現在をうろうろ(1769)
日本貧窮者経済新聞
 北朝鮮の火力演習場とその周辺の施設は・・・?

 なぜか唐突に・・・ちょっと、興味ある場所が北朝鮮にありますね。例の火砲演習場の周辺を精査していると面白いものが出てきました・・・一応、この周辺もチェックしてあったのですが、なかなか施設の全貌がわからなくてね・・・どうやら、この射撃演習場は、空挺部隊の訓練施設なども含まれるような感じです。例によって、道路の系統性を眺めていってね・・・関連施設の洗い出し作業をしてみました。すると・・・色々と出てきました・・・

 全体像は左のようなものですね。農場経営をやっている空挺部隊の管理地のようですね。農業施設としては養豚場やキノコ栽培施設や・・・たぶん、写真の緑色の円の中の御屋敷を利用する要人へ供する上質な食品の開発生産などを行っているようです。

 部隊名を冠したブランドが存在するとか?まあ、可能性はあるかもしれませんね。810部隊の1116農場のキノコとか・・・まあ、北朝鮮で人口増加が著しいのであれば、農村の次男三男などの受け皿としての軍があって、軍が事実上の生産単位であるとすれば・・・部隊を編成して地面に対して攻撃を加えて生産を行えばよいわけですから・・・辺境開拓は楽ですよね・・・屯田兵と同じですから・・・

 とにかく、メインが農業であるか落下傘降下であるのか不明ですが、とにかくここは空挺団の訓練地でもあるようです。しかも、かなりの特殊任務もこなさせるつもりのようです。それでなければ、障害物競走選手権でもあるのでしょう・・・

 上の写真を説明すると、赤い2本の線が砲弾の飛び交う範囲ですね。2本の線が交差する場所から砲撃が行われるようです。

 砲撃は左の写真の小さい緑の屋根の建物の前で行われるようですね。位置は38°56'55.6N 125°53'53.9E - Google マップ ここですね。放列の幅は90mありますから・・・結構大きな施設です。そして、この施設の東の丘の上に観覧施設と思われるものがあります。

 右の写真のような建物ですね。多分、位置からして火力演習を観閲するための場所だろうと思います。位置は・・・38°56'53.0N 125°54'57.3E - Google マップ ここですね。この辺りまでが北朝鮮が韓国大統領府の模型で射撃訓練準備中・・・? の成果ですね。

 実は、射撃演習場の射線の先にお屋敷群があるのでね・・・・最初の写真の緑の円の部分・・・

 左の写真のように美しい水上庭園を持ったお屋敷とそれをサポートする建物群ですね。そして、このお屋敷に食料品を供給する農園・・・絶対に上質な物でしょう・・・宮内省御用達のような・・・古臭い表現ですが・・・御料所のようなものに別邸があるとかそんな感じですかね?まあ、誰が利用できるのかが問題ですが・・・

 とにかく、この存在はわかっていましたから、砲弾の飛ぶ方角が気になってね。まともに照準をしていれば、ここへは砲弾が飛ばない位置に左上の放列の設定と、総攬できる場所の上の観閲場所というのが現れたわけです。たぶん、当たりと思いますが・・・このページを見て笑っているのがいそうでね・・・4kmほどの射撃ですが、砲声は殷々と轟き、演習弾でも結構派手な土ぼこりが着弾地点に上がるはずですからね・・・半日ぐらい、優れた砲術を眺めるのも面白いかもしれません・・・さて、このほかに施設は落下傘降下塔がありますね。最初の写真の水色の円内ですね・・・

 北朝鮮は落葉樹が多いみたいで、冬枯れの中にいろいろなものが見いだせるので、大抵は最新の冬の衛星写真を使ってざっとチェックします。するとね右のような落下傘降下塔と思われるやつが浮かび上がるわけです。たぶん、間違いないと思います。

 北朝鮮には、この手の落下傘降下塔が結構ありますね。まあ、フィールドアスレチックスのセンターなのかもしれませんが・・・本気の軍用なのか・・・日本の旧軍の降下兵は遊園地で民間人に紛れて訓練していたようですが・・・どのような運用がなされているやら?

 まあ、どう見ても落下傘降下訓練塔でしょうね・・・周辺施設は、関連の物でしょう。位置は・・・38°54'13.6N 125°58'03.5E - Google マップ ここですね。

 そして、初めの写真の赤丸の部分が、どうやら特殊部隊の訓練施設のように見える場所です。この施設は2つの部分から成り立っていて・・・

 1つは左のような射撃レンジと思われるものを有する施設ですね。まあ、整備された300mの射撃レンジですから名人級の連中が射撃を行っているのでしょう。この位置は・・・38°54'00.2N 125°56'18.0E - Google マップ ここですね。

 そして、特殊部隊用の訓練施設に見えるのは・・・

 2つのフィールドがあって、中央部の奴は障害物競技用のような感じです。柵や濠がだか壕があったりしますから・・・私は走りたくないですから、この手の物は願い下げですね。馬のように走れる連中がやればよい事と心得ていますから・・・

 左のようなコースで1メニュー450mですかね。

 こんなところを走り回らさせられると痩せるよね・・・じゃなくて、この場所は38°53'48.9N 125°56'28.4E - Google マップ ここですね。そして、この脇にはコンバット訓練用のフィールドですかね?

