現在をうろうろ(126)

 日本の戦争の始め方は? その6

 なかなか素敵な論理展開で、口をはさむ余地が沢山あって・・・妄想には適した題材なような気がしてきましたが、扱われている内容からすると笑ってはいられなくなります・・・さて、何か素敵な言い訳をするのではないかという期待で読み解いていますが・・・気分は暗くなります・・・何で、こんな風な考え方をするの?ってね。

 私たちの命を守り、私たちの平和な暮らしを守る、そのためにはいかなる事態にも対応できるよう、常日頃から隙のない備えをするとともに、各国と協力を深めていかなければなりません。それによって抑止力が高まり、我が国が戦争に巻き込まれることがなくなると考えます。先ほど申し上げたような事態においても、しっかりと日本人の命を守ることこそが総理大臣である私の責任であると確信します。

 私たちの平和な暮らしのために、外国で人殺しをしたいのかね?そのために、毎日人殺しの訓練をする・・・自衛隊を抑止力にするだって?違うのでは?我が国は世界のすべての国と連携して、国際秩序の安定に貢献しなければならなくて、そのために武力の行使を、協調して行う事が国際社会で必要なことだと思うのですが・・・独り善がりな平和主義など・・・自国の国益、自国民のため・・・我が国が戦争に巻き込まれる?もし、武力が皆無だったら?攻撃受けたら手を上げて降伏・・・戦争にならない・・・国際社会に訴えかける優秀な政治家がいれば・・・なぜ日本を併合した?国際社会はそれを許さない・・・ただそれだけでは?何しろ国家が、軍によるクーデターで軍事政権が誕生しても、あまり長続きしないご時世ですからね。結局、高度に発達した社会では、一国家の独善によって国の存立は保障できなくなっているということでしょう。世界の平和と秩序を守ることが、日本人の命を守り、繁栄させるものであると信じられないのかね?軍事力による抑止力に頼って日本人の命を守れるか?戦争は・・・人の命をすりつぶすものですから・・・原始的な兵器で戦った第二次世界大戦で我が国は兵士を1,740,955人失い、民間人も 393,000人を失っています・・・これが戦争の成果ですね。積極的に軍事力による日本を中心とした平和主義が引き起こした損失・・・大東亜共栄圏という夢が生み出した成果です。戦争は意味がない・・・得るもの・失うもの・・・平和を武力で語るなど無意味・・・悲しみの涙が、憎しみを増すばかり・・・

 例えば、尖閣諸島問題・・・日本がこんな風に世界に対して宣言したら?・・・尖閣諸島は我が国固有の領土である。しかし、これに対して中国は異を唱えている、この状況に鑑み、我が国は尖閣諸島の領有に伴うすべての権利を凍結して、中国との話し合いを望む、時間はいくらかかっても良い、中国は日本との話し合いで正当な領有権を獲得する事を国策とする。話し合いには、中国や日本などと同様な関係にある韓国及びベトナムの参加も要請する・・・こんな宣言をしたら?経済水域の問題になるから・・・領有権と合弁事業を同時進行で・・・経済的利益が上がるような策がまとまれば、領有権については綺麗に纏まる可能性があると思いますがね・・・いずれにせよ世界の資源は取引を経て共同利用する事になるのですから・・・誰が儲けるかは微妙ですけどね・・・国益を振りまわしていたら纏まるものも纏まらない・・・

 今後、検討を進めるに当たり、国民の皆様の御理解を心からお願い申し上げる次第であります。私からも引き続き、あらゆる機会を通して、丁寧に説明をしていきたいと思います。

 そうして下さい・・・私を、きちんと説得できるように・・・祈ります。

 再度申し上げますが、まさに紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子供たちかもしれない。彼らが乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない。そして、世界の平和のためにまさに一生懸命汗を流している若い皆さん、日本人を、私たちは自衛隊という能力を持った諸君がいても、守ることができない。そして、一緒に汗を流している他国の部隊、もし逆であったら、彼らは救援に訪れる。しかし、私たちはそれを断らなければならない、見捨てなければならない。おそらく、世界は驚くことでしょう。

