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 樹脂製の3Dプリンターで作る拳銃は・・・

 樹脂製の拳銃の殺傷能力が気になってね・・・そういえば、エア・ソフトガンでも、S&W M500(カシオペアモデル)、コルトSAA45(カシオペアモデル)は、銃本体に何ら改造をしないで金属性弾丸が発射でき、人を殺傷する能力がある大変危険なものであることが確認されたってありましたっけ。そうなると、これらの銃身は、殺傷能力を持った圧力発生装置として働くだけの強度を持っているという事ですかね?金属弾を殺傷能力を有する速度まで加速するだけの強度を持っているという意味で・・・そうなると、ちょっと肉厚のプラスチックのパイプは殺傷能力を有する銃身に化ける事になるのかね?モデルガン、エアーソフトガンについて :警視庁 ここの記述から、どんなものだとマズイのか考察してみましょう。

 ここで問題になっているのは・・・見かけが銃に酷似していて、突き付けられた時に、わ!撃たれる、死んじゃうかもしれない・・・手を上げる・・・という風な一連の思考に結びつくものが銃のようです。これが、どうやら形式的な要件であるようです。ただ、材質的な要件として、木やプラスチックは銃とはしないような感じです。そんなものを見間違える方が悪いんだ・・・かな?幕末の話では・・・夜道は賊が出るから・・・腰に木の棒を差し、手には火縄と里芋の芋柄を持って火縄銃で武装している振りをして賊を避けたとか・・・

 一応は・・・銃器は、その材質が鋼鉄等で、火薬の爆発力により実弾を発射させる本物の武器等となっていますから、火薬の爆発力に耐えられるものとして想定しているのは鋼鉄等という事のようです。近いうちにこのあたりの認識が変化する可能性が高いくなりそうな?

 耐摩耗性のあるプラスチック素材のパイプとを炭素繊維などで補強した物などはそれなりの高圧に耐えられ、耐久性も持たせられるのでは?こういったものが・・・使い捨て火器の素材として普及したら・・・銃把に相当する部分を除き、表面の全体を白色又は黄色とすることという条件は消滅してしまいますかね。今回のは青や黄色かね・・・あれが銃と認められてしまうとなると・・・プラスチックであっても・・・銃腔に相当する部分を金属で完全に閉塞すること・・・金属の前提が必要無くなるから・・・銃腔が開いていたらアウトという事かね?

 そうなると、定義がずいぶんと変わりそうですね。圧縮ガスで銃弾を加速して規定の運動エネルギーを持った弾丸を射出する装置が規制の対象になりそうな感じですね。

 改造けん銃の中に・・・撃針等の撃発装置を施し、いわゆる改造けん銃を作り出してしまうこと・・・とありますから・・・白や黄色のプラスチック製の銃腔の開いているモデルガンに、肉厚の薬莢と装薬の少ないメカニズムに負担のかからない薬莢の組み合わせだと・・・撃針をそれなりのものにしたら拳銃と認められる製品が存在している事を仄めかしているような?

 そして・・・一般的には、玩具銃業界の自主規制に従って製造市販されているものであれば、改造等を加えない限り銃刀法の規制の対象とはなりません・・・とあるから、玩具銃業界の自主規制というのが根底にあるわけですね。

 ただ報道で気になるのは・・・3Dプリントの拳銃5丁を押収。このうち2丁が殺傷能力基準の約5倍の威力があり、ベニヤ板(厚さ2.5ミリ)10枚以上を貫通した・・・不明瞭な殺傷能力・・・この曖昧なものは何?

 さて、業界規制はどうなっている・・・全日本トイガン安全協会のサイト ここにあるようです。モデル&エアガンの基礎知識Q&A こんなところに様々な規定が書かれていますね。

 銃砲に改造することが著しく困難な物として、トイガン業界の“法律を基にした自主安全基準”で定めるものは銃身、機関部体(銃本体又はメインフレーム)、回転式弾倉、尾筒、遊底に相当する部分がプラスチックで作られているもので、銃のタイプに応じて、それぞれの重要な箇所に改造防止の措置が施されています。

  尚、高比重樹脂で作る場合、銃身、機関部体(銃本体又はメインフレーム)、回転式弾倉、尾筒(レシーバー)、遊底(スライド)は磁石に吸着してはならない、と規定しています。

 どうやら・・・銃に見えそうなものは銃には見えなくするため、まずは銃として機能しないようにしなければならないという事になりますかね。どうやら、3Dプリンターによる銃は・・・銃として機能する事を高らかに宣言した事の方が問題になるようです。こういった武器もあるのだ・・・怖いだろ!ってやったので、それ自体が良くなかったようですね。

 こんなものでも銃として機能するのだ!・・・と、社会に対して宣言してしまった・・・じゃあ、いっちょテストしてやるか・・・銃刀法違反容疑・・・殺傷能力を有しているものを所持しているということからですかね。これで、現物を押収、テスト・・・5丁中2丁が殺傷能力の認定・・・じゃあ、殺傷能力ってどんなものか?気になります。トイガンの規制は・・・

 準空気銃と認められるエネルギーの計算式が出ていますね。こいつをちょっと理解してやると・・・
エネルギーE [J(ジュール)]=BB弾の重さ(g)×弾速[m/s]×弾速[m/s]÷2000 が1平方センチメートル当たり3.5ジュールを越える力を持った弾丸を発生させられれば規制を受ける銃という事になるということのようで・・・直径8mmのBB弾の計算結果がありますね。どうやら・・・体に3ミリ食い込んだところででの圧力が1平方センチメートル当たり3.5ジュールになる事ですね。計算結果を見ると・・・球形の弾丸の3mmの所での断面積を求めていてこれを3.5倍したものを使っていますね。

 拳銃弾の9mmパラベラム弾だと8gで首経9.65mmですからこれだと8mmBB弾で0.37gだから、こいつはまともに飛んだら絶対殺傷能力ありになるのでは・・・弾頭の質量が重すぎる・・・M16などの小口径弾でも4g程度あるから・・・秒速20mを越える弾速になると殺傷能力ありになるのか・・・9mm弾でも秒速20m弱・・・時速72kmか・・・何と、9mm弾は手で投げて当たると人が死ぬかもしれないという事か・・・

 ふむ・・・パチンコの方が威力がある・・・

 これで・・・プラスチックの塊が見かけが銃に酷似していて、突き付けられた時に、わ!撃たれる、死んじゃうかもしれない・・・手を上げる・・・という風な一連の思考に結びつくものになってしまったような感じです。

 さて、処分はどうなるのか?少なくとも、社会不安を与えてしまったのですから・・・こりゃ、それなりに罰しなければ示しがつかない可能性が高いですね。危険であるとか、恐怖心を与えるという事を法が気にしている・・・なんだか、国家間の不信感も同じですね。何やら戦争を企図した連中を祈っている。何、軍拡だって・・・と感じさせたらアウトなんでしょう。

 従って、日本の武力がそういった方向性を持たないように、共同で海賊討伐とか、単一の国の思惑だけで動かせない枠組みの中に納めたい・・・それを、積極的平和主義と再定義するように言われてきたのではないかと・・・独り善がりな平和を企図することは国際社会では許されなくなりつつあるということなのでしょう。

2014.05.10

  

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