現在をうろうろ(134)

 安全保障の法的基盤に関する懇談会の報告書は? その8

 さて、次の事例はどんなものだか・・・

C事例4:イラクのクウェート侵攻のような国際秩序の維持に重大な影響を及ぼす武力攻撃が発生した際の国連の決定に基づく活動への参加

 これって、単純に総理大臣が決定すれば良いのでは?我が国の自衛隊を出す。我が国は出さない。どちらにするかの決定権は総理大臣にあるのだから自由に使って、議会に対して責任を取ればよいだけではないかと?法整備されていないから、それで良いのでは?自分で決定して自分で責任を取るというだけ?まさか、指揮する事が嫌なのか?派遣を決定して、現地へ防衛大臣をつけてやれば・・・防衛大臣の直接指揮なら士気が上がるか?一任してしまえば中途半端な事態になったら、議会では防衛大臣が答弁すれば良いことだし、上手くいけば総理大臣の手柄・・・最悪の事態なら、靖国に合祀してやればよいのでは・・・悲しみを越えて我々は平和維持のために邁進する・・・作戦の立案など、面倒であるのなら、米軍の指揮下に編入してしまうとか・・・これで終わりでは?つまり、自分の下した決定に対して、責任を取れるのか?それだけでは?なぜ、法による強制の形を取りたがる?なぜ軍がシビリアンコントロールであるのか?軍は命ぜられれば人殺しをしに行くだけなのですよ・・・その人殺しについて責任を取らなければならないだけでは?

―― イラクのクウェート侵攻のような国際秩序の維持に重大な影響を及ぼす武力攻撃が発生し、国際正義が 蹂躙され国際秩序が不安定になれば、我が国の平和と安全に無関係ではあり得ない。例えばテロが蔓延し、我が国を含む国際社会全体へ無差別な攻撃が行われるおそれがあり、我が国の安全、国民の生命・財産に甚大な被害を与えることになる。

 また我が国・・・我が国は国際平和の中にしか存立できない・・・内戦を繰り広げる国はさほど問題ないが、それが国境を越えて広がる事は好まない・・・それに対して何もしない政治家では意味がないのでは?対話を訴えるとか積極的な平和に向けての行為をしなければならないのは誰?日本を代表して仲介の労を取らなければならない人間は誰なのか?まずここから始まるのでは?そして、何らかの経済的な制裁などを行い、和平へ心を向けさせなければならないのでは?軍事的な恫喝は無意味・・・日本人は政治的な駆け引きが下手だから、直ぐに暴力に訴えたがるのではないかと・・・それなら、纏まった軍備など持たない方が安全な気がします。そもそも、国益を離れたところでの自衛隊の力の使用しか許されないのだから・・・国益を唱えての平和論は意味がない・・・我が国の安全、国民の生命・財産ではなく、すべての国の安全・すべての国の国民の生命・すべての国の財産を守るために、世界が立ちあがるなら、それは独善的な国益のためのものではないのでは?

 確かに、冷戦時代には国連は実効的な組織ではなかったが・・・1975年のヘルシンキ宣言以降は、領土拡張の目的での武力行使が認められない事になっているから・・・何か、前提が間違っているのでは?という気がするけどね。前提がおかしくて軍備を拡張しようとしていると・・・やはり、戦争を始めるための準備に見えるが・・・

―― 我が国は、国連安全保障理事会常任理事国が一国も拒否権を行使せず、軍事的措置を容認する国連安全保障理事会決議が採択された場合ですら、現行の憲法解釈では、支援国の海軍艦船の防護といった措置が採れないし、また、支援活動についても、後方地域における、しかも限られた範囲のものしかできない。加えて、現状では国内法の担保もないので、その都度特別措置法等のような立法も必要である。

 変なの?その国の定める憲法の範囲で国際貢献を要求されるのが基本ではないかと?もし、軍備を持たない国が国際的な発言力を持ったらその国は、軍備を持たなければならないのか?という簡単な問いを返してやりたくなりますね。例えば、バチカンなどはちゃんとした国家ですし、国際的な発言力を持っています。この国は国際平和に対してちゃんと貢献しているはずですが・・・兵力はミケランジェロデザインの制服を着た・・・スイス傭兵ですね。

 国の事情によって国際貢献の形は違うのに、何故、そこまで軍備に拘るのかね?覇権主義的な妄想に取りつかれているのだとしたら、私の妄想よりも重症ですかね?国際平和のために使う事は・・・国の交戦権とは違ったものであるのでは?国益というものから離れて考えないと、国際平和の大義へは到達できないのでは?

―― 国際の平和と安全の維持・回復のための国連安全保障理事会の措置に協力することは、国際連合憲章に明記された国連加盟国の責務である。国際社会全体の秩序を守るために必要な貢献をしなければ、それは、自らのよって立つ安全の土台を掘り崩すことになる。

 だから、自衛隊を総理大臣の意向で簡単に動かせる軍隊として法制度化したいのかね?国際社会の秩序を守るための貢献としてできる事は、それぞれの国で異なる・・・なぜ、日本が日本の指揮権の下で軍事行動を起こす事を考える?自衛隊の部隊を1つ指揮権を米軍やNATO軍などに移譲すればOKでは?世界が心配するのは、日本が日本の国益のために軍隊を使おうとしているという事ですから・・・これはドイツ軍についても言える事で・・・ドイツ軍はNATO軍として行動しているはずでは?ドイツは、そんな風にして国際社会の中で名誉ある地位に就く為に行動している・・・逆に言えば、日本は日本の国益のために自衛隊を使おうとしている事こそが・・・自らのよって立つ安全の土台を掘り崩すことになる・・・というわけで、世界が心配しているという事なんですね。アメリカの第七艦隊が抑止力にならないのなら・・・日本はどれだけの軍隊を建設しなければならないか?そうなると、原子力空母を持つのが良さそうですね。そして、それに見合った航空団と、原子力潜水艦を数隻・・・現有勢力にこれくらい加えないと駄目でしょう・・・やはり、きちんと外交を行うべきですね。

 戦争準備より、きちんとした外交が望まれる・・・しかし、それをしたくないがために、神社の御利益にあずかっているのか?気になります。

2014.05.21

  

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