現在をうろうろ(1340)
日本貧窮者経済新聞
 イタリア製の安物フルートのは・・・?

 ああ、また・・・フルートを買っちゃいましたよ・・・イタリア製ランポーネの安物フルート・・・ヨーロッパの入門用ですね。中国製じゃなくて麗々しくイタリア製と英語で入っていますから・・・これなら、中国製ではないので馬鹿にされないで済むかね?一応西欧製・・・まあ、それでも安物には違いないですが・・・しかもジャンク・・・まあ、ジャンクでも吹けないわけじゃないし・・・リッププレートのメッキがはがれて変色も磨きなおせばOKでしょうし・・・ジャンクである理由は?

 吹いてみると・・・なんとF#が出ない・・・これって、普通はあまりない・・・調整は簡単ですからね。一応、名の通った楽器屋のジャンクですから・・・こりゃ凄いのか?キイを曲げたりしなければならないのか?大修理が必要なのか?と気にしたわけですが・・・

 連動するキイを眺めると・・・変なんですね。連動するはずのないキイが連動して動いているんですね。なんだ・・・針バネがどこかで挟まっている・・・そんなものですね。きちんとバネをかけなおせばおしまい。普通に吹けるフルートに変わりました。音の傾向は、他のイタリア製と同じですね・・・ミヤザワやヤマハの音に近い・・・大昔のムラマツの音に似ていますね。

 どうやら、ムラマツはある時期からアメリカ受けする音を求めたという事なのかと勝手に妄想していますが・・・なんとなくね。頭部管はリッププレートのメッキ剥がれの他に、小さな傷がいくつかあります。主管・足管は至って綺麗・・・まるで、頭部管だけが酷使されていたみたいな感じ・・・不思議なものです。

 イタリア製のフルートの特徴は・・・たぶん、Bキーの位置が低いってことかな?G#レバーも随分と低いかな・・・あとは、私のところのイタリア製フルートは主管と足部管にシリアルナンバーが刻まれていますね・・・どれも、頭部管にはシリアルナンバーは無いですね。それと、中国製のフルートもそうですが、ああムラマツの9Kにも・・・頭部管のジョイント部のカバー、主管の足部管とのジョイント部のカバーが付属していますね。

 このフルートの売り文句がすごくてね・・・ランポーネのフルート・ジャンク品です。未調整・未クリーニングの為、保証ナシ・現状でのお渡しとさせていただきます。 リペアの練習用・展示用としていかがでしょうか。現状では演奏できませんのでご了承下さい・・・・これですからね。確かに、現状では演奏できませんでした・・・しかし、バネがきちんとかかっていなかっただけ・・・違うところに挟まっていただけでしたからね。

 こりゃ、随分といじって遊べると思いましたが残念ながら・・・30分ほどで現役復帰してしまいましたね。リッププレートも磨いて、マニキュアでコーティングしたし・・・しかし、中国製のフルートによく似ていますね・・・歌口の形状はちょっと特殊というか、何のことは無いねヤマハの211と同じで長方形という感じ・・・まあ、もう慣れましたがね。しかし・・・安物だから音が悪いとかはあまり感じないですが・・・不思議な楽器・・・イタリアのアマゾンだと200ユーロぐらいのフルートばかりですね・・・イタリアあたりでは安い楽器が中心なのか?もちろんムラマツとかまともな楽器屋で扱っているようですが・・・

 しかし・・・フルートはなんでこうも1本1本の性格が違うのかね?しばらくすると、気にならなくなっちゃいますが・・・なんとなく、どのフルートも、その歌口に合った息を吹き込んで、そのフルートの出せる最大の音を出す口の形がわかると、同じになってしまうような感じですね。

 フルートのメカニズムも色々と差がありますが・・・音に関して差はよくわかりませんね・・・ムラマツの101などは管体からキイを支えるステムだかポストがいきなり生えていたりしますからね。下に台になる座金が無いですね。そろそろ、こいつも気合を入れてレストアしますかね・・・これは、ネジが1か所固着していて・・・気長に油を差し差し緩むことを祈っているんですが・・・まあ、調整紙で合わせてしまっても良いのですがね・・・たぶん、調整紙で合わせてしまえば、本気でネジにチャレンジすることは無くなってしまうような気がして、放り出したままですが・・・

 左のようなやつですね。樽の部分の刻印はまでMADE BY MURAMATSU C とシンプルで型番は入っていませんね。形状から101と判断できるもので、ムラマツの直売のもののようです。多分、製造年は1950年代でしょうね。法人組織になるのは1957年で、これ以降 Co.LTD が入っているようですからね。そして1973年に本社が移転してTOKOROZAWAが入ることになる・・・たぶんね。

 ムラマツのフルートが大きく変化するのがジュリアス・ベーカーの来日の1963年6月以降でしょうから・・・このときの公演が6月6日から20日の間であったようで・・・この間にアメリカ受けするフルートを作り上げたという感じですかね?このときの公演にはパウエルのフルートが使われた・・・従って方向性はパウエル・・・なのでしょうね。

 まあ、私なんかが蘊蓄をこいても、上手くないからね・・・ただ、ちょっとは分かってきましたね。どんなフルートも、とりあえずはフルートの音がする。頭部管が音を支配するが、どちらかというと・・・歌口に対して最適な息の束を送り込めるかどうかでフルートの能力を十分に引き出せるかが決まるという感じですかね。

 栄養不良で、唇の弾性が失われると音にならないことも分かったし・・・横隔膜がそれなりに強くなって息が安定しないと良い音にならないというより、音をコントロールしきれないという事ですかね・・・そして、音と音の繋がりですかね・・・結局は曲として美しく流れなければならない・・・芸術性っていうか・・・録音をするとがっかりしますね。全然音のつながりが美しくない・・・

 あれ、やはりランポーネのフルート・・・音の出が良くないね息遣いを工夫しないと音が出ない時がある・・・これって、Cキイのタンポの不良のパターンか?と良く見ると、タンポのスキンがへこんで破けている・・・キイの遊びでここにかかるときとそうでない時の簿妙な違いかな?・・・これで、音が出にくくなるようですね・・・分解するのが面倒というより、ちょっと冗談で・・・木工用のボンドで張ってみました・・・ちょっと出かけて戻ってきて・・・吹いてみると一応、音は出るようになりましたね。でも、近いうちにタンポの張り替えをしますかね。

 1年も中古のフルートばかりいじっていると、余計なノウハウが溜まるものです。物理的な大きな損傷がなければ、フルートってのは再生しやすいようですね。

 たぶんイタリア製のスクールモデルでしょうから・・・実売価格200ユーロぐらいなのではないかと思いますが・・・それなりに良い音です。持った感じが随分と違いますね。これが問題かな・・・慣れるのにちょっと時間がかかりそうですね。左の親指の位置が、およそ3mmほど低いので・・・こういったあたりに慣れが必要ですね。それ以外は、普通のフルートですかね・・・まあ、中国製じゃないから馬鹿にはされないかな・・・?

2015.11.08

  

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