香取神宮をうろうろ(125)
 香取志 (59) 神事に関して・・・撃初・・・

 なんだか、先行きが見えないことが多くなって・・・いま気になっているのは、トルコの原発なんですね。ここの安全基準てのをどのレベルにするのか?日本の安全基準と比べてどうなるのか?このあたりです。何しろ、日本の原発は危険で稼働することが困難です。日本で使えないものを輸出するなんってことは、倫理的・道義的に許されないものだと思うからなんです。輸出する以上は責任がありますから・・・このあたりがね。まさか、倫理的・道義的な責任を回避して、危険な原発を輸出するのであれば・・・余りにも無責任・・・新しい安全基準に則って輸出されるのなら・・・我が国の原発を廃棄して、新しい基準に合致する新型の原発を作る方が、間違いなく安全だと思うのですが・・・輸出に対しての道義的な責任を取るためにも・・・と思うのですが・・・そうでなければ、私は原発の輸出に関しても反対してしまいますがね。自国で使えない危険なものを輸出するなんて・・・自国の安全基準もきちんと策定することができなくて、審査が進まない中でどうして、輸出ができるのか?

 私の基本的な立場は、原発推進派ですけどね・・・技術は飼いならせば良いと思っていますから・・・危険なんてものはどこにでも転がっているが、それを飼いならして安全な物にすれば良いわけですから・・・火力発電所だって非常に危険だし、あれが本気で爆発したら・・・それに火力発電所といえども大量の放射性廃棄物が・・・規制の必要無しで廃棄されていますからね。石炭には沢山の放射性物質が含まれていて・・・石炭灰に濃縮されてかなりのレベルになる・・・体を作るカリウムなどもかなりの放射線を出していて・・・私なんかも4000ベクレルぐらいの放射能を帯びているはずなんですが・・・花崗岩などの長石を多く含むものも多くの放射線を出していますね・・・自然由来の物は沢山あるんで気にしませんが・・・道義的な責任の方は非常に気になるんですね・・・毎日、核融合の恩恵も受けていますし・・・地熱発電もそのエネルギーの由来は核分裂ですから・・・賢く使いこなす事が重要なだけだと・・・走る凶器だって未だに走っているし・・・パンドラの箱は開かれたのですから、蓋を閉じることでなく、それと共存する事が重要なのだと・・・道義的な責任は無視できるが、回避はできないと思うのですがね。私はそうはなりたくないが・・・政治家は道義的な責任の概念など持ち合わせたいないような気もしますが・・・まさか、道義とかは死語なのか?これ関連で気になるのは・・・江戸末期の混乱ってのの発端も興味があって、なんとなく道義って概念の変容があったような?・・・そんなわけで調べ始めましたが・・・しかし、なんで物価上昇を喜ぶ・・・これも道義の破綻では?良いものを安くが原則だと私は思うが・・・物価指数は0.9%上昇、増税転嫁順調って・・・転嫁って悪い事に使う言葉だが・・・順調って?この国は終末に近づいているのでは?それとも皮肉か?皮肉的な表現であって欲しいが・・・

 あれ、アンネ・フランクと靖国神社の矛盾に関する報道がロイターにありますね・・・"On this visit (to the Anne Frank House), we would like to reiterate the lasting and profound friendship between Japan and the Jewish people around the world," a foreign ministry spokesman told Reuters. Asked whether there was a difference between visiting a memorial to Japanese soldiers at home and a memorial to war victims abroad, the spokesman said "there is no contradiction".・・・なんだかな・・・ロイターの日本語版とずいぶんと内容が違うが・・・「アンネ・フランクの家」を訪れ、国は歴史の事実に向かい合わなければならないと述べた。首相は、20世紀は戦争と基本的人権の侵害の世紀だったと振り返り、21世紀に同じことが繰り返されないことを望むと述べた。「歴史の事実に謙虚に向かい合い、歴史の教訓を次の世代に引き継ぎたい」と語り、それによって国際社会全体の平和を実現したいとの意向を示した。・・・・報道管制か?それとも内部検閲?違う記事?・・・どうも、外務省スポークスマン関連の上の英文の部分を故意に落とした可能性が高いような?削除しても嘘にはならないがこのあたりにも内外の差が見えるような気がします。

