2015年内外情勢調査会での首相講演・・・？(14)

現在をうろうろ（1461）

　2015年内外情勢調査会での首相講演・・・？(14)

　ああ、・・・平成27年12月14日内外情勢調査会２０１５年１２月全国懇談会安倍総理スピーチ平成27年総理の演説・記者会見など記者会見首相官邸ホームページ　この内外情勢調査会の聴衆ってどんな人たちなのやら？ちょっと気になりますね。経済界など各界の指導者層に講演活動を通じ内外情勢を的確に伝えることを目的にしているから・・・寄席芸人のような話になって良いのか？楽しませるためではなく、事実を掘り下げた話・・・？それとも、客寄せパンダ？なんだかよくわかりませんが・・・？前回の続きですが・・・

　宇宙空間で２段目のロケットを噴射するためには、過酷な温度変化のもとでも、配管のつなぎ目から水素燃料が漏れないようにすることが必要です。表面の凹凸を１ミクロン以下に加工する技術は、従業員８０名ほどの鉄工所の女性社員の皆さんが、手磨きによって実現しています。３２００度もの高温に耐える合金を加工し、ミクロン単位の燃料噴射の穴をあけるのは、従業員５０名ほどの町工場です。
　まさに「ワールド・クラス」の技を持つ、中小・小規模企業が、日本には、きら星のごとく存在します。

　なんだか、この話は良くわからない・・・基本になるのは、マシニングセンターで、日本には非常に高度な精密加工機を開発しているわけです。道具が無ければ加工はできない・・・未来を創る Sodick（株式会社ソディック）　こういった企業ですね。そして、こういった高性能の機材を使って・・・ナカヤマ精密株式会社｜超硬合金・精密部品の専門加工メーカー　こういった企業が現実の形へと仕上げていく・・・こういった、物づくりの役割分担の一部だけを提示されて・・・女性社員の皆さんが、手磨きによって実現しています。とか従業員５０名ほどの町工場です。とか言われてもね・・・まるで、香具師の口上のような感じだね・・・工業の広い裾野があって作られることの方が重要だと思いますがね・・・これらの製造メーカーが中小企業なのは、需要の問題ですからね。需要が多ければ、より多くの人間を投入するしかないわけですからね。

　サプライチェーンの維持・・・その需要は現状のロケットでは・・・作り出せない。ああ、それで精密誘導兵器でも売りたいのかね？しかし、戦争道具は工芸品レベルでは量産ができないから・・・ただ、高度な技術を持ち続けなければならない・・・手仕事の話をやっていると、その大本にある技術のトップランナーであるための要件を忘れてしまうのではないかね？女性の手磨き・・・では工業の話をしているのではなくなってしまう。確かに、人間の手と、ベンガラで磨き・・・素材によっては16分の1波長程度の加工は時間と手間で何とかなりますが・・・結局は手工芸では稼げないから機械がある・・・株式会社ナガセインテグレックス「限りなきゼロ」を追求する超精密研削盤メーカー　こういった綺羅星たち・・・こういった製品を使って、ニーズによって、小回りの利く工場が最高の品質のものを生み出していく・・・最後の手磨きばかり騒いでいると・・・素材から手で仕上げる話になっちゃうような気がしてね。

　わが社では、全ての製品の穴はハンドドリルで、面取りは人の手でやすり掛けを行い、女性の柔らかい手が仕上げ磨きをやっています・・・貴金属アクセサリーなら可だが・・・我が国のロケットはハンドメイド・・・じゃね。完全自動で完成します！じゃなくちゃ・・・

　実際に、こういった精密加工機メーカーが日本は非常に強い・・・強かったと言い換えないといけなくなるのかね・・・中国の台頭・・・かつて、イタリア・ドイツが工作機械で君臨、その前はフランスかな？このところいじっているフランス製のフルートが、フランス精密機械工学の産物でね・・・1900年前後の製品で驚いているのですけどね・・・1800年代中葉に様々な工作機械が開発されて世に出てきますからね。

