馬鹿にされないためのフルート選び・・・？

現在をうろうろ（1342）

　馬鹿にされないためのフルート選び・・・？

　ふとね。どうも日本は馬鹿にする文化が基本にあるような感じですね。恥の文化＝馬鹿にする文化だから、馬鹿にされないようにするために努力するという感じですね。私なども、馬鹿にされるのはあまり好きではないですが・・・どうも、貧乏なんで中国製のフルートとか好きにならざるを得ません。

　まあ、金を使うときには使いますが・・・フルートのような私にとっては遊び道具に巨額の金を使う気力が無くてね・・・それでも、一応は中古でジャンクに近い高級フルートを揃えて馬鹿にされないように・・・というわけではないですが、揃えてしまいましたね。あとは、きっかけかな？

　さすがに、中国製の安物フルートばかりで蘊蓄を垂れても、それだけでは、間違いなく馬鹿にされますからね。高価な日本のハイエンドのフルートも使った事もない癖に！ってね。買えないんだろ！・・・日本は怖い国ですから・・・一応、中国製のフルートだって、今のところ外れをつかんでいないらしくて、別に問題なく音を出して遊んでいますがね。

　でもね・・・このラインナップで揃えて行ったら、中国製のフルートを所有しても馬鹿にされないだろうなというのを考えてしまいました。だって、私だって由緒正しい日本人で、持ち物で馬鹿にされたくないのでね。

　さて、その結果として・・・

　左のようなセットで考えればOKかななんって・・・下から順に揃えたら、多分、貧乏だからで・・・理解されるか？いつかは総銀・金のフルートでね。

　一番下が、まずは手に入れるべきフルートですね。ヤマハの311当面の看板で・・・オフセット、Eメカ付きのカバードキイの製品ですね。入門用としては高価ですが、中古の整備品をまともな楽器店で買うなら良さそうです。多分、新品のヤマハの211スタートより中古の整備された311がね。同一価格帯ですから・・・何しろ、頭部管にスターリングシルバーを意味するSILVER925麗々しい文字が入っているのが馬鹿にされないための重要なアイテムですね。

　総銀への道の第一歩・・・次から、中国製の安価な・・・近頃ではかなり値上がりしてきていますが・・・それを買い込んでも馬鹿にされないためのものですからね。

　さて、次に下から2本目のケルントナーのKFL29、オフセットのEメカ付きの、リングキイのフルートをサブで買い込めば良さそうです。言い訳は、リングキイのフルートにも慣れたい・・・貧乏だから・・・とりあえず・・・リングキイとの相性が悪くてもあきらめがつくから・・・こんなところで良さそうです。このフルートなら、メインにヤマハの311があれば、馬鹿にされないでしょう・・・ふ～ん、リングキイね・・・いつかはムラマツの総銀DSでとか・・・続いたら、上手くなったら、お金ができたら・・・

　そして、次に下から3本目の・・・J.Michael JFL-55RH インラインリングキイフルート H管ですね。インラインでEメカ無し、リングキイフルートですから、これまたメインをヤマハの311であれば馬鹿にされずに、インライン、H管という事で立派に言い訳が立ちますね。この時点で、すでにリングキイには慣れているはずですからね・・・H足管は・・・フルート自体の重心位置が大きく異なりますからこんなに重いのか・・・なんって、ちょっとギョッとしますが・・・構えが良ければそんなことは無いでしょう。

　ヤマハの311クラスは銀の頭部管の威力と、それなりの音が出ますから・・・中国製の・・・この2本の値段より遥かに高価ですから、ちゃんと看板の役割を担ってくれることは間違いないでしょうね。というより・・・リングキイのオフセットとインラインとH足管というキイに慣れたら、なんだって吹けちゃいますからね・・・次の1本は総銀で好みのになるでしょうね。

　私のフルート遊びのスタートはヤマハの211でしたね。こいつが・・・20年以上使われないで放置されてきたやつ・・・次が中国製の7118円の安物で、これで練習を始めて、同時にヤマハの211を生き返らせましたが・・・この中国製の森徳の7118円も悪くなかった・・・今も、お気に入りの1本なんですが・・・やはり、中国製って・・・馬鹿にされる可能性と、良いフルートを求めて・・・ジュピター611頭部管銀、ヤマハ311・・・このあたりから本気ではまって・・・ですからね。ジュピターの611は音がでかくてね。かなり驚きましたね。こんなフルートもあるんだと・・・