 気力に欠けますが 香取志 32コマ 続きと行きましょう・・・

 あ、その前に・・・香取志に記載の無い祭祀がありますね。1月8日辰の剋に元三祭当番宅で行われる神送之神事というものがあります。物申祝出勤で、神饌物は神招御神事と同断とあります。この神招き・神送りというのはちょっと気になります。ここで招く神は何?ってね。正月の儀式のために祭当宅に招く神は・・・神招きの神事は12月25日の朝のようで、ここから正月祭祀が始まるようなんです。そして、戌の剋から御神事始となり、亥の剋に大禰宜宅内の裂々神社神事、続いて大宮司宅内の璽社で璽社神事・・・この日は終わりとなるわけです。神送りの神事って辰の剋ですから朝の8時ごろですね・・・これもちょっと気になります。祭当宅での神招き・神送りは朝の行事で、実際に神事が始まるのは戌の剋ですから・・・祭当宅に招く神は何?って気になるのです・・・夜の祭祀の神は・・・どうやら祀られている神が違うような気がします。

 祭当宅では、神饌類の調製のための神を招くのか?たとえば、保食神や倉稲魂命のような神を・・・この2柱の神だと、保食神と倉稲魂命では、保食神が稲作導入前の神であるような気がしてね・・・保食神は大宜都比売なのかもしれませんが・・・ちょっと日本書紀に出てこない神なので・・・ただ、大宜都比売は粟の神様なのかもしれませんが・・・そうだ、最新の妄想が・・・月夜見尊と保食神の話・・・もしかして、天照大神は稲作導入後の神と仮定します。それ以前の神は、月夜見尊が主神であると・・・香取神宮の神は夜に祭祀を行わなければならない神ですね・・・これは、明らかに古い祭祀の形態の神であると妄想します。この神の時代には、稲はなく・・・祭祀は月夜見尊に代表される夜の祭祀・・・月夜見尊が保食神を殺し、天熊人が天照大神のために頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆を持ち出してきた・・・月夜見尊は食べ物をもたらせずに失脚・・・天照大神が、新たな食べ物で、新たな昼間の祭祀による統治者へ・・・

 天熊人が天照大神のために持ち出した物以前に人々が食べていたのが里芋などであるとすると・・・芋名月、夜の神事・・・月待講とか・・・こういったのが昼間の神事以前の伝統を引くものと妄想してしまうと面白いわけです。月待が比較的新しいもののように思われていますが・・・夜の神事が乗っ取られたもので・・・古くからあったのではないかと思うわけです。

 香取神宮の夜の神事は・・・皆さんそれぞれに家に帰ったのかね?それとも、祭当宅であるとか・・ああ、参籠所がありますね・・・こういったところに泊りこむパターンだったんですかね?今と違って、夜の移動は月夜でなければ困難だと思うので・・・

 なんだか、まとまりがつかないな・・・香取神宮の神は稲作前の縄文時代からの伝統で祀られている夜に祀られるべき神であると妄想、根拠は重大な神事はすべて戌の剋から開始・・・これがコアとなる神事で、長い年月の中で新しい意味を与えられつつも、縄文以来の伝統を随所に残しているのではないかと・・・こういった視点で香取神宮の神事を眺めてみると何かが見えるかもしれないような・・・さて香取志の続きと行きましょう・・・

撃初
十一日である。元日より十日まで鳴物を止めて神事にも一切楽器を鳴らなさい。この日の朝の鶏鳴を待って楽を奏す。それは、式楽殿の前に舞台を設けて幡を建て、四方に飾り物を供えての祭がある。これが終わってから楽人舞妓が舞台に出て神楽を奏す。これを撃初と云う。楽器を撃ち初めるの意味である。


