って、スマートメーターの日本での導入は遅れる・・・会社情報 ご挨拶 T.T. Network Infrastructure Japan 株式会社・・・この挨拶文・・・まさかね・・・一瞬、殴られた気がした・・・

先進諸国においては、重要視されている「環境」に配慮し、スマートメータやスマートグリッドなど新技術を活用したシステム提案を中心に活動致します。また急速に発展している新興諸国においては、電力需要の急速な伸長に応える計画段階からのエンジニアリングや、そこから派生する様々なソリューションサービスを提供いたします。さらには電力自由化、一般事業者の電力事業への参画など、市場の質的変化にも、新しいエンジニアリングソリューションを提供していきます。当社はこのように、各々の市場ニーズに応え、事業領域を拡げて参ります。その事業可能性は無限であると確信しております。

申し上げるまでもなく、当社は、東京電力及び東芝が長年培ってきた生命・安全・法令遵守を最優先に社会的責務を果たして参ります。

 これって・・・日本に対する決別の辞かね?東芝と東電が培ってきた世界に誇れる技術が、政治屋の野心で消えようとしている・・・それに対して、日本の技術をヨーロッパに移植して育てようとしている?まさかね?関西電力は発送電分離に対して積極的な取り組みをしていますね・・・東電は持ち株会社へ移行して・・・部門を新会社として分離して、まさか・・・売り飛ばして、世界を狙うのか?ちょっと気になります・・・どうせ、日本の超高品質な電力の質がヨーロッパ並みになるから・・・無停電電源装置付きのシステムにするか・・・それとも・・・

 何やら、この業界は再編の動きがありますね・・・それも気にかかりますが・・・太陽熱利用がこれほど進んでいるとは知りませんでした・・・世界は広い・・・なんだか、再生エネルギーに関しては日本は後進国かね?道端に太陽光パネルを並べるという零細な手法・・・ちょっとがっかり・・・そして、日本の政治屋さんは大丈夫かね?どうも国際感覚がちょっと心配です。

 ふと・・・太陽光利用ってのは、環境負荷が・・・というより環境を改変してしまうような?だって、熱エネルギーは地面には伝わらず・・・電力としてかなりの部分が移出されてしまう・・・従って太陽光で発電を行っている場所の温度が下がる・・・地面は日陰になる時間が長くなる・・・ゴビ砂漠全体を使って太陽光発電を行うと・・・砂漠が減少するかね?ある種の国土改造が実現できるのか?

 まあ、いまどき戦争に向けての国家改造は流行らないと思うが・・・日本は解散総選挙かね?・・・日本の多国籍企業と化した大企業はどこへ行く・・・

2014.06.13

  

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