現在をうろうろ(33)
  
 日本は金貸しの天下か・・・?

 日本経済は破局に向かっていると思えますね。理由は簡単で・・規制を緩くして、貸金業者に対する金利の上限を20%から29.2%に戻すという事です・・・つまり、金利を上昇させて・・・上昇させても借りる人間を取りこむための方策ですね。

 私の、妄想的な試算では、市中銀行の国債の引き受けは限界に達していると思えます。日銀が買い取りますが・・・市中銀行は資金を持てあましているのではないかと・・・これに対するものとして行えるのは・・・銀行の投資先・・・資金を流す場所ですね。それが、民間金融業者のような気がしてね。

 民間金融業者の縛りは銀行の縛りより緩いと妄想しますから・・・何でも、上流に近い所の規制は厳しく、下流に行くに従って規制は緩くなるはずです。経済も一般的な原則に従うのではないかと思うわけです。従って、下流の規制を緩めれば、銀行の金がさらに下流の民間金融業者に流れて・・・銀行の国債買いつけ能力が増すのではないかと思うわけです。

 結果としては、貸金業者の株価が上昇しますが・・・不思議なことに、日本の株式市場は資金の調達場ではないのではないかとの疑問があります。確かに市場を通じて会社が増資して資金を調達することもありますし、新規に上場することもあるのですが・・・なんとなく、形骸化した市場のような気もしないのではないのです。・・・私の妄想の可能性が高いのですが・・・なんとなく・・・

 銀行から手軽に借り入れるというのがパターンのような感じなんでね。

 資金循環など私のような素人が計算するのはできないことは無いですが、かなり気合が必要ですから、そしてある程度のデータの蓄積を行わないと分かりませんが・・・そりゃ資料のありかは分かっていてもそれをデータベースに仕立てて加工するのには時間も手間もかかります・・・

 そして気になった記事は次のようなものです。

日経新聞が19日付で「自民党は貸金業者に対する金利規制の緩和を検討する」と報じたことが買い材料視された。

 報道によると「健全経営だと認可された貸金業者に限り、顧客から受け取れる金利の上限を現在の20%から、2010年まで適用していた29.2%に戻す方向だ」という。銀行融資を受けにくい中小零細企業などが、消費者金融から借り入れやすくする狙いで、金利の上限引き上げによる消費者金融各社の収益向上を期待する買いが向かった。


 岩盤規制に穴をあけるためのものですかね?

 ・・・気になるのは岩盤規制に穴があくと思っているのか?これですね。岩盤規制というのは既得権によって作られたものですから・・・従って岩盤を砕くためには、既得権を破壊しなければならないわけです。既得権の価値が高ければ高いほどその権利を守るために様々な方策が為されるわけです。既得権の価値が高ければ、その既得権を失う事を誰が望むか・・・無理に行おうとすると、革命につながる・・・

 ・・・利権の岩盤に穴が開くわけはない・・・利権の岩盤に穴が開く時は、その岩盤たらしめていた利権が弱くなった時しか無い・・・と思うのですが・・・利権の壁は厚い、目の前の利益を放棄するのは、別にいい話があるときぐらいですからね。それでなければ、利権が消失した場合・・・道路拡張!立退け・・・替地を出すから・・・交換が行われた場合とか、農地はあるが農業従事者がいない・・・農地を管理する意味が消失、よって農業委員会は許可権限を放棄・・・こんな場合ですかね。

 果たして、どんな具合に岩盤に穴をあけるのか?まさか、利権を計る単位の意味消失かね?これなら何でも穴が開けられるようになる・・・

 日本の打ち出している成長戦略って・・・なんだか、多重債務者の行動に良く似ているような・・・ふとそんな感じがしてきました。何しろ、私は貧乏なので・・・債務は無いのですが、まわりに多重債務者が沢山いて、多重債務者の動きは良くわかるんでね・・・そのため、我が国の政府の動きがどうも・・・まともでないように思えるようです。

 多重債務者は基本的には元気なように見えます・・・元気な振りをしている・・・多重債務を負うのは、その元気さが問題なようです。私のように自らの貧乏を理解し、貧乏人として生活しているものにとっては理解不能な行動を・・・そう、見栄を基本として行動しますね。お金がないにも関わらずお金を使う・・・ここから始まります。貧乏を自覚している私は・・・見栄を捨てていますね。訂正、捨てるしかない。だから直ぐに・・・「貧乏だから・・・ごめん。」便利な言葉・・・学校で教えるべきフレーズではないかと・・・この言葉は万能ですね。これで、経済的な大きな負担になることを回避することができます。