　こういった、工作機械によって、兵器の大量生産、規格化された銃弾や砲弾が大量生産されて・・・第一次大戦で使われたわけですから・・・それまでとはレベルの違う殺戮の巷がね。

　こうした皆さんに、ＴＰＰを契機に、海外へと大きく飛躍してもらいたい。中小・小規模企業の海外展開を、一層、力強く支援してまいります。国際競争力を高めるため、生産性を向上させていく。そのための投資も、新たに立法措置を行って、税や予算を駆使して支援する考えであります。

　なんだか、手仕事日本かね？少量・受注生産に向かうのかね？我が国の銃弾は職人が1つ1つ心を込めて手で仕上げているので必ず当たります。競技ライフルの銃弾なら・・・じゃなくて・・・

　確かに、試作ができる町工場が消えると、インダストリー4.0が実現する量産の前段階の、企画・開発の開発の部分が弱くなる。・・・中小・小規模企業の海外展開を、一層、力強く支援してまいります。・・・何で海外展開なのかね？良い技術を持っているのに、中小企業であるという事の認識が、どうやら、私と偉大なる安倍晋三閣下と大きく認識が違っているような気がしますね。中小企業であるのは・・・事業の展開能力が低い、数が出ないものを作っているとかですね・・・ロケット燃料噴射口を量産しても不良在庫の山でしょうね・・・こういった一品物に近いような製品を作り出せる技術を発展させるのに必要なだけの需要を生み出さねばならない・・・世界から、そういった数も出ないが単価が高いが・・・数が出ないから商社が動かない・・・従って、本来は海外展開能力を有する日本の偉大な総合商社様を動かして・・・仕事を取ってこさせなければならないのではないかとね。方法としては・・・

　高度な技術を持った中小企業に、受注実績を出させ、技術で実現できるもののリストを作るしかないね。次はそのリストに基づいての、海外の製造業の調査とそのマッチングを行う事になる・・・儲けの薄い仲介だから、国策会社・・・稼げる企業に世界から小さな仕事を束にして与える商社でも設立しないといけないのではないかと思いますがね。

　多分、インダストリー4.0の肝の部分は・・・技術を持った工場をネットでつないで、原料と仕様を効率的な工場へ流して安価な生産、規模が大きくなったら次に効率的な工場へ原料と仕様を流していくことで生産力の最大利用を考えているようなんでね。

　虎の子の企業を国外へ出してはいけない・・・生産と売買を日本の偉大な総合商社様が分離した事が日本の高度経済成長を支えたような気がするのでね。

　結局は、道筋を示して世論を誘導することは、おしゃべりと共にまともにできない事が世界でバレバレになりつつ中で・・・結局は・・・生産性を向上させていく。そのための投資も、新たに立法措置を行って、税や予算を駆使して支援する考えであります。と、金をばらまく話になる。国の将来像を語っているのではなく、単なる・・・耳に心地よい口演のように感じますね。つかの間の夢を・・・ああ。こりゃ、紙幣の紙屑化ぐらいしか、名目GDP600兆円の実現は困難なんじゃないかと・・・担保と借金の対消滅・・・

　インダストリー4.0で企画・開発と生産の分離が行われ・・・企画・開発と生産を結ぶ部分が自動化されるというものですからね・・・究極は・・・企画・開発者がどこに生産を発注したかわからないが、最低のコストで、製造物が作られ、どこへ出荷されたかわからないけど、ちゃんと売れ残り無しで、利益が入る・・・こんな感じかな？

　日本だと、企画・開発・生産は一塊で、企画によって商社が介入して、原料を拾い出してきて、生産物は商社の手によって運ばれどこかで販売・・・こんな感じですからね。したがって、生産は商社の支配下に入る事になる・・・金を握っているのは、生産物を販売した商社ですからね。そして、仕入れも・・・押さえている。どうやら、インダストリー4.0は日本の偉大な総合商社様の仕事の自動化に近いような気がしますね・・・

2015.12.30