現在をうろうろ(1883)
日本貧窮者経済新聞
 粉飾的なアベノミクスとその効果がじわりじわり出ているって・・・?(1)

 なんだか、近頃日本政府の借金の額と、粉飾的なアベノミクスを考えると・・・アベノミクスの効果がじわりじわり! 日本企業の立ち直りを示す「10兆円」という数字  磯山友幸「経済ニュースの裏側」 現代ビジネス [講談社] これって、本当に大丈夫なのか?なんって考えてしまいますね・・・

ここ数年、安倍晋三内閣がアベノミクスの一環として掲げてきた「コーポレートガバナンスの強化」がジワジワと企業経営にも浸透し、徐々に成果を挙げ始めている。

日本企業に経営規律を働かせることで、「稼ぐ力」を取り戻させる一方で、従業員や株主などへの利益還元を進め、「経済の好循環」を生み出そうというのが狙い。「アベノミクスは失敗した」という声も根強いが、日本企業の行動を見る限り、着実に変化が生まれているように見える。


 コーポレートガバナンスなんって、何か特別な事かね?って逆に聞きたくなるような代物ですね・・・ちゃんと会社を経営するということについての心得のようなものですからね・・・こいつが上手くいっていない会社っていうのは自動的に淘汰されるわけですから・・・淘汰されないためには最低限の事があるから、こいつを守ることがまずは手始め・・・それだけですからね。

 逆に言えば、こういった心得を知らずに放漫な経営をやっているのが「日本らしい日本」の普通の会社という事ですかね?複式帳簿などの概念ではなく、日々の記録としての大福帳でもつけているとか・・・まあ、可能性はありますね・・・財務諸表の読めない経営者ってかなりいますからね・・・それでも、やってこられた・・・まあ、それなりに良い商材を有していて、十分な資金が留保されていれば・・・禍福は糾える縄の如しで・・・なんとか浮き沈みはあるがやってこられるという感じですかね。

 別に、アベノミクスの一環という感じではないのでは・・・近頃は、こいつを世界が要求しているというだけで・・・意識が高くなったかどうかはかなり疑問だと思いますが・・・ここで、経営規律を働かせることで、「稼ぐ力」を取り戻させる・・・というのはどうかと・・・だって、単に資源安と円安で円換算で金が湧いてきたわけですから・・・かなりの企業で売り上げの低下の中で、最高益を上げているような感じですからね。円は1ドル100円前後に戻ろうとしているし、ここで資源価格が上昇したら?稼ぐ力を取り戻したように見える日本企業がどうなるかは・・・自明・・・威勢の良い話に乗せられてはいけないという気がしますね。

 ここで・・・従業員や株主などへの利益還元を進め・・・これって何のため?アベノミクスの目的では企業が設備投資を行って、増産を行う事による稼ぐ力の向上を目的にしていたはず・・・ところが、この道を示せなかったので・・・利益は宙に浮いて・・・そのままだと、単に税金として、借金の山の強欲な政府に吸い上げられるから・・・従業員や株主などへの利益還元を進めるしかなかった・・・という事じゃないかね?どうも、水素社会に向けての設備投資は進んでいるようには見えない・・・政府主導の見栄でやっている最低限の物に関しては仕方なしという感じのようですからね・・・そうだ・・・

 サミットで話題になるはずだった自動運転車の話がドイツで表れていますね。どうやら・・・関心があるのは、自動運転ではなく、この自動車の動力源の燃料電池・・・つまり水素社会に関する話題のようですね・・・Japans Wasserstoff-Gesellschaft bizzenergytoday.com 水素社会は欧州ではあまり好意的ではないようです・・・なんとなく、日本政府の掲げる水素社会に関しては懐疑的というより・・・否定的・・・そんな雰囲気のようですね。なんとなく・・・水素社会に関して苦言が・・・それで、自動運転をメインに報道したような気がしますね。だって、水素社会の実現というのが日本政府の掲げる大きな看板だったはずですが、サミット報道では・・・伊勢志摩サミット 水素社会 - Google 検索 どうやらほとんど話題にならないような感じですからね。まやかしの水素社会というやつですね。

 原発の余剰の夜間電力で水素を作るのなら別ですが・・・その気配はない・・・薪で発電する奴の方が日本では流行っているという感じですね・・・私は、薪ストーブでも導入しますかね。

 コーポレートガバナンスの強化で稼ぐ力が増し、利益還元を本当に進めているのなら・・・アベノミクスの成功なのだと思いますが・・・売り上げが落ちる中の最高益、投資が伸びない中での利益還元・・・という事は?アベノミクスの第一の矢で円安を作り出したが、その金の使い道が無くてばら撒かれた・・・結局、投資には向かわず・・・という事では?