 フィールド内、フィールドに接している建物は突入訓練用みたいな感じもしますね・・・

 なんとなく、迷彩服を着て、エアライフルやペイントボールガンとか・・・そういったものを持って本格的なフィールドを・・・という観光でも準備しているのかと・・・ここは、東明聖王 - Wikipedia の陵墓が近いのでね・・・観光で来て参道の右の方ばかり見ていると、怪しい人になっちゃうのでね・・・たぶん、見えないとは思いますが・・・

 観光地との位置関係は左のような感じですから・・・写真、左が東明聖王陵と定陵寺、真珠池ということで、そこから東へ1.5kmの所に特殊部隊訓練施設がありますね。

 観光に出かけて、銃声を聞いたら・・・目を輝かせて、特殊部隊の訓練施設!とか叫んでいたら、間違いなく怪しいですね。

 この近くの軍関連の道路はちょっと興味深い・・・観光地とのアクセス道路は結構細いんです。観光地近くの広い通りから入る道も・・・裏で広い道になってトレーラーが楽に走れるような感じ・・・ここへたどり着いたのは、火力演習場からのトレーラーが通れそうな道をたどって来たら・・・観光地の脇の不明な施設が・・・ああ、特殊部隊の訓練施設か!ってつながったわけです。なんとなく、本気の軍事施設のような気がしますね・・・北朝鮮は興味深い。

 あれ?面白い記事が・・・韓国軍「北朝鮮が大成功と宣伝したSLBMは空中で爆発」-Chosun online 朝鮮日報 実用化実験って・・・

 SLBMの1段ロケットと2段ロケットは分離せず、爆発も核起爆装置試験のためではなく技術的な問題が目的だったと分析している。

 民間の複数のミサイル専門家は、問題のSLBMが30キロしか飛ばなかったことについて「それだけの燃料しか入れていなかった可能性もある」との見方を示している。しかしこれについても韓国軍関係者は「空中で爆発した位置から数十キロ離れた海域に観測用の船舶が待機していことがわかっている。そのため北朝鮮はSLBMをもっと遠くに飛ばしたかったが、実際は失敗に終わったものと推測している」と反論した。

 上記の韓国軍関係者は「朝鮮人民軍とミサイル開発の担当者は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に配慮するため、SLBMが成功したかのように宣伝しているのかも知れない」との見方も示している。金正恩氏は3月15日「早い時期に核実験とミサイル発射実験を断行せよ」と指示したことがわかっている。しかし3月18日には中距離弾道ミサイル「ノドン」、4月15日と28日は新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」がいずれも空中で爆発、あるいは墜落し、金正恩氏の面子を潰したものと韓国軍はみている。


 実験の成功や失敗って・・・私も日々実験をしているようなものですが・・・実験の失敗って、目的のデータが取れなかった時を失敗というのでは?例えば、肉のワイン煮の実験をしようと、肉とワインを用意して、実験を開始する前に実験者のミスで、ワインを飲んでしまって、肉は焼かれつまみになってしまった場合は、実験の失敗・・・ワイン煮を作ったがまずかった・・・作り方のデータが取れたらまずくても実験は最後まで行われデータが取れたから成功・・・だと思うが。水中発射実験は結果は良い成績をおさめた、分離実験は所期の結果は得られなかったが、問題点の洗い出しができて改良点が見出されるデータが取れれば成功、うまくいかなくて、データーも取れなかったら・・・がっかりするだけではなくデータが取れなかったことで失敗じゃないかね?・・・技術試験ってそういったものでは?実際は失敗に終わったものと推測している」と反論・・・反論する性格のものか?金正恩氏の面子を潰したものと韓国軍はみている・・・面子でするものなのか?不思議な報道・・・?なんだか、非科学的な話のような?別に、北朝鮮の肩を持つわけではないが・・・配備に向けた量産最終試験で、何かの間違いで大成功を修めたが・・・実は製品は大失敗だった・・・となると、この実験は・・・?成功したかに見えたが、大成功自体が大失敗になるのだと思うのだが・・・?面子の実験か・・・どこも見栄とハッタリで大変だね?

 まあ、実験場では高性能を発揮するものもあるから・・・その方が問題だね。実験は、次に生かせるデータが取れれば成功だが・・・この実験で製品がある一定水準の能力を発揮しなかったら開発中止という実験をして、製品の出した結果が芳しくない場合・・・目的は開発の続行か中止だから・・・結果がどうであれ、最後まで実験が行われ実験結果が出れば実験は成功・・・開発は失敗だね。科学的であることは感情とは別のものだから・・・他人の不幸は蜜の味・・・まあ、仕方ないか・・・The grass is always greener on the other side of the fence. (隣の芝生は青い)と表裏だね。

2016.05.02

  

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