現在をうろうろ(1779)
日本貧窮者経済新聞
 商船が高速化する中での通常型の潜水艦の攻撃能力は・・・?

 さて、潜水艦に関しての興味が膨らんだので、通常型の潜水艦の攻撃力ってのがどんなものなのかチェックしてやろうかと思うわけです。現在の潜水艦の性能はよくわかりませんが、水上13ノット、水中20ノットと極めて鈍足なのでね。全速発揮はたぶん4時間程度でしょうし・・・ソナーの性能は飛躍的に向上しているでしょうが、原理的に考えると、遠距離ではパッシブソナーでの襲撃はかなり困難ではないかと・・・まあ、誘導魚雷ですから・・・これが大東亜戦争の頃の戦法の違いですかね。大東亜戦争の頃の潜水艦の水中速度は最大8ノット程度ですから、今の潜水艦よりはるかに遅いですが・・・たぶん、今の潜水艦でも、無音潜航ならこの程度の速度ではないかと思いますね。国立公文書館 アジア歴史資料センター 米国潜水艦の襲撃法並に避退法ニ関スル一情報 昭和18年7月25日 軍令部資料 こんなのを眺めるとしますか・・・国立公文書館 アジア歴史資料センター 教育参考資料 米軍ノ船舶攻撃手段 こちらの方が詳しいね。

 昭和18年時点でのアメリカの潜水艦の水中測的兵器の性能についてもの物です。調音期は海上が平穏な状態では1万トン級の船が15ノットで航行中で9000mで探知できるとしていますね。この時代は・・・ロッシェル塩を使って奴ですかね?方位誤差は2〜3度、水中探信機で1800m〜2200mで、最大2900m・・・測距精度は100%・・・

 聴音機で方位を決定して、探信機で距離を決定するようですね。

 ロッシェル塩と真空管を使った高性能アンプ1940年代の技術か・・・ロッシェル塩はハイインピーダンスですから真空管との相性は良いですから・・・かなりの高性能なものが作れますね・・・クリスタルピックアップなどはなかなかのものですからね・・・

 今だと、一けた、二ケタぐらい優秀なシステムが組めるから、2倍から3倍程度の探知距離を有する性能と考えればよいかね?

 大東亜戦争ごろの発射諸元を出せるのは聴音で20kmパッシブソナーで7km程・・・まあ、妥当な線では?今の魚雷はケーブルを引きずって30km程でしょうから・・・自ら探査する能力を持った自動兵器のようなものですからね。原子力潜水艦だと高性能なシステムが必要ですね・・・自艦が騒音源ですからね・・・魚雷の性能からすると・・・どうやら50km程の距離で方位角は取れないが船舶の存在は探知できる・・・そして30kmぐらいで方位角が出せるのかな?55ノット程度で魚雷を走らせて・・・となるか。多分、潜水艦攻撃か、既知の艦隊への攻撃でしょうね。通常型の潜水艦は25ノットを超える艦艇への攻撃は困難でしょうから・・・独行の商船では4km程で目視確認が必要でしょうからね。

 商船を雷撃するにはどんな条件になる?30海里で存在の探知、15海里で方位角が出せて、2海里で目視と魚雷攻撃・・・攻撃のための20ノット1時間の電力を想定すると15海里・・・なんだか、すごく都合のよい奴を見出さないと、近頃の高速商船は無理じゃん・・・自分の方に向かってくる奴しか事実上攻撃できないということになりそうですね。こりゃ、無制限潜水艦作戦を挑むことになるじゃん・・・2海里ぐらいまで近づけるなんって条件が非常に限られるじゃん・・・魚雷も55ノット程度じゃ、30分で25海里ちょっとでしょ・・・何これ?わかっているけど通常型の潜水艦は攻撃兵器としての運用は困難じゃん・・・

 右の太い長い矢印が30海里(30ノット1時間)、左の太い短い方が25海里(25ノット1時間)黄色い円が半径30海里、オレンジの円が半径15海里、赤が半径2海里ですから・・・1時間で20海里潜水艦が進出・・・

 潜水艦に寄ってくるような商船でないと攻撃できないじゃん・・・まさか、中国の原潜攻撃型原潜がうるさいのはこのためかね?戦時の船団ではさすがに護衛艦がつくだろうから、聴音で原潜がいたら逃げる・・・聴音で寄ってくるのは攻撃するためだから攻撃可能圏内に入ったら直ちに攻撃・・・原潜様のお通りだ!商船は逃げよ、戦闘艦船は戦いを挑め!攻撃に自信があるなら、これってよい選択じゃん!案外、本気で鉦でも叩きながら走っているとか?本気の獲物よ来い来い・・・中国はやりかねないから怖い・・・

