現在をうろうろ(2036)
日本貧窮者経済新聞
 農業のIoTを実装するためには・・・?(23)

 私の海岸の小屋の庭では日々イノベーションが起こっていますね。イノベーションの指導原理は・・・なるべく手をかけない、金は使わず既にある資源を最大限に利用する・・・農業生産の増強のためには、必要最小限の水と肥料だけを使う・・・無理な条件を実現するにはイノベーションしかないですからね。正攻法は・・・荒れた農地を只で借りる・・・貸してくれるところがありますからね・・・荒らしているよりその方が良いと言われますからね・・・

 でも、それでは面白くないのでね・・・従って、無理な場所で無理して作物を作る!これが面白い・・・荒れた農地の上で耕作して普通の農地に戻したら・・・普通の農業をやるだけですからね・・・別に、農業をやりたいのではなく・・・荒れた海岸の小屋の土地を少しは役に立つように改変したい!というだけですからね。

 水耕栽培を開始した理由は・・・土地は砂地で土壌とは言えない・・・雑草ですら生育が困難・・・メダケが頑張って地表に根圏を作り出してかろうじて砂が動かない程度の場所で・・・植生が無くなれば・・・超乾燥状態になり簡単には植生は戻らない・・・メダケなどの極地法による進出によらないと、他の植物も生育が困難・・・客土と灌漑が必要なんでね・・・従って、水耕栽培の方が水が染み込んで無くならない分だけアドバンテージがある・・・1日に数リットルの水は運べたり井戸から汲み上げられるが・・・本気の灌漑をすると結構な量の水を上げなければならない・・・まあ、エネルギーの問題ですが・・・電気を引いていないのでね・・・

 というわけでイノベーションを起こすための前提条件はそろっているわけですね・・・こんなところで作物を作るな!というような場所ですから・・・さて、水耕栽培は簡単ですね。確立された技術ですから・・・資材を安くあげなければならないという、お財布様の厳しい条件をクリアーして、現在稼働中ですね・・・OATハウス5号の威力は凄いですね・・・チンゲンサイの葉が青々してきましたね。ただの水じゃ厳しいね・・・そして、苦土石灰なども溶液ではなく与えていますから、その効果もあるのでしょう・・・

 さて、水耕栽培はなんだか面白くない・・・理由は、あまりにも大量の水を管理しなければならないという事ですね。いま、培養器は4基で40リットルの水が入っていて・・・1日におよそ3リットル程度の消費ですね・・・水面からの蒸発や、大量の水に溶けた肥料などの管理が面倒・・・緩衝するものが無いから・・・溶液管理がシビアになるphや電気伝導率などのチェックもしなければならない・・・複雑な成分の・・・だろう管理は困難、ある程度不足成分は見当はつけられるが・・・葉の色とかから・・・生育状態から・・・無理が利く範囲は・・・植物体内での緩衝作用の範囲内に収めないといけないから・・・

 葉面電位でも測るか・・・葉面の分光分析をするか・・・そういった事になる・・・管理者が横着物だから、研究でのような管理が無理・・・いちおう、安物のphメーターや電気伝導率計はあるが・・・植物の応答速度が1日ぐらいありそうだから・・・葉面散布で変化が出る最短が一昼夜程度かな?なんって感じですから・・・

 水耕栽培はある意味、根圏制御技術であると考えてね・・・根圏に酸素を送り込み、必要とする微量元素や様々なイオンを投入することになる・・・培養液の成分制御が困難・・・舌と鼻ではある程度の傾向はつかめるとは思うが・・・それと、土壌では・・・イオンは団粒として存在するから、うまくコントロールすれば拮抗するイオンも植物は勝手に吸収していくことになる・・・溶液栽培ではこれが困難・・・OATハウス5号はアルカリ系の肥料分が存在しない・・・回避する手段として・・・ク溶性の肥料を溶液ではなく根の近くに置くことで与えていますが・・・これも、面倒・・・培養槽を2槽化して・・・1つの植物を2種類の培養液で培養すればOKだが・・・面倒だし・・・やはり露地栽培か・・・なんてね。

 一応は水耕栽培の限界というか・・・特質は理解したつもりですね。大規模にやるなら悪くないが・・・食える分ぐらいの量だと投資を回収するのは難しい・・・少量多品種でサラダの質を高めるには最適ですがね・・・主食系のものはなかなか難しい・・・

 露地栽培の方へのイノベーションがこのところ起こっていて・・・メヒシバの根圏の理解とメヒシバと双子葉植物の根圏の違いによる共存の可能性という素敵なテーマの研究結果ですね。根圏への培養液の直接投入というやつ・・・

 今日は新しいものを1つ作ってさっそく実験です・・・根圏に直接培養液を投入するための用具ですね。単に、ペリエの瓶があって、ただのφ30mmの塩ビパイプですね。塩ビパイプの先をとがらせて・・・2本できちゃったというだけですね。

