鹿行をうろうろ 002

鹿島神宮をうろついて、気になったのは、常陸国風土記によれば大化5年に神郡がおかれ,そこにあった天の大神の社,坂戸の社,沼尾の社をあわせて「香島の天の大神」と呼ばれたとのこと、そうなると他の二社も見なきゃ!ってね。

(2009.02.05)


こちらが、沼尾神社の鳥居と拝殿です。ある本によれば、鹿島神宮の家康造営の本宮を奥宮に移築したとのこと、古い形がここに残っているのか?ちょっと気になったわけです。

鳥居の所から後ろを振り返ると、長い直線の参道です。

気になる本殿は・・・ずいぶんと簡素な・・・材の感じからすると新しいもののようです。

苔むした石が顔を出しています。雰囲気は要石・・・単に土台石が転げ出したものかもしれませんが、ちょっと気になります。

拝殿脇から参道はこんな感じです。垣根が腐って倒れてしまっています。木造の建物は、こういった環境では屋根があっても、長持ちしないのかもしれません。
沼尾神社へは、朝の7時過ぎごろでしたから、結構薄暗くて・・・慣れない、ヤシカ21mmのピントが良く見えず・・・やや手ぶれの気もあるし・・・

さて、鹿島神宮とこの沼尾神社、どちらも狛犬がありません。鹿島界隈の神社に狛犬が存在するのかちょっと気になってきました。

確か、鹿島神宮の宝物館には狛犬があるとか?まあ、神社の狛犬って・・・清涼殿の御帳前とか天皇や皇后の身近の置物には口を開いた獅子を左に、口を閉じ頭に1角をもつ人の邪正をよく知るという「かいち」といわれる獣を狛犬として右に置いたようです。たぶん、平安時代以降の神社形式に狛犬が現れるのでしょう・・・

すると、このあたりの神社は古い形式を堅持しているのか?何か、理由があるのやら?ちょっと気になります。

この後は・・・なぜか、場所を確認していなかった坂戸神社の探索へと・・・

沼尾神社を後にして、谷津へと降りて、沼尾神社下を探します。すると、こんな碑が立っています。この碑文より気になるのは、この背後なんです。わき水でもあれば、なんだか、鹿島神宮のみたらしの池の雰囲気なのに・・・

碑文にはこのあたりに池があり、その蓮が非常に美味であったとか・・・それよりこの崖・・・水がわき出てもよさそうですが・・・

なかなか良い感じの所です。この田んぼが、広い水面できらきら輝いていてくれれば・・・田植えのシーズンに写真を撮るのも良いかもしれません。

徘徊を続けると、熊野神社を発見、そういえば熊野神社も結構目につきますね。

きちんと手入れされ、水も替えられているようです・・・こういった生きた神社は良いものです。

車で徘徊を続けると、二十三夜の御堂がありました。二十三夜って大師講の名で知らるやつですね。夕方この御堂に集まり、燈明をあげ、勢至菩醍とか、阿弥陀三尊やら月太子や月光菩薩、月読命とかを下弦の月の日にまつり、豆腐、おはぎなどを供えて月の出を待ち月を拝むわけです。まあ、真夜中に月が出ると、足もとが明るくなって皆さん帰っていくというやつなんでしょうね。

坂戸神社を発見しました。掃除をし、火を焚いているところがそうです。

信仰の中に息づくお宮ですね。

木々に囲まれて、拝殿が見えます。

本殿は、拝殿より大きいくらいのものです。重厚な造りです。

境内をきょろきょろすると、ここにも要石のようなものが・・・手頃な大きさの石は皆、要石に見えてきます。坂戸神社を後に、鹿島神宮へ向かいます。間もなく8時半です。

再びみたらしの池へ・・・沼尾神社の近くの景色に似ていないでしょうか?なんってね。再び、鹿島神宮内部へと入っていきます。続きは次回だな・・・
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