　このあたりから、色々なフルートと付き合いたくなって・・・プラスチックフルートなども・・・ムラマツが良いとか・・・最新のシリーズは買えませんが・・・

　さて、多分、馬鹿にされずに色々なフルートにチャレンジする基盤ってこのヤマハの311、ケルントナーKFL29、J.Michael JFL-55RHでいいんじゃないかな・・・なんってね。インライン・リングキイのEメカが無くても問題なし・・・それなりに音も問題ないし・・・この3本でそれなりの音が出るし、楽しかったら・・・次は・・・下から4本目のムラマツの総銀・・・私な貧乏なので、大昔のスタンダードですが・・・DSを買ったら、普通はおしまいでしょうね。

　私の総銀はオフセット・リングキイ・Eメカ付きです。現行のDSの新品でこのオプションだと70万円越えですから・・・軽自動車を買うようなものですからね・・・ムラマツフルート｜プライスリスト　消費税もケチりたい・・・貧乏だから大きな消費税は払いたくない私としては、このプライスリストを見るたびに溜息しか出ない・・・なんで、こんなに高価なの？ってね。

　まあ、確かに・・・ムラマツの大昔のフルートでも良くできた品であることは認めますが・・・EXの新品を買うのですら清水の舞台から・・・そんな怖いところから飛び降りる気はない・・・という感じですね。何でも、15万円を超える買い物って気合が必要ですからね・・・

　ここまで揃えたら・・・下から5本目、一番上のやつ・・・ムラマツの9Kですけど・・・どうも、写真は金ぽく無いけどね・・・インラインH足管付き1,782,000円也！金持ちの兄貴の貸与品というか一束の保証金で連れて帰った来たやつですが・・・ここまで揃えていれば・・・7118円のフルートの音を評価しても馬鹿にされずに済むかと・・・

　ついでに、こんな遊びをしても許されるだろうとね。馬鹿みたいですが・・・私も由緒正しい日本人で、馬鹿にされるようなことをしたくないという心理が、ある意味バカみたいな散財へと走ってしまった気がしますが・・・まあ、もっと貧乏になったら売り払えば良いのだからとね・・・

　しかし、日本はどうして、中国製のフルートとかを馬鹿にする文化なのだろうか？かつての反動かね？少なくとも江戸時代までは中国製が高級品の代名詞であったはずなんだが・・・そのあとが英国製・・・舶来崇拝でしたからね。日本製は馬鹿にされたのに、近頃は日本製がブランド化していますからね。

　使ってみて・・・値段と関係なく、正当な評価をするってのができるようになるのはいつの日か？戦後の日本は馬鹿にされない製品作りで苦労したのは分かるし、それが今の日本製を生み出したものなのでしょうが・・・恥の文化＝馬鹿にする文化・・・なんとなくね。近頃は、そんな理解をしていますから。

　ただ、馬鹿にすることを前提にものを比較すると正当な評価はできなくなることも分かりますね。私だって、はなから中国製を馬鹿にしていたら、中国製なんか手も触れないでしょうから・・・だから、フルートも言い訳がつくような・・・変なフルート選びを思いつくという不思議な事をしてしまうし・・・困ったものです。

　でも、日本で・・・となると、いい年して、中国製のフルート3本とは行かないでしょうね。間違いなく・・・中国森徳7118円、ケルントナー16,760円、Jマイケル46,800円・・・この3本じゃね・・・これとヤマハの211を看板に・・・無理かね？平成27年4月29日米国連邦議会上下両院合同会議における安倍内閣総理大臣演説平成27年総理の演説・記者会見など記者会見首相官邸ホームページ　ここで述べられている・・・

　のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、ニューヨーク勤務の機会を与えられました。
　上下関係にとらわれない実力主義。地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇なく採用する。
　この文化に毒されたのか、やがて政治家になったら、先輩大物議員たちに、アベは生意気だと随分言われました。

　安物だから！ブランド品でないから・・・のに関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇なく良いと認める・・・その文化は日本に無いのかね？・・・なんってね。・・・中国製は劣っている！何も知らないくせに生意気だ！生意気だ！問答無用！・・・かね？少なくとも、安いニッケルメッキのフルートは手から逃げるのは・・・中国製もイタリア製も同じですね。

　ただね・・・フルートの名手でも、フルートがたとえ安物であったも、それが無ければフルートは吹けない・・・道具ってそんなものですね。弘法は筆を選ばず・・・筆が無ければ指でも経文を書くでしょうが・・・ってね。指笛でも練習するか・・・

　結局、フルートって工業製品のレベルに達してないのかね？だって・・・同じ型番のものを吹き比べて購入することになるんでしょうから・・・同じ型番ですら比較の対象になる・・・変なの？まあ、いいか・・・あとは、使いこなしだね・・・いい音出さないと！

2015.11.09