 灌水システムにどうしてもペリエの瓶を使いたかったのが実現したのであります!パイプに細かな穴を開けようかと・・・数個は開けたのですが馬鹿らしいのでやめました・・・斜めに切ってありますから断面はデカい・・・根圏の水分で適当に水量は調整されるはずという安易な発想です・・・

 現実の設置は・・・メヒシバの根圏を突き抜けた先での吸水を行っていると推測される・・・ガルバンゾ;ひよこ豆を対象として実験することにしました・・・

 設置の様子は右のようなものですね。鉄筋棒を突き刺してぐりぐりやって差し込んで土を寄せて・・・ペリエの瓶に水を入れて逆さに突っ込んだだけですね。どくどくと水が入り・・・1本の水が消え・・・2本目に差し替えると・・・右のような状態で止まりました。しばらく待つと泡がぽっかり・・・水面が少々下がって・・・上手い具合に水はガルバンゾの根圏へ・・・のはずです。

 青々としたメヒシバの下の地面は実は乾いているんです。葉の表面には夜露があるのですが・・・地面はきれいに乾いていて・・・およそ2〜3cmほどはさらさら・・・この状態でもガルバンゾは発芽しとりあえず生きています。乾燥に強いという事で何とか生きているという感じですね。

 地中海辺りの乾燥地帯では10月ごろに播種ですから・・・多分・・・単子葉植物のシーズンが終わってからという感じですかね。これで、ガルバンゾが大きくなってくれれば成功だね!

 一応、同じような条件でガルバンゾは他に3本あるので比較の対象になるでしょう・・・さて、もう1本のパイプは・・・トマトの方へ・・・

 右のように・・・レンガによる雑草の鎮圧と、植木鉢による根圏への培養液の方へ・・・その一番端へ挿しました・・・行き場の無い100円ショップのフクロウも配してみました・・・というより、レンガを積んで上にのせていたので居場所が無いフクロウというのが正解かな・・・とりあえず、新しい居場所ができたというわけです。

 一応、植木鉢の方は苦土石灰を入れて水を投入しましたから・・・アルカリ系の資材投入用に、そして反対側にその他の資材投入用にと考えてね。今日は尿素をパラパラ入れてペリエの瓶を突っ込んだわけです。

 上手くいくかはまだ不明ですが・・・少なくとも水の方は1リットルほどの投入で上手くいっているようですね。雑草の上からかけるとおよそ3リットルは最低必要だった気がしますが、元気にしていますから・・・苦土石灰も利いたようですからね。どうやら、私の所での露地でのスタイルはこんな風になりそうです。これなら少しは管理しているかのように見えますからね。

 どうも、トマトは苦土石灰をかなり必要とするような気がしてね・・・砂地で基本的にすべての元素が不足している所で眺めているとね・・・実は一番生育が良かったトマトが生育が悪くなってね・・・それで、先行して生り始めたトマトの生育が止まって裂果・・・理由は、どうやら・・・根元にあったコンクリートブロックをどけたためのカルシウム不足のようですね。

 興味深いのは・・・実ができ始めたら葉の色が薄くなって・・・トマトの実の緑が濃くなっていくわけです・・・すると、生育が止まったという感じですね・・・つまり、植物体の中でマグネシウムやカルシウムが実へ移動・・・結果して赤くなった時にはマグネシウムやカルシウムは回収されて成長・・・花がつかない日が・・・葉の色が黄色くなってきたので苦土石灰を与えると成長開始・・・そんな感じでしたからね。追肥としての苦土石灰は必要だが・・・こいつをやると・・・色々とが水に不溶な塩に化ける・・・多分ね。従って・・・株の片側にアルカリ系、反対にそれ以外を投入すればOK・・・あとは植物が体の中で調整するだろうと・・・

 これで、露地の方のデジタル化が1歩進みました・・・投入資材の単位がペリエの瓶でデジタル化された・・・標準化した資材をペリエ1本で投入・・・750mLが単位になる・・・ゴミに近かったペリエの瓶も役割を得たし・・・これで、不細工なペットボトルを突き刺すような事を考えなくてよい事になりますね。10本ほどのペリエの瓶で足りるかどうか?アマゾンで12本で2000円ぐらいだね・・・

 一応、どこも草が茫々ではないことを・・・左の写真のように少なくとも車が出入りする通路部分は草は生えていません!

 ペリエの瓶ならゴミっぽくないね・・これが、ペットボトルだと、空になれば飛ばされるだろうし・・・草むらの中に投げ捨てられたボトルとしか見えないでしょうからね・・・

 そうだ、黒いパイプも用意するかね?灰色はアルカリ資材、黒はその他・・・瓶には水だけ・・・計量して直接投入して瓶を突っ込む!運用はこれが楽だね・・・投入資材の標準化も考えないと・・・

 なかなかペリエの瓶は美しいね。それに、中に藻はつかないだろうし・・・瓶の色からするとね・・・ビール瓶だとショボいよな・・・1升瓶もカッコ悪いね・・・あとは、ペリエの瓶が横にして入れられる水槽だな・・・あとは、雨水をためるための集水システムを構築しないと・・・

2016.08.12

  

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