現在をうろうろ(1748)
日本貧窮者経済新聞
 余裕水深とコリンズ級とそうりゅう型と・・・?(1)

 船の世界もなかなか興味深いね。港湾の深さなども時々気になってチェックしますが・・・チョークポイントなんって言われる場所がパナマ運河とかスエズ運河、マラッカ海峡などは気にしていましたが・・・・余裕水深なんって言葉の定義などは知りませんでしたからね。一応定義はあるような感じですね。JOGMEC 石油・天然ガス資源情報 用語辞典 これによれば・・・船が安全に航行できる水深を・・・UKA と呼ぶように統一され、「余裕水深」あるいは「船底間隙」と訳されている。とのこと・・・具体的には、船の動揺や、様々な海象で異なることもあるが・・・UKA の適正量については種々の提案がなされているが、一例として、ヨーロッパ水先人協会では安全上
 (1) 外海水域(マラッカ・シンガポール海峡など)では船舶の喫水の 20 %
 (2) 港外水路では喫水の 15 %
 (3) 港内では同じく 10 %の UKA が必要であるとしている。
 また、IMO はマラッカ・シンガポール海峡における VLCC の UKA を 3.50m 以上と定めている。

 ・・・だとさ・・・外界水域で20%となると、そうりゅう型では10.2m、港内で9.35mですから・・・スターリング基地から対岸の修理施設への水道は9mですから修理にも行けない・・・オーストラリア海軍がどのように安全率を取っているのかわかりませんが・・・前例からすると、コリンズ級の6.8mからすると、この潜水艦のために整備された修理施設までの水路は水深9mですから・・・クリアランスは吃水の3分の1程度なのかね?何しろ、危険物運搬船ですから・・・

 いずれにせよ8.5mなんって深い吃水の潜水艦を提示しているのが間違いのような気がしますね。しかし、世界最高性能と信じて疑わない「日本らしい日本」だから仕方ないか・・・まあ、私の考えが外れていても恥をかくのは私だけですからOK・・・

 さて、潜水艦の大きさの定義が問題ですよね・・・防衛省のサイトで定義をチェックするものの不明・・・旧軍の定義をそのまま使っているのか?Wikiの潜水艦の説明には見当たらない・・・ん?なんだか記述が変だな・・・?潜水艦 - Wikipedia 潜水機構

潜水艦は浮上時は、船体排水量が浮力より小さいので、水上に浮いている。潜りたい時は、艦内の海水槽に海水を注入し、船体排水量を浮力より大きくする事で沈降する。

 最近頭が悪くなって意味が取れない文章が多くて困る・・・船体排水量が浮力より小さいので、水上に浮いている・・・水上に浮いて釣り合っているのであれば、船体排水量と等しいはずだが?

 潜水艦を浮上させているときは、船体排水量を浮力より小さくすると浮上する。浮上したのちは船体排水量と浮力が等しくなったところで静止する・・・だよな?ただ、排水量の意味が取れるかどうかかな?浮力に見合う排水量・・・感覚的には船体の比重ですからね。船体の比重と海水の比重が等しければ静止、船体の比重が海水より大きければ沈むし、船体の比重が海水より小さければ浮き上がり、水面に出ることで浮力が船体比重に等しくなったところで釣り合う・・・

 水上で静かに浮いているときは、アルキメデスの原理の通り、艦の質量と浮力が釣り合っている・・・浮力は押しのけた液体の質量に等しいから・・・水上2900トンの排水量、すなわち2900トンの海水を押しのけて浮いているそうりゅう型の潜水艦の質量は2900トンですね。問題は水中排水量は?旧軍の定義だと水中排水量は水上排水量にメインバラストタンクの容量を加えたものだったはず・・・したがって中性浮力ではないようですね。メインタンクのベント弁を開くとメインタンク内に水が入り浮力が小さくなって沈む・・・ただし、メインタンクに水を入れてほぼ、海の中で宙ぶらりんになるぐらい・・・押しのけた海水の重さと潜水艦の質量が等しくなる・・・水中で水面下に押しのけた2900トンと水面に出ている船体の体積の合計だけの排水量になる・・・

 コリンズクラスだと浮上時: 3,051 トン潜水時: 3,353 トンで差が小さいから、メインタンクの容量ではなく、水上の構造物の体積分の話のようですね。沈んだときは、中性浮力になるように、メインタンクの空気を抜いた状態で3353トンになっている・・・302トン海水を飲んでいるわけですね。違うな・・・単殻式と複殻式では意味が違うじゃん・・・

 単殻式だと、単純に船体の体積は変わらない・・・浮上時3051トンなら水面に海水302トン分に相当する上部構造が飛び出している。そして、船体の中に302トンの海水を飲むと3353トンになって海面下に没する・・・OK

 複殻式だと・・・水上排水量は、水上艦と同じで艦の質量が2900トンで・・・メインタンクの容量が1300トン・・・合わせて4200トンでも実際は・・・左の図のように・・・メインタンク内で浮力にかかわる部分は、船体のイと海面下の空気のアとウの部分で、メインタンク内のAとBの部分は浮力の発生にはかかわっていない・・・

 コリンズ級の水中排水量が複殻式で中性浮力を示しているのなら・・・コリンズ級の総質量は3051トンで、非耐圧のメインタンクに水を入れることで沈む・・・水上ではメインタンクは非耐圧部で浮袋で扱いの部分で浮いているから、水上状態での排水量は3051トン・・・たぶん、耐圧部に関しての押しのけた水になるのでは?

 そうりゅう型は総質量が2900トンでメインタンクに海水を入れると水中で2900トンの海水を押しのけて中性浮力を受けることになるのか?そうなると、そうりゅうはコリンズ級よりはるかに小さな潜水艦になってしまうが?

 自衛隊の潜水艦の排水量の定義はどうなってるんだ?まさか・・・見栄とハッタリの帝国海軍の潜水艦の定義なのかね?ますますわからなくなってきた・・・ロンドン海軍軍縮条約では潜水艦のサイズの上限排水量は2000トン、備砲は5.1インチ以下。3艦に限り2800トンで6.1インチ以下。合計排水量は、各国とも5万2700トン・・・英語で排水量はDisplacement どうやら、水上での押しのけた海水の重さ、水中での押しのけた海水の重さになるようですね。従って・・・質量は・・・日本のそうりゅう型は2900トン、コリンズ級は3051トンあってそうりゅう型はコリンズ型より小さい艦であることになる?そうりゅう型は非耐圧部のタンクがデカい、コリンズ型はタンクの容量を考えていない・・・ということですね。

 したがって、そうりゅう型は2900トンの重量で詰め込めるだけ詰め込んで・・・水上3900馬力、コリンズ級は水上6000馬力でコリンズ型の方が強力な機関を積んでいる。なんだか、そうりゅう型は動力などに関してバランスの悪い艦になってないかね?水上航行ではエンジン出力が小さいから、充電を優先すれば速力が落ちる・・・わかったよ、スターリングエンジンをやめにしてリチウムイオン電池とか高効率のバッテリーを積む理由が・・・大出力のディーゼルエンジンで短時間で充電の方が効率が良い・・・ディーゼルエンジンも大型のものにするのか?

 なんだか、世界最高性能の大型潜水艦という感じではなくなって来ましたよ・・・比較している数字の意味が違うじゃん・・・とか、私が間違えていても恥をかくのは私だから・・・でも変だね?耐圧部のみで考えると、水中排水量4200トンってありえなくないかね?こうなったら・・・基本からやり直しだね・・・

2016.04.25

  

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