現在をうろうろ(1884)
日本貧窮者経済新聞
 粉飾的なアベノミクスとその効果がじわりじわり出ているって・・・?(2)

 どうも、アベノミクスを称える系の報道を精査すると、アベノミクスのうまくいっていない部分が見えるような気になってきましたね・・・アベノミクスの効果がじわりじわり! 日本企業の立ち直りを示す「10兆円」という数字  磯山友幸「経済ニュースの裏側」 現代ビジネス [講談社] これはなかなか表面的に良い分析をしていますが・・・なんだかね?強弁している部分が・・・とにかく続きですね・・・

それを達成させるためとして、社外取締役の導入や、企業のあるべき姿を示したコーポレートガバナンス・コードの受け入れなどを矢継ぎ早に求めたのだ。当初、経団連企業などには強い抵抗があったものの、財界が求める法人減税を安倍首相が前倒しで実施したこともあり、「バーター取引」のような格好になった。わずか2年で、大企業のほとんどは取締役会に社外の目を入れることになった。

 まあ、そうなりますね・・・私も小さな会社にいて・・・株式場所を目指すとかで、一族営業の会社の一族でない役員として1年ほど在籍したことがありましたからね・・・形式的なものであることが多いし・・・銀行のお目付け役であることもあるし・・・なかなかその区別は難しい・・・

経営者の間には当初、社外取締役を入れても経営手法は変化しないという醒めた見方もあった。だが、実際には、外部の人に説明して納得してもらうプロセスを通じて、日本企業は徐々に変わり始めている。その端的な例が株主還元だ。

 税金で取られるよりは・・・じゃないかね?

安倍内閣は発足当初から、日本が成長しない理由を分析して、企業が内部留保をため込んで先行投資などを行わなくなったことが一因だという結論を出していた。一時は、企業がため込んだ内部留保に課税する案なども浮上したが、コーポレートガバナンスを通じて企業経営を徐々に改革するという手法に落ち着いた。

 政治屋君はなぜか埋蔵金とか内部留保とか好きなのかね?いずれにせよ、あるようでない金なんですが・・・円安で内部留保が増加しても、それって基本的に使えない金だと思いますが・・・他人の懐を当てにしない生活をしないといけないというだけのような気もしますね。

ガバナンス強化は成果が出るまでに時間がかかるのが難点だとみられていたが、早くもその効果が出てきたのである。


 たぶん、ガバナンスの効果ではなく、投資のあてのない金のばら撒きでは?

自社株買いブームの背景にあるもの
安倍内閣が掲げたROEの国際水準並みへの引き上げは、日本企業の利益率を2倍近く引き上げることを意味している。
本業で稼ぐ力を取り戻し利益を2倍にすることでもROEの引き上げは可能だが、一方で余剰な資本を小さくすることでROEを引き上げることもできる。ROEは分子が利益、分母が資本だ。
自社株買いは分母を小さくする第一歩とみることができる。社内で余っている資金を使って自社株を買い、それを消却すれば、資本は小さくなる。まさに今起きている自社株買いブームはアベノミクスのROE向上という狙いに沿った動きなのである。


 形式的なROEの向上ですね・・・本来は産業資本に投資しなければならない資金を使って自社株買いをして粉飾的にROEの向上に努めている・・・自社株買いって・・・究極では会社を終わらせる手段でもあるわけですからね・・・資本を減らして利益率を向上させるってのは有りなのか?まあ、偉大なる安倍晋三閣下の場合は可能でしょうね・・・有効求人倍率の向上に関しても同じ手口ですからね。分母が減っていくことを自分の手柄のようにしている・・・ワンパターンですね。

 なんだか、合法的な粉飾の話みたい・・・不適切だが合法・・・近頃の流行りかね?素晴らしいやり方か・・・

実は、日銀が導入を決めた「マイナス金利政策」も自社株買いの流れに拍車をかける可能性が強い。
企業が余剰資金を銀行預金などに積んでおいてもほとんど金利が付かないばかりか、マイナス金利によって、近い将来、手数料を取られる可能性も出てくる。企業は当然、手元資金の有効な使い道を探ることになる。


 当然ですね・・・預けると減る・・・まあ、決済のための手数料であると諦めればよいのだろうけどね・・・そうなると、箪笥預金へ移行するのは自明・・・

もちろん、成長の可能性がある分野に積極的に投資をしていくのも企業としてのあるべき姿だ。
だが現実には、なかなか投資チャンスがない。そこで浮上してくるのが自社株買いである。マイナス金利政策の効果によって、長期の社債を低利で発行することも可能になっている。
企業の財務戦略としては、相対的にコストが高くなった「資本」を減らして、ゼロ以下のコストで調達できる「負債」に置き換えることが合理的なタイミングになっているのだ。


 結局はここに行きつくわけですね・・・成長をするより会社を整理して・・・負債の形で資金調達・・・現状維持の安価な方法へ走っているというだけですね。これで、ROEの向上を図って何か良い事があるのか?という単純な問いが生まれますがね。しかし、これが。粉飾的なアベノミクスであったという事なのでしょう。さらに悪いことになるのは・・・

実際、企業の中には、長期社債で資金調達する一方で、自社株買いをする企業も出始めている。

日銀がマイナス金利政策に本腰を入れ始めれば、こうした企業の自社株買いブームがさらに盛り上がるのは間違いない。日銀が2月に導入したマイナス金利政策は、市中銀行が日本銀行に預ける当座預金のうち、新たに積み上がる分にだけマイナス0.1%を課している。
210兆円にのぼる当座預金には今でもプラス0.1%の金利が付いているのだ。その一部がゼロもしくはマイナスになれば、一気に資金が動き出す。
当然、市中銀行が預かる企業の預金金利も大きく下がることになるだろう。企業はますます余剰資金の持っていく場を探さざるを得なくなるのだ。


 資金調達の話ではないわけですからね・・・マイナス金利は借りる方のメリット、預けるとか投資側のデメリットですからね。

企業が配当を増やし、自社株買いを本格化すれば、株価にプラスに働くことは間違いない。また、企業自身のROEが高まれば、再び海外投資家が投資対象として魅力を感じ始めるようになるに違いない。

 まあ、企業が配当を増やし、自社株買いを本格化すれば、株価にプラスに働くことで、粉飾的なアベノミクスに貢献、しかし、本業のテコ入れは無く、収益性の改善が無いのだから・・・粉飾的なROEで誰が買う?という事になるのだが・・・事実上、株価が下がれば自社株を買い、株価維持をしたわけですからね。積極的に自社株買いをして・・・株価維持って・・・?なんだか、アベコベミクスみたいな感じもしますが?みんなで株につぎ込んでいるという事なのでしょう。

 あれ?Faith in Abenomics falters among investors survey- Nikkei Asian Review シンガポールではアベノミクスに失望しているようですね・・・これって、日経でしょ?国内と国外では報道の内容が違うのかね?・・・Corporate governance, the runner-up in 2015, fell to fourth place this year. Waning expectations regarding dividends and similar rewards may be leaving investors less inclined to buy stocks. なんだかね。

2016.06.09

  

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