現在をうろうろ(74)

 頭が腐っているのかも?

 どうやら、私の頭は腐っているのかもしれません・・・ちょっと、暖かい所に転がしておくと、発酵が進んで妄想がふつふつとわいてくるようです。すこし、涼しい所に置いておかないといけないのかもしれません。我が国の総理大臣の歴訪で、私もヨーロッパの国々の微妙な関心の違いを知ることができました。また、日本とは異なった報道のスタンスとかも・・・ポルトガルの報道とスペインの報道の違いとか・・・興味深い・・・微妙な対抗意識かね?

 知らないうちに、ドイツのメルケル首相は米国でオバマ大統領と会ってるし・・・国際情勢は、なかなか忙しい・・・ふむ、オバマ大統領は、雇用に関して積極的なんですね。仕事の機会を作ること、経済力を増強する事が世界での強さの源と考えているようですね。・・・My top priority is doing everything that we can to create more jobs and opportunity for hardworking families -- for our economic strength is a source of strength in the world.・・・どこかの国とは違いますね。軍事的優位を第一に考え、閉鎖的な貿易システムを固持して、独善を旨とした国際社会のヒエラルキーを構築しようとしているものとは・・・経済は戦争ではなく、共栄によってのみ増進され、国の枠を越えたより広範囲の経済の増進は、貧困という戦争要因を払拭する1つの手段だと思えますからね。

 ああ、もしかして・・・積極的平和主義の趣旨の違いって・・・ここでなんとなく書いた、独善を旨とした国際社会のヒエラルキーの構築・・・かつての八紘一宇の精神にも似た日本を中心とした・・・日本がリードするではなく、日本を中心としたヒエラルキーの構築・・・国際法での平等ではなく・・・なんとなく、このあたりに違いがあるような?・・・そんな妄想が・・・そういえば・・・TPPに参加する際の2014年3月15日の記者会見で我が国の首相は・・・日本が世界のルールづくりから取り残されることにほかなりません。「TPPがアジア・太平洋の世紀の幕開けとなった」。後世の歴史家はそう評価するに違いありません。アジア太平洋の世紀。その中心に日本は存在しなければなりません・・・さて、この中心という言葉のイメージが問題ですね。

 この、中心やTPPに参加する基本的スタンスが問題では?まず、大きな前提は・・・聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加に反対する・・・独善的な国益は固持するという事がまずあるわけです。共栄の概念からちょっと外れるような気がしますが?・・・我が国として守るべきものは守り、攻めるものは攻めていきます。国益にかなう最善の道を追求・・・どうも、攻守の概念を持っていて、新たな枠組みを作るのではなく、いかにして旧式な国益の概念による古い枠組みを守るかが問題になっているような?攻めるという言葉はカッコよく聞こえますが・・・

 あれ・・・日本の最も大切な国益について明確に述べられていたんだ・・・ちっとも知らなかった・・・

 最も大切な国益とは何か。日本には世界に誇るべき国柄があります。息を飲むほど美しい田園風景。日本には、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら五穀豊穣を祈る伝統があります。自助自立を基本としながら、不幸にして誰かが病に倒れれば村の人たちがみんなで助け合う農村文化。その中から生まれた世界に誇る国民皆保険制度を基礎とした社会保障制度。これらの国柄を私は断固として守ります。

 はあ?美しい言葉だが・・・何?矛盾を感じるが・・・朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら五穀豊穣を祈る・・・これって、農業に関わらず多くの業種に言える普通の事ではないのかね?仕事に入る前に早めに準備し、仕事に参加する人々が力を合わせベストを尽くし、その結果をが良いものであるように祈る・・・何か特別なことなのか?農業の場合とその他の産業では違うのか?健全な産業ではすべて同じような気がするが・・・不健全な産業・・・政治屋にとっては考えられないような不思議な生活なのかね?

 ・・・不幸にして誰かが病に倒れれば村の人たちがみんなで助け合う農村文化・・・町人文化では相互扶助の精神など無いと言いたいのかね?人間は、豊かであれば・・・衣食足りて礼節を知る・・・農村では経済的な格差は、戸という概念で考えると小さい・・・戸って、本家・分家・小作などの一つの耕作単位を共有するものという意味でね。その中では、相互扶助が無いわけは無い・・・だって、大きな意味での家族ですから。人は大勢集まって、互いに信頼し、一人ひとりが社会を構成する重要な人・・・その人がいないとさびしいと思えば相互扶助など自然と起こるのではないかと思いますが・・・個の尊重・・・政治屋にとっては考えにくい世界なのかもしれません。・・・政敵がいないと成立しない政治屋・・・互いを尊重し合うことで、一人ひとりの人間が大切で、その人がいないとさびしい・・・とは対極の・・・似てるかな?政敵がいないとさびしくなる政治屋・・・人に対する向きが正反対なんですね・・・

 ・・・このまま放置すれば、農村を守り、美しいふるさとを守ることはできません。これらはTPPに参加していない今でも既に目の前で起きている現実です・・・あれ?TPPの精神を完璧に誤って理解しているのではないかね?まず、TPPに参加していない今でも既に目の前で起きているという言い草は何?TPPは日本の農業を破壊するための環太平洋の国々の陰謀で、この陰謀はTPPに参加していない今でも着々と日本を蝕んでいると考えているのかね?・・・このまま放置すれば・・・放置しているのはだれ?農業を振興する事は・・・農産物の市場を拡大することだと思うが・・・農産物を高い金で買い上げて倉庫に積んでおくことではないと思うが・・・日本の農業市場は閉鎖的というか、日本国内市場を前提としているから、市場の拡大の可能性は存在しない・・・海外に輸出拡大するしかない・・・農産品は基本的には人の腹がいっぱいになることで計られるから、人が減れば自動的に市場は縮小・・・1年に20万人余りも減ればそれだけ食料の消費が減る・・・

