現在をうろうろ(1796)
日本貧窮者経済新聞
 潜水艦輸出の失敗の原因の分析は・・・?(1)

 あれあれ・・・何?この日経の記事は・・・日本経済新聞 電子版 教訓多い潜水艦輸出の失敗  さて、どんな教訓なのやら?まさかガレージに入らない車の提案をしても、その車の性能がどんなにすごくても買ってもらえない話になるかと思えば・・・何しろ、間口が狭いとおっしゃるアメリカ様に対しても・・・金が無いからできないよ!で通しましたからね・・・どんな教訓を持ち出すのやら?

 質が良ければ、必ず売れる。高い技術を誇る日本企業には多かれ少なかれ、こんな発想がある。ところが、世界の強豪がひしめく軍事ビジネスでは、品質だけでなく、相手国に売り込む戦略と努力が勝敗を分けることもある。

 質が良ければ?私だと、お財布様の体力があまりないので、まずはお財布様の体調を考えての買い物になりますからね。したがって、何事も予算の範囲内で質の良いものを優先して購入することになる・・・これなら間違いないですね。質の中には・・・今回限りこの値段という、劣悪な条件で質を下げているものもありますね。壊れたら、次は高価で買えないとかだと困りますからね・・・こういったものだと・・・次に買い替えるときの互換性の問題や、後発の物がどれだけ安価に高性能になって現れるかなどの条件も重要になりますね・・・特に陳腐化の激しいものではね・・・まあ、PCの場合は陳腐化が激しく標準化が進んでいるので・・・

 予算内で、できるだけ高性能でかつ安いもの・・・展示品でも中古でも箱の角が潰れているとか、大きな傷があるとかなどは大歓迎ですね。箱を買うわけではないし、傷などは自分でつけることもあるし・・・初めから傷がついていれば、取り扱いに余計な気を使わなくても済みますからね。PCなど、機能すればOK・・・

 品質ってのは・・・どこまでを含むのかによって違ってきますからね・・・高性能だけど、後継機種は無し、このまま廃版になってなって終わり・・・使い切りとあきらめての選択というのもあるし・・・どのビジネスでも・・・相手のニーズに合った商品があるかどうかが問題になるのでは?品質ありきでは・・・独善になりかねないですからね・・・トヨタがクラウンだけしか作らなかったら?三菱がパジェロミニだけしか作らなかったら?フルラインナップにこだわるのはなぜ?売りやすいから・・・量産すれば価格競争にも勝てるし・・・顧客の囲い込みも可能・・・受注生産品なのに、基本的に1つの型しかないとか・・・これでは、受注生産の意味がない・・・単に、量産しての販売能力が無いとか・・・技術的な伸びしろが無くて、いつまで経っても同じものしか作れないだけの意識の低い企業になるわけですね。

 フランス、ドイツと受注を競っていたオーストラリアの次期潜水艦事業で、日本は仏政府系の企業に敗れた。12隻で約500億豪ドル(約4兆円)の巨大事業であり、受注を逃したのは残念だ。この教訓をぜひ生かしたい。

 さて、敗因は何と考えているのかね?

 防衛装備品の輸出を緩和して以来、この案件は日本にとって初の大型商談だった。官民が協力し、三菱重工業などが建造する最新鋭潜水艦「そうりゅう型」を売り込んだ。

 スクリュー音が小さく、長い時間潜ることができる「そうりゅう型」の技術は世界最高水準であり、品質で負けたわけではない。

 はあ?本当かね・・・スクリュー音は確かに日本の潜水艦は静かだった・・・世界は長足の進歩を遂げていますからね・・・同様の技術は扇風機の羽などにも応用されて、大きく形態が変わり、高能率で静かになった・・・扇風機の羽の風切り音が非常に低くて驚かされたのはどこの製品?さすがに、潜水艦部門との連携は無かったのでしょうが・・・東芝の4枚羽とかで宣伝していたやつですね。単に2つの部門で、この手の物の関心が高くての成果物ですかね・・・どちらも目的は同じですから、そして流体工学の領域ですね・・・同時期に同じような改良ってのはありますからね・・・

 近頃は翅のない扇風機というか・・・円筒状の気流を生み出して圧力傾斜を作り出し、円筒の中心部に周囲の空気を取り込んで流れを作り出すというやつですね・・・送り出した空気が呼び水となって大量の空気を動かすという方式・・・そのうち、潜水艦もそうなるのかね?と余計なことを考えてしまいますがね・・・水も空気も流体ですから基本的には同じようなものですね。残念ながら、設計方針が見えると・・・どこも同じようなものを作ることになるというだけの話ですね。東芝のココム違反事件はスクリューの設計方法ではなく、スクリューの加工に使える高度な加工機というだけですからね・・・

 何しろ、日本では人間の手で最高精度の製品が作られていますから・・・そのうち、潜水艦のスクリューも産業戦士の手作りになるのではないかと・・・優しい女性の手で磨き上げられた世界最高水準の表面研磨を施した工芸品のようなスクリューを搭載・・・船体の防錆には焼き漆の技法による強固な結合をベースとして、砥石でも簡単には削れない本地を施し、さらに表面はピアノフィニッシュとした・・・ああ、凄いけど、音も反射するな・・・

