現在をうろうろ(1740) 北朝鮮の順川と南興の化学プラントは・・・? さて、前回の続きですね。南興の工場群に関してのチェックです・・・ 南興の工場群は、その成立からすると・・・木材関連の工業のような感じですから・・・1960年だから1970年代風の工場の東側に化学工業が興されたような感じでね。39°39'22.4N 125°40'07.7E - Google マップ この工場群がたぶん古い区画ではないかと。理由は、付属する発電所があるから・・・ 左の写真の赤丸の部分に石炭火力発電所がありますね。1960年代のソ連の技術系の工場には大抵、このサイズの石炭火力発電所がついていますね。木材を運び込んでいますから・・・パルプ工業なら製紙か?それとも木材パルプからセルロースを・・・再生セルロース繊維つまり、レーヨンの工場っぽいですね。当然、セルロースの生産工場ですから・・・ニトロセルロースとかも作っていてもおかしくはないですが・・・ この工場も、先行してこのあたりの芦原の芦を利用したパルプ工業があったかも知れませんが、新義州の辺りではいくつかの工場が芦を利用してパルプを生産していますね・・・39°56'23.1N 124°23'14.3E - Google マップ 多分、この廃工場はパルプ工場のような作りをしていますね。 現在この地区の工業用地は大きく拡張されていますね。右の写真のように、上の旧区画が右の写真の左上で、写真右の□が石炭を使って水素を作っています。この水素と空気中の窒素でアンモニアや石炭液化を行って・・・様々な化学製品を製造しています。小さな赤丸の辺りが、硝酸を作っていますね。 あとは、線を引いたあたりでアクリル樹脂などを作っているようですね。どうやら、順川での化学工業の失敗で、こちらへの移転という感じですかね・・・2000年前後にこの地での急ぎの建設だったのではないかと・・・今は、多分尿素肥料が主力だと思いますが・・・石灰窒素から尿素へ・・・なんとなくね。石炭液化プラントを導入する前は・・・ たぶん、順川のカーバイド工場からのカーバイドの供給で動いていたみたいですから・・・左の写真が順川のカーバイド工場と、カーバイドと水を反応させてアセチレンを作り、エチレン・アセトアルデヒド・ベンゼン・アクリロニトリル・塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアセチレンなどを合成していたと思われますね。合成ゴムなども・・・カーバイドを窒化炉で・・・左の写真の中央左下の白い塔が窒化炉で、この中でカーバイドと空気中の窒素を反応させて石灰窒素・・・つまり、農薬の役割もする肥料である主体肥料の生産が1989年以降大規模に始まったのですが・・・中止になって・・・南興青年化学へ移転になる理由が・・・思いつかない・・・この工場は39°24'47.2N 125°59'25.9E - Google マップ この辺りに広がっています。 南興青年化学の工場にはカーバード生産炉がないですからね・・・供給源はたぶんここでしょう。そして、カーバイドを圧力罐に入れて、それに水蒸気を送り込んでアンモニアを作り、このアンモニアから硝酸を作ることが重要だったような感じですね。 気になるのが・・・南興のこの古臭い独立した発電所を持ったパルプをスタートとする化学工場と、この東のカーバイドをスタートとする工場ですね。明らかに系統の違う工場・・・清川火力発電所からの電力でこのカーバイドスタートの工場は動いていますからね。 清川火力発電所39°40'24.6N 125°42'58.0E - Google マップ ここですね。たぶん、半地下式の核戦争対応の発電所のようですね。変電施設は地下ですね・・・鉄道路線の亀鳳山線と清火力線の関係からの推測ですけどね。地下施設の排熱のための通風冷却塔や、地下から出てくる送電線や蒸留水の供給用のパイプラインからの推測ですが・・・ 一応、順川の火力発電所も蒸気や蒸留水を製造して化学工場へ供給しているようですからね・・・半地下の核戦争対応の発電所ですから結構古いのかも?1960年代?とにかく、この清川火力発電所の送電系は軍需工場用のような感じですからね。 とにかく、硝酸の製造は重要ですからね・・・東海岸では興南の辺りで戦前から硝酸は製造されていますが・・・東岸では?硝酸の大きな需要が生まれるのは、液体燃料ロケットの燃料と核燃料の再処理ですかね?北朝鮮のロケットエンジンは・・・1976年にエジプトから2基のスカッドBを入手し、リバースエンジニアリングを行って弾道ミサイル技術を習得したとか言われていますから・・・このころですかね?工業のすそ野の問題になってくるわけですから・・・ 化学肥料が不足する騒ぎの時代かな?兵器用の原料で手一杯とか・・・結局は、カーバイド製造のための電気エネルギーの問題ですからね。順川のカーバイドは、カーバイド工場用に専用の火力発電所を設置したようですから・・・工業などは、基本的に利用できるエネルギーがどれだけあるかで生産量が決まってしまいますから・・・あとは、平壌での水不足・・・目の前の大同江の水が使えないということみたいな・・・ さて、問題はウランの精錬ですね・・・イエローケーキを作っている場所が問題ですが・・・さて、どこかね? 2016.04.22 |
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