現在をうろうろ(171)

 米国国務省のデイリープレスミーティングでのシャングリラでの基調演説に関連して・・・

 また、米国国務省のデイリープレスミーティングを眺めていると、2014年5月30日の、我が国の首相のシャングリラでの基調演説の話が出てきていますね。こいつは日本の報道に乗るのか、ちょっと気になります。30日にデイリープレスミーティングが行われたのを知ったのは、・・・米国務省のサキ報道官は30日の記者会見で、タイ陸軍司令官が1年数カ月後に民政復帰のための総選挙を実施すると表明したことについて、遅すぎると批判し「早期の選挙日程を組み、透明で開かれた選挙プロセスを用意すべきだ」と述べた・・・ってあったんでね。ところが、眺めてみると日本と中国の部分があるじゃないですか。そうなると、気合を入れてみたくなるんでね。その部分の問答は・・・

QUESTION: Yesterday, you said in a comment about the Japanese aircraft and the Chinese jet fighters encounter.

MS. PSAKI: Mm-hmm.

QUESTION: A follow-up on that: A Japanese defense minister today in Singapore met with the Chinese defense minister and asked Chinese to build maritime communication channel to avoid miscalculation. It seems like Chinese are super-reluctant, like saying Japan has to do more things before asking those kind of things. Do you have any comment on that?

MS. PSAKI: I don’t have anything to add to what I stated yesterday, which is that we’ve seen the reports of the Chinese and Japanese aircraft in close proximity. We also urge all states to ensure that they respect the safety of aircraft in flight. As we’ve long stated for months now, we don’t accept China’s declaration of an ADIZ over the East China Sea, and we urge China not to implement it. So steps that are, again ? contradict that, certainly we’d be opposed to.

 こんな感じですね。昨日、日本と中国機についてのコメントがあったけど・・・ふむふむ・・・その続きです。日本の防衛大臣は、シンガポールで、中国の国防相と会談して、誤解を避けるために海上通信チャンネルを作るために中国に尋ねた。これに対して中国は、日本がそういった事をする前に、より多くのしなければならない事があると言っているが。それは凄く消極的であると思えるのだが、これについて何かコメントは無いのですか?・・・昨日言及したように、日本と中国の航空機について見てきましたが、飛行中の航空機の安全の尊重を強く勧めます。東シナ海のADIZの宣言は実行に移さないように中国に強く勧めます。また、そうなれば、否定し、それに反対します・・・こんなところかね?さて、この部分が報道に使われるとどんな風に変容するのか気になります。

 シャングリラでの話では、ヘーゲル国防長官が何やら強気の発言をしているような報道がありますね。日経の速報では・・・

東シナ海や南シナ海で挑発を続ける中国を名指しして「強制や威嚇は断固として許さない」と強く批判した。そのうえで「米国は見て見ぬふりはしない」と述べ、中国の一方的な主権拡大を抑えるため、米国が関与を強める方針を強調した。

 ヘーゲル長官は「中国は南シナ海を平和・友好の海と呼んでいるが、一方的な主張をしている」との認識を示した。中国がベトナム沖で石油掘削を始め、フィリピンに対しても領有権を巡って圧力を強めている事例を挙げ、この地域で主権拡大の姿勢を強める中国を強く批判した

 ヘーゲル長官は「米国は領土問題で一方への肩入れはしない」との認識を示した、「威嚇や力の使用には強く反対する」とも強調。中国が主権を主張する尖閣諸島にも触れて「日米安保条約の対象となる」と改めて指摘。「米国は中国による防空識別圏の設定を認めていない」とも述べ、東シナ海を巡る問題でも中国の攻勢をけん制する姿勢を明確にした。

 こんな感じですね。なかなか大演説だったような感じですが・・・と述べ、中国の一方的な主権拡大を抑えるため、米国が関与を強める方針を強調・・・なんだか、記者の思い込みが強そうで・・・強制や威嚇を断固として許さないってのは何に対して?中国だけに対してではないでしょう・・・米国の基本姿勢は弱腰に見えるんで、ついつい別に言葉を補ってしまいたくなるようですがね。どんなスピーチをしたやら?多分これかな・・・Defense.gov Secretary of Defense Speech IISS Shangri-La Dialogue どこの国も政府や組織はよく働いています。日曜祭日は無いような感じですね。

 ここで明らかにされている事は、領有権の主張が重なって為されている所では、米国はどちらの側にも就く事は無いという事のようです。そのため、中国がその地域の領有を確実なものにするための物理的な手段を取るのは好ましくないし、武力を使って領有する事は反対するという事のようですね。

 国の規模の大小とは関係なく、米国は等しく扱い、基本原則を破ろうとする試みは好まないようです。そして、その原則を支持していますね。尖閣諸島の上を含む、中国の防空識別ゾーンは認められないし、尖閣諸島は日本の領土として日米安保の範囲に入る・・・まあ、こんな事を言っているようです。基本的に国際法を順守せよ、領海など領土問題のゴタゴタについては米国は、関係ない立場だが・・・何かやらかしたら、止めに入るからな・・・という感じですね。私は・・・米国の竹島についての見解が知りたいな・・・多分・・・そんなものについては言及するつもりはなさそうな感じですが・・・なんとなくね。

 米国の領土問題のスタンスは、良く理解できましたから、こんなものでしょうね。ちょっと気になるのは・・・報道と報道関係に流されている情報の不思議な乖離・・・なんとなく気になります。まさか、報道で流れることで、日本が世界に誤解されている可能性が高いような?日本語を理解できる外国人はほとんどいないと考えて報道を流しているためなのか?気になります。

2014.06.01

  

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