現在をうろうろ(201)

 量的・質的緩和・・・そして、戦略?

 現在の量的・質的緩和が本当に金融市場、実体経済および物価、期待のいずれもが好転しているのか?私には気になりますね・・・特に、実体経済というものに対する効果がどれだけあるのかが気になりますね。

 根拠は・・・困った事に、私は借金は無いが貧乏で、その上金融資本主義の奴隷だからですね。毎日・・・市場が開いていると、それを眺めて生活しているのに近いからですね。それで1ヶ月10万から15万円程度の生活費を捻出する生活ですね。現在の調子なら、大きな金融の変動がなければなんとか2年ぐらいは、今の生活をじり貧ながら続けられますからね。ただ、ちょっと忙しい・・・

 さて、量的・質的緩和で大きく変わったものは、明らかに円安ですね80円弱だった1ドルが102円ぐらいで推移しています。根拠はあまりないのですが・・・2012年の秋以降の円安傾向が・・・輸入価格の増加を。輸出価格の減少を示し・・・貿易赤字が拡大し始めたのだと・・・円安により輸出数量は多少増加したものの・・・それが、総額で輸入価格の増加を上回る事は無かったのではないかと思うわけです。だから基本的に貿易赤字は拡大方向へ向かった・・・

 問題なのは・・・2013年の5月ごろからの輸入量の増加が、本格的な日本の景気回復によるものなのか?という小さな疑問ですね。どうせ、このあたりで、米国向けの輸出や中国向けの輸出は小康状態になっていたのではないかと・・・ASEAN向けの輸出はこの時期、減少していたのではないかと・・・、統計資料を駆使しているわけではないですが・・・なんとなく・・・このあたりで、円安の影響にしてはおかしなガソリン価格の動きがあったような?・・・為替と関係なく動く時は・・・鉱物燃料の輸出が変動するときと考えているので・・・多分、一時的な鉱物燃料輸出の増加があって・・・その後、それが減少して・・・石油製品の価格が、円安にも関わらず比較的安定して推移した・・・そんな気がしますね。毎月同じくらいのガソリン消費量で・・・出る金の推移からの推測ですけど・・・春は製油所の在庫調整の時期だと思っていますから・・・

 そして・・・勝手な推測で・・・ウクライナ問題が表面化して・・・自動車の欧州・ロシア向けが減少した・・・中国・北米市場はそれほど大きな伸びがなかった・・・多分、欧州勢の車が北米市場で優位に展開では?そして、日中関係の政治的なわだかまりが、中国向けの輸出の伸びを押さえてしまった・・・さらに、中国国内の製品の質的向上が大きかったのではないかと・・・近頃の中国製品の箱などは、長足の進歩を遂げているのでね。昔とはちょっと違うぞ・・・って感じですから・・・日本製品に対するありがたさが薄れつつあるのでは?サキソフォンも仕上げが良くなっていますから・・・中国での日本製品のシェアが縮小している?

 ふとね・・・先日気にして眺めたフィリップス社の家庭用製麺機なんですが、日本市場投入より先に、中国市場に投入されていた・・・欧米勢は中国市場を高く評価しているに違いない・・・円安による価格競争力では補えきれない・・・フィリップス社の家庭用製麺機は・・・中国で19000円、日本では34000円程度・・・さあ、この価格差は?なんってね・・・気になるわけです。中国への戦略的な価格体系なのか?

 あとは、気になるのは北米での日本車の価格・・・なんとなく、ヨーロッパ車が割安に見えてね・・・時々、アメリカの新車比較サイトを眺めるのでね・・・VWなどが魅力的・・・

 事後的になりますが・・・タイの政変・・・軍のクーデターがあったのは、タイ経済の変調ではないかと・・・タイ経済はそこそこ伸びていたところで、景気減速があったのではないかと・・・そのしわ寄せで、経済政策の方向転換とそれによる利権の消失・創出・・・洪水の影響を脱した所で・・・経済動向 - タイ - アジア - 国・地域別情報 - ジェトロ 資料はここにありますね。東南アジアのお祭りのような経済は・・・

 多分・・・他のASEAN諸国の事情も似たようなものではないかと・・・そして、米国のASEANに対する政策・・・きっと、米国はASEANでのシェアを伸ばしているはず・・・物質的なものより、米国のアジア投資が増加している可能性が高いような?そして、米国の投資による安価な製品が米国へ流れている・・・米国は日本以外のアジアへ生産投資をシフトしているのだと・・・リバランスの意味が・・・日本では軍事力として捉えられているが・・・アメリカの経済的利権を守るための海軍力の再配置・・・軍は利益を生まないのでね・・・守るべき利益のある所に置いて、それなりの存在感を示す・・・多分、経済的にASEAN諸国を支援する象徴としての存在・・・アメリカの世界戦略・・・これは、経済的戦略の意味で、軍事的な戦略とは意味合いが変わっていると思われます。

 どうも、日本の国際化感覚が・・・冷戦構造時代の感覚を引きずっているような気がしてね・・・世界は変わったと考えるべきなのでは?アメリカ軍のアジアへの再配置は、中国とアジアの貿易を対等なものとして行わせるための物であると勝手に解釈しています・・・だから、積極的な力の外交でないために・・・米国国内での一部の元気のよい反発を買っているというだけで・・・日本で噂されるような状況ではなさそうな感じですね。

 そのため、我が国の政府は・・・アメリカ軍の動きに対して不安を抱いていて・・・かなり無理して、軍事的な協力を米国に対してアピールしているが、それが返って、ヨーロッパを中心に、米国の不信感を煽っている・・・残念ながら、米国は日本を取るか欧州を取るかというと・・・欧州を取るから・・・日本などは、極東の地理的に言えば小さな同盟国で、振興の南シナ海でつながる諸国の利権を擁護する立場にあって、偶々、大圏航路で日本がその間に存在するだけの話だと思われますからね。南シナ海の貿易の主導権を握れれば、中国を含むアジアの富の鍵を握る事になると、私は妄想しているのでね。

 日本は、右の図のように、米国が太平洋を越えてアジアに進出する際の入口にしか過ぎない・・・東アジアの貿易の中心は南シナ海という事なのでしょう。

 そして、中国とオーストラリアの関係・・・輸出統計(国・地域別) - オーストラリア - オセアニア - 国・地域別情報 - ジェトロ これを見ると明瞭ですね。TPPなど騒ぐのには意味があるというわけです。

 オーストラリアと中国の海上交通路の微妙な場所に尖閣諸島があるのでは?さすがに石垣島などを中国が奪取する事は困難ですから・・・大陸棚のはずれにある尖閣諸島を中国が欲しがるのは・・・国防上の理由でしょう・・・台湾と日本の間の海峡が封鎖されるような事があれば・・・中国向けの石炭や鉄鉱石が・・・止まりますからね・・・ある意味、東シナ海の安全は中国の国益でもある・・・本当は・・・台湾を併合したいのでしょうが・・・・その第1段階で、サービス貿易協定を・・・台中関係が良くなるとどうなるか?

 日本の南シナ海への道は険しいようです。そして、日本の外交は・・・砲艦外交の気分なのか・・・それとも、幇間外交なのか?

2014.06.09

  

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