現在をうろうろ(80)

 安全保障の問題点は何なのか?

 フランスでの会談はあるのやら?予定稿が出てこないので面白くないですね。仕方がないから、前から気になっている「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」でも眺めてみますか・・・

 基本になるのは、我が国の平和と安全を維持するために、我が国は何をなすべきかという問いですかね。戦争をしないための枠組みを作ればよい事になりますかね。一応は、我が国の領土を明確にして、それを周囲に知らしめ・・・納得させられるかの問題ですね。

 侵略行為が行われたときにどうするつもりなのか?自衛隊を動かすためには・・・自衛隊法 第七条  内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高の指揮監督権を有する。とありますから、内閣総理大臣の判断で自衛隊は動くわけですね。

 まずは自衛隊を動かして個別的自衛権を行使する事になるわけですが、内閣総理大臣がどの段階で判断を下すかがまず問題ですね。侵略行為を定義しないと先に進めませんね。

 問題になるのが、国家間の闘争の本気の戦争なのか、金持ちで装備の良いテロリストなのか?その違いですね。テロリストの場合は、その行為自体を鎮圧する事になるから・・・基本は警察、警察の武力で鎮圧できなければ、警察の指揮下に自衛隊が動く事になるとすれば良いのでしょうかね?つまり、どこで軍事行動であると判断するかが問題になるかという事ですね。

 単純な侵攻作戦だと・・・貨物船数隻の船団が、普通に入港・・・荷上げは翌日を予定・・・数名が夜になって出て、島に1つの発電所と、通信施設を確保、夜に兵員が上陸、役場へ配備・・・明るくなると共に重兵器の荷上げ開始、役場へ出勤してきた人達を拘束、通信及び電力の切断でいいかな・・・これで朝9時・・・役所からの500人ほどの住民に対して避難指示・・・小学校体育館へ緊急事態の説明を行う・・・3000人ほどの兵員で500人ほどの島民を制圧・・・ここからスタートだと我が国の防衛はどうなる?

 これでは面白くない、小じんまり過ぎている・・・このぐらいの兵力なら・・・本土を狙うのも派手かな?新潟とか・・・どこぞの国から3000人ほどが重武装で堂々と港に乗り付けて、地域を制圧・・・一般市民は通常の生活に近いが、地方行政府が押さえられて、事実上住民が人質とか・・・そして、本国とは関係無しに、亡命政府を作ったら?こういった枠組みの場合は・・・

 行政府が占拠されているが、社会生活は機能、一部地域の制圧があるが・・・関越トンネルあたりに検問・・・さあ、我が国はどうする?ウクライナなどはこれに近いのでは?住民と武装勢力が入り乱れ、武装勢力は重装備・・・市街戦は困難、交渉する先の本国政府は亡命政府など認めないし、指揮権が存在しない・・・

 なんとなく、ウクライナなんか、これに近い状況ではないかと・・・ロシア政府を信奉しているが、ロシア政府の指揮系統に入っていない。10人ほどの武装集団なら、疲弊を待って突入だが、数千人の武装集団と、平常の生活を行っている住民の組み合わせ・・・テロの枠を越えて・・・亡命政府の実効支配下の地域ができる・・・強襲作戦は困難、住民に直接の被害が無い・・・

 この状態が3ヶ月ぐらい続いたら?地方行政の腰から上が変わっても、地方行政がそのまま動く事は、平安から、鎌倉・室町・戦国・江戸と移り変わって行っても基本的には変わらずに持続していたことが、香取神領の史料から分かりますからね。県庁のトップが入れ換わり、常備軍が存在する形ですから・・・この亡命政府と一戦交える事しか解決手段がないが・・・住民を巻き込む事は困難、農村部は動かないでしょうから・・・土地を取り上げるとかそういった事がない限り・・・どんな風になるか不明ですね。主権というのは、思ったより脆いものなのかもしれません・・・

2014.05.06

  

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