鹿行をうろうろ 044

一応、知ってはいたんですが、あまり行く気がなかった神崎の醸造祭だか酒蔵祭りだかへ紛れ込んでしまいました。込んでいるのはわかっていましたし、車だと飲めませんからね。しかし、神崎の町に近づいてもまだ9時をちょっとまわったぐらいだったので、渋滞もなく車は駐車場への誘導に乗ってしまって・・・気がつくと田んぼの大駐車場へ・・・こうなるとちょっとは見てこないといけなくなるというわけです。この神崎、小さな町ですが町の中心部に鍋店と寺田本家の2つの酒造メーカーがあります。そして、醤油醸造のフジハンとか醤油醸造も2つあったかな?・・・とにかく醸造業が盛んです。

(2010.03.14)


大駐車場から神崎町の中心街を目指すと、途中に廃川埋立竣工記念の碑がありました。この場所今では陸地ですが、かつては利根川の本流が流れていたんです。

まあ、よくわかりませんが利根川の本流の跡の残った航空写真に利根川を書き込むとこんな感じかな?とにかくメインとなる河岸が2つ3つあるような?

工業の象徴の煙突が見えてきました。

写真の対岸に白く見えるのが左の写真の煙突の脇にあるフジハン醤油の旧米蔵なんだそうです。明治期の建物です。

米蔵に入ると、ちょっと不思議な小屋組みなんです。構造が所々ちがっていて・・・写真を撮り忘れちゃった・・・

この米蔵、現在の外装材で囲われているのがちょっと残念・・・

こちらは現役の工場です。ベルトとプーリーで動力を伝達するシステムでフジハン醤油は動いています。原動機が高かった時代はこれですね。まさか、スチームエンジンでも昔はあったのかな?

手投消火弾の表示・・・これって、手投消火弾の箱の蓋では?ガラス容器に入った消化液で火を消すというやつ・・・

こんな感じの年代物の樽で仕込んでいるようです。何となく壁の黒ずみが素敵です。蔵に住み着いている細菌の宝庫では?なんって・・・

木製のホッパーと、蒸したダイズなどをすりおろす装置ですかね。動力はベルトから供給されるのです

レンガで構築された炉です・・・かつては燃料が薪だったのでしょうが、現在は重油ですかね?

井戸があります。動力で汲み上げているのでしょう。かつては上の滑車を使ったものだったのでしょうが・・・奥の圧力釜の蓋は動滑車を使って引き上げるようになっています。

良いものを見させていただきました。

神崎神社の前に至ると、人の山・・・この道にこれだけの人があふれるなんって・・・こりゃ凄いことです。

神崎神社の参道には木の立派な鳥居がありました。先日のうろうろではここまでは来ませんでしたから、ちょっと気になっていました。

手書きの幟ってなんとなく風情があります。これはいくつのバージョンがあるやら・・・ちょっと気になったのですが、すぐにそんなことは忘れてしまいます。

発酵の里こうざきとか・・・ここを曲がると寺田本家がありますから・・・

発酵関係では、パンの出店が多かったですね。朝食抜きで動いていますから、ちょっと食べたかったのですが・・・それより、テントの竹の支柱が気になって・・・これを真似したくなったのです。

寺田本家の前に来ました。

人がずいぶんといます・・・

レンガの煙突が良い感じです。

何の写真を撮っているやら?困ったものです。

蔵の白壁に誰かがスタンプを押していました・・・

これが、その蔵の内部です。

寺田本家の方の蔵見学はパス・・・だって混んでるんですから・・・五人娘も飲みたかった・・・どぶろく100円も魅力的だった・・・
どうも、私の関心って、ちょっと変なのかもしれません。伝統的な産業って、変化を受け入れながら、少しずつ成長していきます。古い工場を眺めると、その変遷が気になるんです。

フジハン醤油も、蒸しの工程が色々変わっていることが見とれます。そういったものを眺めて面白がっているんです。人間の営みって興味深いものです。

変化しつつ、生き続ける・・・産業って面白いものです。

さて、醸造祭のうろうろはまだ続きます。




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