 市場を開放しないと言いつつ・・・日本には四季の移ろいの中できめ細やかに育てられた農産物があります。豊かになりつつある世界において、おいしくて安全な日本の農産物の人気が高まることは間違いありません・・・こう言うか?日本の農産物の人気が高まる・・・輸出はしたいとな?私が怖いと思うのは、相互扶助の精神が欠落しているし、輸出したら日本市場を満たすだけしか生産させないようにしてきた農政の枠の中で、上等な品を輸出したら、私のような貧乏人は、素晴らしい国産品の代わりに環太平洋の国々の陰謀で作られる悪質な不健全な食べ物によって蝕まれる事になるのかね?・・・ちょっと笑える・・・

 さらに矛盾した話は・・・攻めの農業政策により農林水産業の競争力を高め、輸出拡大を進めることで成長産業にしてまいります。そのためにもTPPはピンチではなく、むしろ大きなチャンスであります・・・だって、こうなると殆ど言葉遊びをしているようにしか聞こえなくなってきます。言葉を弄するものは・・・私を含めて・・・あまり信用できない、特に論点のすり替えを行う人間はね・・・TPPに参加していない今でも既に目の前で起きている・・・TPPに参加したらとんでもないことになると言いつつ、TPPはピンチではなく、むしろ大きなチャンスと言っている・・・君は何を考えているのかね?

 ただ、日本の農業については次のように述べられています。

 TPPに参加すると日本の農業は崩壊してしまうのではないか、そういう切実な不安の声を、これまで数多く伺ってきました。私は、皆さんの不安や懸念をしっかり心に刻んで交渉に臨んでまいります。あらゆる努力によって、日本の「農」を守り、「食」を守ることをここにお約束をします。

 君は何をするつもりなのかね?と私は疑問を持ってしまいます・・・皆さんの不安や懸念をしっかり心に刻んで交渉に臨んでまいります・・・この内容が意味する事は?不安や懸念をしっかりと心に刻むとは?TPPに参加すると日本の農業は崩壊するとの意識の下で交渉に臨むという意味か?もっと不思議なのは・・・TPPに参加する以前に崩壊しかかっている日本の農業に対して何も手を打てない政治屋の・・・日本の「農」を守り、「食」を守る・・・という言葉に信を置けるか?という事ですね。

 君は何をしたいのかね?の疑問はまだ続きます・・・私はお約束をします。日本の主権は断固として守り、交渉を通じて国益を踏まえて、最善の道を実現します・・・だって、TPPは日本の主権を脅かす交渉だから、これを断固として守るのかね?国益を踏まえて・・・国益とは何か?先に述べられていますね・・・最も大切な国益とは何か。日本には世界に誇るべき国柄があります。息を飲むほど美しい田園風景・・・つまり、我が国は農業国を目指すという事のようです。農業国としての実績では、多分・・・耕作面積からすると日本の農業従事者数は最大4000万人でしょう。従って、ここまで人数を減らし既存の産業を破壊すれば、我が国は農業国としての繁栄を築く事ができます。日本の戦時下の農業従事者からの推計ですが・・・ここまで農業を推し進めると・・・日本中が美しい田園風景に満たされます。ただ、田園風景は過剰であると面倒です。

 私は、頭がおかしい事を知っています。だから、かろうじて正気を保っていられるのではないかと思っています。頭がおかしいと自覚できるのは、右の美しい島を示す事ができるからです。この島は美しい、自然に満ち溢れています。私も、ここで暮らしたいと思います。インターネット環境が良ければ・・・直ぐにでも・・・高速なインターネット環境があれば私は、ある程度仕事は完結しますからね。この素晴らしい亜熱帯の森林も、実は・・・人が開墾して素晴らしい畑であった、その跡地なんです。1947年には、この場所はまだ畑が広がっていました。この島は、事実上耕地に覆われていたんです。

 無粋な人間なので、この場所がかつてどれだけ開けた場所であったのかを左の写真が物語っています。人が生きるための食糧増産の痕です。

 農業もまた、産業の一形態であるというわけなんです。そして、日本人は基本的に勤勉で・・・勤勉すぎるきらいがあります。朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し・・・すべてを開墾しつくすという・・・左の写真は、国策として開発されたものなのでしょう。

 母島の人口は昭和14年には1855人であったようです。総戸数368、男990、女865ですね。近代デジタルライブラリー - 小笠原島総覧 85コマ 人口 この本の口絵には、当時の地図があり、小笠原の島々の開発の様子が垣間見ることができます。現在の母島の人口は400あまりですから。現在の4倍以上の人が暮らし、その食糧を作りだすために左のような素敵な畑が広がっていたという事です。

 ここでの作物は、温暖な気候を利用しての商品作物が多かったようで、東京の市場に高値で出荷されていたようです。

 そういえば、離島対策で超高速インターネット衛星きずなってのがありましたが、どうなってるのかね?ちょっと気になりますが・・・情報が少ない。まともに運用されているようですが・・・まだ、実験衛星かバックアップが無いとね。

 美しい風景というのは、どんなものなのかも分からなくなってきた・・・きっと頭が腐っているのだろうと・・・困ったね。

2014.05.04

  

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