 サンレモ・マニュアルでは潜水艦はどんな扱いになってるのか?一般的な戦闘艦と同じだろうし、病院船とか撃沈したらまずいだろうし・・・船舶自動識別装置を搭載している商船などは攻撃しにくいし、それ以外の大型船は攻撃してOK・・・ユニバーサルAISはどうなってるんだ?が2012年5月31日以降,欧州のAIS搭載要件により小型船舶でも段階的にユニバーサルAISの装備が義務付けられた・・・ふむ・・・戦時にはどうなるのかね?

 どうやら、これじゃあ・・・通常型の潜水艦って基本的に偵察しかできないじゃん・・・攻撃兵器としては鈍足すぎるし、直ぐに電力切れ・・・対艦ミサイルでも積むしかないじゃん・・・でも、逃げられないだろうし・・・アメリカ様が通常型の潜水艦を作る気が無いのはよくわかります・・・通常型の潜水艦との訓練で限られた水域で、原潜の運用とは本来違う形での演習にも興味を持っているのもわかるが・・・作るつもりはないようですね。

 水上艦が潜水艦にたまたま近づいて来たら・・・これって、潜水艦にとっては恐怖じゃないかね?偶然なのか?やる気で近づいているのか不明ですからね。その時どうするのかね?・・・そうだな・・・

 音紋から北海艦隊所属の旅洲型駆逐艦2隻と江凱型フリゲート1隻、その後方に商型原子力潜水艦と思われるものが追従しています・・・方位角小さくなります・・・ヘリコプターが発進した模様、海面に音があります・・・機関音変わらず、的速下がります・・・方位角、さらに小さくなります・・・潜水艦艦長の決断は?・・・私は弱虫だから、この状況は怖いね・・・深く潜って死んだふり・・・だよな・・・なんとマニアックなお話でしょう・・・バカみたい。戦術レベルまで考えると・・・通常型の潜水艦は威勢の良いものなのか?かなり疑問・・・足遅いし・・・近頃なら25ノットの船団とか組めるから・・・航路を基本航路から30度程度の偏向で周期も見え見えの韜晦航路でも時間5ノットの有速を先方が持ったら追従できるのか?追い回せはしないのは自明・・・

 私の指揮する商船が全速で28ノット可能な船舶だったら・・・この速度でさいころでも振って進路を30度程度ぶれさせながらひたすら走るね・・・通常型の潜水艦では追いつけないもの・・・15海里離れた所にいる16ノットで走るタンカーを水中20ノットで追いかける・・・追う場合は1時間に4海里しか近づけない・・・目視確認を要求されるなら、この速力の差では近づいてくるもの以外は攻撃できない・・・したがって・・・海峡警備ぐらいしか使い道がない・・・

 今時、巡航速度が4ノットから8ノットの貨客船ってあるのかね?それならカモにできるが・・・大昔のティークリッパーでも順風満帆なら20ノットは出ますからね・・・第二次世界大戦の半ばあたりまでが通常型の潜水艦の全盛期かね?それ以降は護衛空母が潜水艦に対抗・・・これで、事実上船団護衛の決定打ですからね・・・

 どうやら、通常型の潜水艦は威勢の良い話が横行していますが基本的には、目のついた可動機雷原としての港湾及び海峡警備用か、それでなければ長距離の目立たない哨戒任務程度になるようですね・・・20ノット4時間程度の全力発揮では・・・3900馬力のディーゼル機関で8000馬力のモーターに電気を食わせるわけですから・・・コリンズ級では発電機は5600馬力あまり・・・7000馬力ちょっとのモーター・・・めいどいんじゃぱんは色々なところで無理してるね・・・文化の違いだね。

2016.05.05

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの

 首相官邸ホームページ
 国会提出法案|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 外国人投資家動向チャート

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 朝鮮群書大系
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮鉄道旅行便覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 新興産業の基礎知識
 近代デジタルライブラリー - 地方行政区域名称一覧
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮各道府面間里程表
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 最近に於ける注目すべき発明考案
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 国産機械図集
inserted by FC2 system