 しかし、これができないと・・・見栄の中で生きなければならなくなります。金もないのにつきあいで、様々な事に巻き込まれます。・・・男は敷居を跨げば七人の敵あり・・・とか、下らないことを言って、家にある現金を懐に飲み屋に行かなければならなくなるわけです・・・わざわざ、飲み屋の女の子という敵に会いに行くためにね。

 私の場合は、貧乏な一人者ですから・・・調達する先がないので、こんなことを言ってもお金が無いので動かずにじっとしていることになります。私も、緊急避難的に資金を調達できるものが身近にいればよいと思いますが・・・残念ながら、そういったへそくりをしてくれる人がいない・・・悲しむべき立場です。

 資金の調達法としての、敵がいることの表明・・・それによる、資金の調達・・・こんなの可愛い方ですね。次の段階は何かな・・・

 災害的なものかな・・・突発的に起こるものによる収奪・・・多くは人の死または急な結婚式・・・悪い、急にXXが結婚することになって・・・金を包まなければならない・・・祝い事は比較的断りやすい・・・XXが死んだ・・・そうか・・・とやられる・・・

 まあ、このあたりが可愛い・・・宝くじ・公営賭博の話題が増えてくる・・・苦しいので一攫千金・・・期待値が低いのにもかかわらず・・・この手のものは、胴元にならないと安定した利益は得られない・・・これも、公知の事実・・・法で制限されているのはなぜか・・・胴元が絶対に儲かり、賭けをするものは間違いなく損することが証明されているから・・・賭け金の天引きが行われているから自明の理・・・

 ある意味、日本政府は・・・復興宝くじをするべきだった・・・当選金は10年国債10億1本とか・・・それで2等などは300円・・・当選者は1人・・・賭け率としては良くないが当選者にとっては担保ぐらいにはなるだろう・・・銀行に指示すればOKじゃん・・・10年後の10億円と年5万円の配当ぐらいにするかね・・・こいつを1億の現金と替えるか・・・私だと10億より現金1億を取りますが・・・担保にしないように・・・銀行への通達・・・どうだろうか?これを担保に8億借りたいのですが・・・駄目です!簡単じゃん・・・ろくでもないことしか考えつかない・・・

 僥倖を求めるようになると・・・事実上債務を果たせない状態になります・・・しかし、見栄を重視する多重債務予備軍は支払いを続けようとします・・・破産は苦手というより、破産という選択肢を知らない・・・払わねばならない・・・

 ここで、初めて行動の分岐が起こると思われます。返すための努力についてですね。真っ当に返すための努力と、僥倖を当てにして努力をするというものですね・・・そりゃ破産って手がありますが、残念ながら国にこの選択肢を与えたくないものです。

 ああ・・・また、違う方へ逸れてる。気にしているのは・・・銀行融資を受けにくい中小零細企業などが、消費者金融から借り入れやすくする・・・という報道の部分です。政府は、銀行が貸せないなら、銀行が消費者金融へ金をまわさせて、消費者金融に金をばらまかせようとしている・・・しかも高利で・・・これって、庶民を食い物にするための政策かね?多重債務者を大量に作って、破産させて債務を帳消しにするという素敵な政策か?・・・国の破産を食い止めるために発行済みの金を消滅させるための手段・・・1人が1000万円ずつ破産して1000万円の金を消失させると10人で1億の金を消すことができる・・・国債によって生成されたお金を消す方法としては良さそうですね・・・消えた分だけの国債を発行することができる・・・まさかね。

 国民の信用の上に国債を発行して膨らんでしまった帳簿上の金は国民一人一人が破産することで縮めることができるという理論かね?南海会社泡沫事件に近い構図のような?民間金融会社が社債や株と国債を交換するようになったら・・・

 どうも、悪い方向へ妄想が向かうようになってきました・・・政府のやることはおかしい・・・なんって・・・こんなことを書いていると反政府主義者になってしまうのか?言葉によって政府を攻撃する反政府ゲリラ・・・私は、この国の人が好きです。その意味では愛国者であると言えます。ただ、残念なことに政治屋が嫌いなんです・・・政治屋を愛することはできません・・・政治屋は自らの利権のために動きます・・・それでもよいのですが、しっかりとした国民の利権の概念を持つ政治家は愛せますが・・・国民の利権を奪って国益を叫ぶような政治屋に対する愛など生まれないのです。果たして、貸金業法の変更は誰のためのものなのか?それが問題な気がして・・・

2014.04.23

  

関係ないが興味深いもの
 今回は特になし














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