 ただ、フランスの潜水艦はポンプジェットですからね・・・キャビテーションノイズはスクリューより圧倒的に低い・・・

 確かに、そうりゅう型は、コリンズ型に比べて静かですね・・・そうりゅう型は3900馬力のディーゼルエンジンと400馬力のスターリングエンジン・・・コリンズ型は6000馬力のディーゼルエンジンですから・・・コリンズ型の方がうるさい・・・自明

 長時間潜れるのは・・・ちょっと、何とも言えません・・・だって、本家日本のそうりゅう型はスターリングエンジン無しの物が建造されることに決定・・・従って、積んだバッテリーの容量次第・・・「そうりゅう型」の技術は世界最高水準 この言葉の意味によるまやかしがありますね。ダントツで世界最高!と叫んでいない・・・世界最高水準・・・これって、平凡という意味では?月並みの・・・だって、世界最高水準を形成している企業はどこかね?通常型の潜水艦製造で世界をリードしているのは?ロシア・中国・イギリス・ドイツ・スウェーデンン・フランス・オランダ・イタリア・・・・北朝鮮・イラン・・・この辺りが、潜水艦の製造技術を持っていて、切磋琢磨して世界最高水準を形成しているわけですね。

 だから、そうりゅう型にイギリスの潜望鏡がついていたり、スウェーデンのスターリングエンジンがついていたりするわけです。何しろ、フランスの通常動力型の潜水艦のディーゼルエンジンは、中国の宋級と同じものですから・・・これが、新しいオーストラリアの潜水艦のディーゼルエンジンになるようですね・・・多分、ドイツ製になるとは思いますが、一応、中国でも売っていますね。ライセンス生産ですから、中国で製造してもどこでも同じ性能と思われますが・・・まあ、そんな感じですね。

 潜水艦も、すでに一国の工業のすそ野で製造されるわけではないという事ですね。だから、現地生産が可能であるという事ですね。ただし・・・どういうわけか勝手な設計変更を行って失敗をしたりするわけです。

 ドイツのジェットエンジンに独自の手法を使って計算してうまくいかなかったBMW003の準コピージェットエンジン・・・こんなのもありますからね。日本海軍の潜水艦も、ドイツからの戦時賠償の潜水艦技術で本格的な潜水艦製造国へとなりますからね。そして、いまの潜水艦は、それとは違った系統の技術が入ってきます。アメリカ様が、もう原潜しか作らないからというわけで日本とオランダに提供された潜水艦のデータ・・・ハーベル級潜水艦からの技術移転になります・・・

 現在の潜水艦の基本レイアウトはこの艦の系譜にあるわけです・・・ただ、この艦をそのまま製造することはできなかったようです・・・理由は、多分吃水が8.8mあったから・・・それで うずしお型の吃水は7.5mとして設計され、オランダのズヴァールトフィス級の吃水は7.1mで設計しなおされたという事のようですね・・・理由は、多分・・・運用する港湾の限界だったのでしょう・・・そうでなければ・・・ほぼ、そのままの設計で作ったはずですからね。オランダの最新の潜水艦のワルラス級潜水艦の吃水は6.6mとさらに浅くなっていますね。運用の幅を広げたかったのかね?それとも小型化されたのか?どうも、潜水艦のトン数はよくわかりません・・・

 ただね・・・気になるのは、そうりゅう型のディーゼルエンジン出力が3900馬力、オランダの最新のワルラス級でこのエンジンはオランダのBrons/Stork-Werkspoor 12ORUB215柴油機*3具(馬力5,430匹)5430馬力のようです。ふむ、このエンジンを積んでいる中国潜水艦もあるね・・・どうも、そうりゅう型は非力なのではないかと・・・1000馬力以上の差は・・・?充電時間の問題があるから・・・それで、ケチケチと静かに走るしかないのか?

 なんだかね・・・発生できるエネルギーの総量が違いすぎるのでは?そうりゅう型は・・・比較すれば比較するほど・・・あまり、パットしない潜水艦に見えてくるのだが・・・何しろ、兵器ですからね・・・愛国心で動くわけではないので非国民と呼ばれてもスペックでの物理的な量として比較しているわけでね・・・実は、日本の兵器はこの手の物が多くて・・・8000馬力のモーターを使って水中20ノットを実現しているようですが・・・それに食わせる電気の発電量が圧倒的に小さい・・・洋上で走らずに浮かんでいるだけで充電しているとも思えないし・・・非国民と呼ばれても、どこが・・・「そうりゅう型」の技術は世界最高水準 なのか?まさか、日本人の手で作られたから・・・大和魂がこもっていて、どの部品でも欠けたり傷つくとそこから血が流れる兵器なのだ!じゃないでしょうね・・・?相変わらず貧しい「日本らしい日本」は・・・兵器は完璧だ!これに欠陥があるというのは・・・その人間にこそ欠陥があるのだ!なのかね?困ったことだ・・・

 それに、フランスの原潜の推進用のモーターは13000馬力ですね。これによって25ノット以上を実現しているようですね・・・8000馬力だと20ノット程度は出せそうな感じですが・・・メタボじゃない細長い艦ですから・・・

 ちょっと、一旦切るか・・・なんだか、非国民的な考えを持つと疲れるのでね・・・

2016.05.10

  

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