現在をうろうろ(176)

 共産主義の歴史的意義と・・・報道、そして国境・資金?

 ふと、共産主義社会ってのは、農奴制の封建制社会から資本主義社会へ移行する過渡期の形態だと私は妄想的に理解しているんですが・・・単に金の使い方を覚える過渡期だけではないような?そんな気がしてきました。なんとなく・・・もうひとつは、人権であるとか報道に接する態度を養うための過渡期ではないかと・・・

 金の価値や金の効能を良く知らなければ、手元にある分だけ使う事になりますね。宵越しの銭は持たないとか威張っても良いですが、基本的には使い方を理解している人間の良い鴨になるだけなのかもしれません。日本の場合は、貨幣経済の発展は千数百年をかけていますから・・・貨幣と商品経済が大きく伸長した江戸中期にはそれほど大きな混乱はなかったはず・・・いや、あったとは思いますが、それほど大きくなかったと思います。それに日本の場合は多分、強力な農奴制を経ませんでしたからね・・・だから、経済の自由な発展が穏やかに続き、明治になった時点で、当時の西欧社会に存在した制度のほとんどが日本に存在していたから、看板を書き換え、服装と髪型を変えるだけで欧化できたのだと思われます。

 農奴制では基本的に農奴は金を持たない・・・というか、領主間での決済に金が使われるが、農奴の間では領主からの配給と互いのツケで決済していたところに、いきなり貨幣が入って混乱・・・貨幣は流動性が高いので、大資本によって穀物が買い上げられると、農村には余剰穀物は無くなる、手元には現金があるから・・・現金は遊興に消える・・・そして、貧困が襲い・・・大資本の奴隷に再び落ちる・・・すると、農奴制に近い共産制が勃興・・・農奴は、プロレタリアートと名を変え生活保障を受けて、国家の奴隷僕として働き、やがて蓄財を覚える・・・蓄財を覚えると、貨幣の威力を享受したくなって・・・自由主義社会へと移行する・・・ただ、この貨幣による社会機構の変化以外に・・・親のような慈しみ深い政府が行う情報操作による社会の安定が必要でもあるのかと思うわけです。

 戦時下の日本では、それが盛んに行われていましたね・・・物資の不足に関しては、欲しがりません勝つまでは・・・とか、贅沢は敵だ!とかやるわけです・・・我々は苦しいが、敵はもっと苦しい・・・真実が知らされなければ問題は無い・・・国策報道ですね。結局は、国という枠の中で、様々な国策報道を行って、国民を文化的な差から守る必要があったりするわけです。ただね・・・勝った!勝った!と虚言で導いた実績を持つ国ですから・・・嘘で導かれると凄い事になるのは経験済み・・・どうも、政府が成果!成果!とやらかすと、信じにくい・・・刷り込みというのは恐ろしい・・・まずは疑ってかかった方が安全・・・

 インターネットの普及で何が起こるか・・・国境による情報の壁が無くなる事を意味しますね。微妙に、報道が制限されたりはしますが・・・インターネットが普及すると、国策報道が不可能になる・・・そりゃ、限定的に妨害をかける事も可能ですが・・・漏れるものが多くて、実効的な手段はそれほど無い・・・せいぜい・・・中国では1日夜、NHKの海外放送のニュース番組が一時、視聴できなくなった・・・という事が起こるだけですからね。ネットで流れていたものはどうなったのやら?とか気になるわけです。

 中国の報道もかなり自由になっているような感じですし・・・反政府報道も流れるようになれば、近頃は多少は流れるが・・・自由主義国の仲間入りが果たせるのではないかと思うわけです。しかし・・・日本は?どんな路線を走るのやら・・・いずれにせよ、国の借金が大きくて・・・これをなんとかしないといけないようだし・・・日本の方が自主的な報道管制によって経済から国民の目を遠ざけようとしているのか?時々不思議な統計資料が現れるから・・・問題は国際化・・・

 我が国の政府は日本からの資金の流出をどれだけ防げるのか・・・だって、近頃、日本企業の海外企業の合併や買収が多くなってきましたから・・・国内で資金を調達して、海外に持ち出す事になりますから・・・国内資金は、国が山ほど借金して作りだしていますが・・・このM&Aでどれだけの資金が流れ出すやら?企業は買収や合併によって収益率が高くなりますが・・・サントリーがビーム社を買収して1兆6500億円の金が流出したという事になると思うのでね。サントリーが金の代わりにビーム社を得て、買収に使われた金がビーム社が収益を上げて、日本に税金の形で利益をもたらすかが問題ですね。本社がアメリカに移って、アメリカで納税するようになると・・・ビーム社にサントリーが買われたのと変わらなくなる・・・この手で、日本から逃げ出して行く企業が出てきそうな気がしますね。

 まさか、それであわてて法人税の引き下げを考え始めたのかね?

 そろそろ・・・国債が危ない事に気付く人が増えてくるような・・・ロイターによるとSMBC日興社長がこんな事を言ってますね。「日本人がもっと目を覚まし、インフレとは言わないもののデフレが終わるという時に、どういう資産運用がいいのかを見直せば、資金はもう少し株式に来るはずだ。株式はものすごいリスクがあり、国債はリスクがないと思う人がいるが、それは大きな間違い。株式は長い目でみると悪い投資リターンではなく、金利が上がる過程では国債も実は大変なリスクだということを日本人は忘れている。そこを見直すいい機会になるだろう」・・・円安と金利の上昇と物価の上昇があったら、日本の国債の価値は無くなってしまう・・・それを見越しての政府の政策ですからね・・・円安誘導で輸入品の値が上がるり、消費税を上げるために、企業を脅かして賃金を上げ、消費税が上がれば便乗して物価は上がる、上がる物価で消費税もさらに上がる・・・資金需要が増加するから金利が上がる・・・過去に発行した国債の価値が下がるから、返済は楽になる・・・

 それでも、日本の人口は減って行くから・・・企業が成長するためには海外に出るしかない・・・海外事業と国内事業のどちらを取るか・・・それが、分かれ目ですかね?企業に愛国心を訴えられるか?企業には、昔から心が無くて、基本的に金に動くので・・・望み薄・・・従って法人税の減税は急務・・・

 そうなると・・・株式投資を米国へシフトして・・・アメリカの東部標準時の生活をするかね?日本に居ながらアメリカ時間で生活するとどうなるか?ちょっと気になりますね・・・寝る時間を考えると、日本の株式市場を見ているわけにはいかないですから・・・14時間の時差か・・・夏は13時間、昼間と夜をひっくり返さないと駄目ですね。奥の手で、朝夕2回の睡眠時間帯を設けて昼と夜中に活動するとか・・・不可能でない事は実証済みですが・・・やる気はしないね・・・猫のような生活に憧れていますから・・・さて、国際化の中で日本はどうなるのか?心配です・・・

2014.06.03

  

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