最も企業の変化が著しいのは株主還元姿勢。好業績を背景に配当を積み増す企業が増えている。
日本経済新聞が報じた上場企業3600社の集計結果では、2015年度の企業の配当総額は前の年度より1割多い10兆9000億円と初めて10兆円の大台に乗せる見通しだという。
配当の増加は「経済循環」にも大きく貢献する。個人投資家が配当を手にすれば、それが消費に向かう。株価が上昇して含み資産が増えることによる「資産効果」と違い、実際に支給される配当金はより消費に向かう可能性が高いと見られる。


 配当が出るというのはうれしいですね。問題は・・・企業が投資に使わなかったという事ですね。つまり、政府の10兆円の設備投資の思惑が外れたという事ですかね?設備投資に金が回らず、何に使てよいかわからない泡銭は・・・配当へ・・・個人投資家が配当を手にすれば、それが消費に向かう・・・はずですが、残念ながら「日本らしい日本」の節約志向を馬鹿にしてはいけないね。多くは借金の返済か将来に備えるための内部留保になるに決まってるじゃん・・・

資産家にしか恩恵が及ばないという批判もある。たしかに株式を大量に保有する人への恩恵が結果的に多くなるのは事実だが、国民の年金資産で保有する株式にも当然、配当は払われる。配当増は年金資産を増やすことにも大きく貢献しているのだ。

 資産家が資産家でいられるのは・・・資産家はお金を大事にしますからね・・・お金がちょっとぐらい余計に入ったって、生活を変えたりしないはずですからね・・・私のような貧困層は・・・お金は持っていると消えることになっているので、泡銭が入ったら瞬間的な享楽へ投入・・・わずかな金だと消えるのも早い・・・貧乏人の好循環は節約して少しの金を翌月に残しを繰り返して3か月分の給与相当の貯金をする事・・・このぐらいじゃないのかね?しかし、我が国の家計貯蓄率がマイナス、日本経済の影響は? 週刊東洋経済(政治・経済) 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準 という具合に報じられていますからね・・・国民の年金資産で保有する株式にも当然、配当は払われる。配当増は年金資産を増やすことにも大きく貢献・・・これは事実だけれども、年金資金は年金の支払いに充てられて・・・配当が大きくなったからって、年金の向上にはつながっていないような気がしますがね・・・貯金ゼロ世帯が3割というのは・・・調査法にも因るでしょうが・・・意外とそんなものかもしれないような気がしますね。年金と健康保険に吸い上げられていますから・・・

自社株買いは5兆円を突破
もうひとつ、企業が力を入れ始めているのが自社株買いである。これは、企業が余剰資金などを使って市場から自社の株式を購入するもの。市場に流通する株式が減ることから、結果的にその他の株主の持ち分を増やす効果がある。
また、株価の上昇にも結び付くケースが多く、株主還元としての意味がある。そうした自社株買いが2015年度には初めて5兆円を突破。8年ぶりに過去最高を更新した。


 自社株買いの効果は分かりますが・・・なんとなく気になっているのは・・・株価の上昇はアベノミクスの成功を称える数字であることというのがね・・・企業が余剰資金などを使って市場から自社の株式を購入・・・株式会社は何のために存在するの?株=資金調達の手段ですからね。さて、株式会社のきれいな終わり方を考えると・・・なんとなく嫌な気がしてね。資本の縮小を図っているわけですからね・・・資本を売り払って、発行済み株券をすべて回収しておしまい・・・

安倍内閣は成立以来、日本企業のコーポレートガバナンス改革に力を入れてきたが、それを明確に打ち出したのが2014年6月の成長戦略「日本再興戦略 改訂2014」だった。ガバナンスの強化によって、日本企業のROE(株主資本に対する利益の比率)を国際水準並みに引き上げるとした。

利益を上げていないかのように見せることで節税を行うのが普通ですからね・・・どこかへ払ってしまって・・・じゃないかね?GDPの押上げがあるとされた、研究開発費でGDPの押上げがあまりなかったような?・・・稼げないのではなくて、稼いでいないように装うのが「日本らしい日本」はうまいという事のようですね。

2016.06.09

  

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