コタケ・フルートが段々怪しさを増してきて・・・

現在をうろうろ（1155）

　コタケ・フルートが段々怪しさを増してきて・・・

　フルートは、面白くてね・・・何本も並べて持ち替えて・・・だらだら練習・・・練習というか音を出して遊んでいるだけ・・・良い音を求めて・・・とか言いつつ・・・手近にある奴に手が出るだけですかね？こんな風にキーボードを叩きながら・・・手を休めて何かするとなると・・・脇に立てかけてあるフルートに手が伸びる・・・NUVOの青いプラスチックの奴か、このところの遊び相手のコタケK25Sですかね。

　いや・・・コタケは・・・リッププレートだけは鏡面仕上げにしましたよ・・・なんといっても洋銀の味が強くてね・・・磨いたといっても・・・下地をきちんと研ぎだしていないので、細かな穴があって・・・腐食がかなり奥まで広がっていることが分かります。一応、滑らかに磨いたので、金属の味はそれ程しなくなりましたね。

　精度もあまり良くない楽器ですが・・・ヘアライン仕上げにしたら持ちやすくなってね。手から逃げていかないですし、手への感触もやわらかくて、結構良い感じですね。音も安定しているし・・・例の・・・スーパー・レジ・パッドの耐久試験もしないと駄目ですからね。ただ、素材からするとやたらと長持ちしそうですね。

　なんとなく・・・骨董の雰囲気を醸し出してくれています。

　ぴかぴかのフルートの中にあると、なんとなく・・・落ち着きますね。しかし、ちゃんと整備すると音が出る・・・しかし、元値からするととてもしっかりとした整備は行なわれることは無く・・・本体の問題ではなく、消耗品であるタンポの不調で・・・フルートの生命が尽きるというものなんとなく不条理なんでね・・・

　しかし・・・フルートがゴミになる時ってのは・・・よほどひどく壊れたとき以外はなさそうな気がしますが・・・しかし、結局は経済の問題ですね・・・3000円で買ったフルートに１・２万円の金をかけるかどうかの問題・・・結局は安物は、メンテナンスを放棄されることでゴミと化してしまう・・・

　酸化してかなり変色しているキイもどうするかね？どんな具合に磨くか・・・それとも、このままにするか・・・別段機能的には問題ないので、こういった変色も愛嬌って感じですかね。

　たぶん、これ以上磨くことはないと思いますね・・・

　見てくれは・・・一般的なフルートとは対極的なものですが・・・音はOK、調整済みで・・・スペシャルなハンドメイドのスーパー・レジ・パッドを装備して・・・ところどころのタンポの色が・・・オレンジというちょっとお茶目な奴なんでね・・・

　これで、音が出なければ・・・ゴミなんでしょうが・・・ちゃんと音は出るし・・・早い指使いにもちゃんと付いてきますからね・・・

　この、フルート・・・どうやら、PCの脇に居つきそうな感じですね・・・結局、この安い奴が・・・一番手にすることが多くなりそうな感じですね。さて、どんな模様を彫刻するかね・・・バンダナのナマコ模様も悪くないが・・・唐草模様とか・・・クラウンにピンクサファイアでも入れるとか・・・リッププレートにダイヤモンドをちりばめるとか・・・まったく何を考えているやら？

　小さなダイヤモンドやエメラルドがあるんで、ちょっと並べてみたりして夢想するのも面白いのでね。ふと、サルバドール・ダリがフルートの宝石装飾をやったら・・・サルバドールダリ宝石 - Google 検索　・・・う、怪しいリッププレートになりそう・・・でも、面白そうですね・・・

　ただ、私の場合は・・・こんなボロボロのフルートでも良いのでね。音がまともに出れば、そこそこ楽しめてしまう・・・色々な癖のあるフルートを使うのは面白いですから・・・このボロボロのフルートには可能性が色々ありますね。何しろ・・・修復ではない道を歩み始めたわけですから・・・そのうち歌口などもいじってみようかと・・・フルートは気まぐれというか・・・吹いている私の方が気まぐれなんでしょうけど・・・だって、フルートは単なる物質で変わらないはずです。

　昨日は、ムラマツが歯切れの良いサマータイムを奏でてくれましたが・・・どうも、別のフルートでも似た音が出るようになってきていますね・・・さすがに、昨日はECEを・・・を色々なフルートでやっていましたからね・・・楽器はいじって、物理的な変化を与えない限り同じ楽器であり続けるわけですが・・・人間の方が色々とアプローチを変えることで、楽器に音の変化をつけられるようになる・・・性格の違うものの中で良いと思ったものを、他の楽器でも再現しようとすると・・・なんとなく、経験がつめるような気がしますね・・・同じ楽器で同じ練習をしていても変化はあるわけは無い・・・なんとなくね。

　人と共に楽器が成長するというのは・・・ありえない・・・物理的に変化しないわけですからね。ただ、このコタケフルートは・・・成長しちゃうか・・・私に壊される運命にあるというわけです。・・・・まあ、とりあえず声を失っていたのが・・再び歌い出したわけですから・・・まあ、良いのでしょう。・・・えい、死にぞこないのフルートよ良い音を出せ！と生き返らせたわけではないですが・・・このフルートとは長い付き合いになりそうです。

2015.08.11