 わ!また蒸し返している・・・紛争国から逃げるのなら、中立国の船であって、米国の船ではないことがなぜ理解できない?アメリカが紛争当事国としてわざわざ自国の船を拿捕または撃沈されるような場所へ出すと信じているのかね?なんのために中立国があるのか?紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子供たちをわざわざ当事国と敵対する船に乗せるかね?ちょっと、外務省に問い合わせて、こういった事態になった時の外務省の方針でもきちんと聞いて来た方が良いのでは?日本の総理大臣は外交の素人だと笑われないように・・・というより、外務省は有識者会議に対して人を出さなかったのか?安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会 有識者の名簿を見ると・・・立派なメンバーだが・・・なぜ?こんなバカげたことを言わせる?国立公文書館 アジア歴史資料センター 欧州日独戦争ノ際在外公館及本邦人引揚一件 第一巻 こういった外務省の活躍を知らないのか馬鹿にしているのか?心配になってきましたよ・・・大正3年、第一次世界大戦が勃発して、この時代の我が国の外務省の働きはいかなるものであったのか・・・戦争の裏で日本外交がどれだけの邦人を救い出しているのか・・・

 そして、法制度がないと超法規的な活動は許されない?なんのために、法が予想しないことのために、判断のための担当者が置かれているのか?総理大臣の役割は・・・私たちはそれを断らなければならない・・・この場合は何故「私たち」とするかね。あなたは総理大臣で、防衛大臣に指示を出して、議会を招集して説明すれば良いのではないかと・・・なぜ、感情を持たない法律に戦争開始を命じさせなければならない?あまり、国民・・・妄想する私だけかもしれないが・・・馬鹿にするな・・・とやりたくなる私に説明して・・・私を正しい理解に導いてください。お願いします総理大臣様・・・切に・・・お前の妄想である、正しく理解できるように導いてやるとか・・・鷹揚な心でお導きを・・・続きは何か良い話か?

 こうした課題に、日本人の命に対して守らなければいけないその責任を有する私は、総理大臣は、日本国政府は、検討をしていく責務があると私は考えます。
 私からは以上であります。


 そう、責任を総理大臣は有しているんです・・・法制化することで、その責任を法に、そして法を通した国会に任せるのですか?おぼろげな記憶・・・日本国憲法73条によれば・・・

第七十三条  内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。
一  法律を誠実に執行し、国務を総理すること。
二  外交関係を処理すること。
三  条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。
四  法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること。
五  予算を作成して国会に提出すること。
六  この憲法及び法律の規定を実施するために、政令を制定すること。但し、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。
七  大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。

 2・3項を妄想的に解釈した結果ですね・・・そして、非常に重要な日本国憲法の条文・・・は・・・

第九十八条
 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
 2  日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

 憲法は、国の最高法規・・・これはOKですね。だから、国内の法律・命令・詔勅及び国務に関するその他の行為については順守が要求されている・・・2項の意味は?私は、憲法は国内に関するものであると信じています。だから、憲法に反する国際法の規定及び条約は・・・国会の承認を求めていると考える立場です。従って、日本が国際法に則って自衛隊を紛争国に出して平和維持活動をする条約を結んだとしたら?国会が承認したら?OKではないかと・・・条約法に関するウィーン条約ってのがあって・・・日本はこの条約に加盟しているので・・・基本的に・・・当事国は、国内法を、条約の義務を行わない理由としてはならない・・・わけですから。

 どんな条約がよいかね?

 日本国は、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄している。これに基づき、国際紛争に当たって当事国双方の申し出または、国連の決議によって平和維持のために自衛隊を派遣する。自衛隊の武力は双方の国の戦闘を禁じる目的のみに使われる。日本国の首相及び外務省は全力で和平交渉の進展のために最大限の努力をする。

 こんな感じかな?単に、異を唱えるだけではなく、それぞれの問題点に対して、私なりの妄想的な対応策を入れたつもりです。国際政治学や国際法などは・・・大学を卒業したあたりまでの知識しか無いので、的外れな事は多々あるのだとは思いますが・・・私なりにね・・・一生遊んで暮らす財産は無いし、語学も駄目だし・・・読み始めて6時間・・・眠いので、今日はここまでですね。質疑応答に目を通したら、報告書そのものを眺めて・・・それから世界の報道をチェックしてみましょう。

 政治的な野心が無いので・・・政治を語り政治家になるつもりも無い・・・反政府的な思想により仕事が無くて飢え死にするのも覚悟するか、海外に逃亡して野垂れ死に甘んずるか・・・結局は、政治学という分野で大言を吐いても何の利益にならない事も知っていますが・・・ちょっとね・・・時々、ラ・マンチャの男のような気分になるのでね。

 ざっと質疑応答を見ましたが・・・面白くないから・・・報告書を眺めるとしますかね。經津主の神の方へ戻りたい気がしますが・・・なんとなくね。過去の歴史は逃げずに待っていてくれますから。現在と未来をちょっと眺める事にしましょう。

2014.05.18

  

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