現在をうろうろ(6)
 炭酸ガスは廃棄物なのか?

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第3作業部会が、世界の気温上昇を産業革命前と比べ2℃未満に抑える国際目標を達成するには、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスを10年比40〜70%減らす必要があるとか言ってる・・・そして、今世紀末には排出量をゼロにする必要があるか・・・

 ふむ・・・二酸化炭素ね・・・結局は京都議定書になるのかね?二酸化炭素の排出量・・・二酸化炭素って無駄なものなのか?とふと思うわけです。偏屈な人間なんで・・・たとえば、温室で植物を育てる事を考えると・・・植物の生長に二酸化炭素は不可欠で・・・光が十分に当たるのなら、水が十分に供給されて温度も高いと・・・植物はデンプンなどの養分を作る原料の二酸化炭素由来の炭素が不足する・・・もっと二酸化炭素濃度が高ければもっと生産できるが・・・という事になったりもします。

 こんなことをいうと、環境論者の反発を買いますが・・・しかし、これは事実・・・植物にとっては案外現在の大気中の二酸化炭素濃度は低すぎるのかもしれません・・・植物が話す事ができるのなら・・・我々にもっと二酸化炭素を!なんって叫ぶのかな?なんって・・・そういえば、排出する二酸化炭素を回収して地下の安定した地層の中に封じ込めるとかやっていますが・・・二酸化炭素って・・・資源循環型の社会の一員でもあるわけです。

 また、例によって根拠の無い妄想・・・もし、低酸素濃度化で非常に効率よく光合成が行え、二酸化炭素に対する耐性の高い植物プランクトンがいたら・・・多分・・・赤潮やアオコの類は非常に高効率の光合成が行えるから、あっという間に繁殖して水面に色をつけるのではないかと・・・奴らに肥料をくれてやってもっと繁殖させたら?少なくとも今以上の勢いで繁殖してくれるのではないかと・・・そうなったら・・・奴らの死体の山ができるのでは・・・固定化された炭素資材として利用できるのでは・・・結局のところ、経済の効率というものは、バラバラでは役に立たないが、束になればそれは価値ある物になる・・・回収コストがそれを売った時にでる利益を越えたときに、それは価値ある物に変容する・・・利用する価値あるものに変わるということでしょう。

 私の基本姿勢は単純で・・・この世の中に無駄なものはない・・・無駄にしているだけだ!と考えているわけです。もし、二酸化炭素が価値あるものであるのなら・・・大気中の鉱山の中にある二酸化炭素を採掘することになるでしょう・・・結果は、その技術を持たない後進国からの非難・・・お前らが大気中の二酸化炭素を収奪するから、植物が育たない・・・我が国民は飢えている!とでも、国際紛争の種になるやもしれません。・・・コジツケと笑う人が多いと思いますが・・・でも、結構真面目なんです・・・だって・・・ビールを飲みながら考えていますから・・・もっと不真面目だって・・・

 たまたま飲んでるのは、エビスの黒生(10リットルの生樽)・・・人間が酵母菌に麦とホップを与えて、酵母菌が生産した物を収奪したものですね。貧乏なんで・・・麦とホップにするか・・・酵母菌の二大生産物のアルコールと炭酸ガスをありがたがっているわけです・・・ビール会社は酵母菌の搾取の上に成り立っている・・・コカコーラは・・・その独自のレシピとわざわざ買って添加する炭酸ガスで、生ビールに次いで高価なものになっている・・・ふと、酵母菌の直接の搾取の上に成り立っているビールが、コカコーラより高価で、酵母菌からの搾取とその後の蒸留工程を必要とする精製されたアルコールと、化学的に作られた炭酸ガスを基本とするチューハイの方がコカコーラよりさらに安いのか?

 ちょっと不思議な感じがします・・・いずれにせよ、やがて炭素資源が問題になる時が来ると思うのですが・・・二酸化炭素を添加し、富栄養化して大量のプランクトンが発生するように調整された湖で炭素資材を生成するような時代がやってくるかもしれないなんって・・・ただ、アオコの匂いってあまり好きじゃないんで・・・ちょっと北浦の橋を渡った時にね・・・あ、春なんだって感じましたが・・・植物プランクトンでアルコールを生成するようなやつはいないのかね?酵母菌と共生する・・・

 ミドリムシはパラミロンで蓄えるんだっけ?なにかサプリで聞いたような?・・・こいつって・・・酵母から抽出できる物質だっけ?酵母もこいつを代謝できるのかね?ちょっと気になります。ミドリムシを原料として、こいつを効率よく分解して糖化する微生物でもいれば・・・日あたりの良い所で流動させておくだけで価値ある物に変えられるなら・・・例えばアルコールに化けてくれるなら・・・面白い・・・

 こういった微生物を調合したものを、コップに入れて、日当たりのよい所で、時々ストローで息を吹き込んでいると、コップの中の水がアルコールに変わるとかしてくれると面白い・・・蒸米がコウジカビで糖化し、その糖が酵母菌でアルコールになるんだから・・・ミドリムシだって原料に化けないかね?そうなったら・・・二酸化炭素も立派な資源になりそうな気がしますね。富栄養化した湖から水を汲み上げ、日当たりのよい流動槽が立ち並び、それに大量の二酸化炭素を投入しミドリムシを大量に発生させ・・・ろ過して栄養価の低くなった水を湖に戻す・・・そして、ミドリムシを原料としてアルコールなどを生成するプラントがあれば面白いですね。

 このシステムで、貧栄養湖になってしまったら、生産がストップしてしまう・・・下水を直接導入?さらに、養分が必要になると、ディスポーザーで残飯を粉砕して下水に流すようになるかね?・・・ああ、妄想で汚水まで資源に変えてしまったよ・・・生ごみをゼロにする妄想としては上出来なような気がしますね。問題は、この妄想を現実のものにすることができるかどうか・・・あとは、採算性の問題ですね。あとは・・・難分解性のものだね・・・藁とか大鋸屑状のもの・・・リグニンだっけ、こいつを分解するのは白色腐朽菌とかの類か・・・放線菌とか以前研究されていたような?・・・セルロースだったら・・・シロアリの腹の中・・・難分解性のものは粉砕して流動槽の中で発酵させられないかね?・・・水溶性の糖まで分解できれば・・・これ自体が工業原料になるね。水をポンプで循環させるだけで有価物に変えられるなら・・・ポンプは太陽光発電で駆動?結局は御日様をどちらに振り向けるかの問題ですね。

 ふと・・・このシステムって、実現可能じゃないかね?発酵の類は日本のお家芸だから・・・ペニシリンの製造装置なんかも、日本ではふつうに使われる発酵槽で、日本で特許が取れなかったとか・・・そんな記憶が・・・日本のお家芸の発酵って、もっと研究する価値があるのでは?メタンなんかも生み出せるし・・・都合のよい中間生成物を作る技術ってのが重要になるね。上手く行くなら、石油プラントの代わりになるかも?夢は見るものだね!ちょっと面白い・・・

 葉緑体を持った微生物と人間の共生ってできないのかね?日当たりのよい所で寝転んで水を飲んでいると、養分が作られ満ち足りた気分になれるとか・・・そうなったら・・・日のある限り寝転んでいるのに・・・

2014.04.14

  

関係ないが、興味深いもの













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