 正月1日から10日までは特別な祭祀の期間のようです。一切楽器を鳴らさない・・・つまり、楽器が入る以前の古式と言うことなのだと思います。ただ、どのような楽器が入り込んできたのか?ちょっと気になりますが・・・ちょっと、詳細は不明です。多分、雅楽の伝承がある時期に行われてフルセットで入ってきているのでしょうから・・・フルセットだと三管・三鼓・両弦って言いますから・・・笙・篳篥・横笛の三管、大小の太鼓と鼓の三鼓、琵琶・琴の両弦でしたっけ・・・楽器の細かな分類はありますが、こんな感じで8人の奏者でフル編成の雅楽が奏でられるようですね。そして、これに笏拍子ってのが入ったりしますね。

 ふむ、これもまた大宮司が持ちこんだ先進文化ってやつなのかもしれませんね。ただ、雅楽の編成の中で使われる事がある笏拍子は、日本の古式の神楽の伝統上にあるものなのかもしれませんね。香取神宮の場合は板を撃つのが時期で分かれているが・・・雅楽が国風化する中で笏拍子が復権したのかね?なんって妄想したくなります。笏拍子が雅楽の中で現れるのは・・・多分、国風な曲なのではないかと妄想します・・・そう言えば延喜式に雅楽寮ってのがありましたね。近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第13巻 340コマ 治部省雅楽寮 ふむ、楽団員の方の人数規定は特に見当たりませんね。歌女は30人・・・ふむAKB48は24人でスタートだったから似たようなものかね?宮中及び神社仏閣のイベントに参加する部隊と言う事か・・・歌女の給与は毎日黒米8合ってありますね。これは玄米でしょうね・・・うひゃ、なんでAKB48なんってのが頭に浮かんだのかちょっと気になったんです・・・48って数字が・・・歌女居地が右京三条四坊八町で・・・この4・8からの連想みたいです・・・どうも、私の頭は妙なコジツケが得意なようです・・・

 香取神宮の神楽人は兵衛大夫・孫大夫・三郎大夫・四郎大夫・近藤大夫・明部大夫・笛大夫の7人編成のようです。女職が10名ほどですが・・・歌姫なのか不明ですね。

 楽器か・・・古代の楽器とされるものって、磐笛とかありますね。ただ、これって・・・話題になるのは多分・・・平田篤胤あたりではないかと・・・天岩笛はどうも・・・楽器と言うより、装飾品の作成過程の物ではないかと・・・途中まで穴をあけたところで放り出された物とか・・・そんな気がしてね。確かに、穴の空き具合を調べるために削りかすを吹き飛ばす時に音が出ることで音が出るものと認識されたかもしれませんが・・・香取神宮のように、板を撃つだけの祭祀から考えると、楽器として成立していたとは考えにくいような気がします。どうも、平田説は思いつきの域を越えないものが多くて・・・私もそうだけど、違いは強く力説するかどうか・・・私は、そこまで本気になれない・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 天朝無窮暦 7巻. [1] ふむ、こんなのがあるんだ・・・発禁の上、著述の禁止につながった本・・・ちょっと眺めてみますかね。・・・この本、きっちり読むにはどれだけ参考文献のチェックをしなけりゃならなくなるか・・・気が重くなりますね。何やら、春分点のずれのような話を冬至の日でやっていますが・・・なんとなく、ユリウス暦とグレゴリオ暦の違いみたいなものを、太陽太陰暦でやっているような感じですね。寛政暦の批判かね?この頃の暦法の知識がほとんど無いので分かりませんが・・・しかし、浅草の天文台とかで、西欧流の観測をしていた時代ですから・・・天文方には蛮書和解御用とかで翻訳をやっていますから、世界の最新知識に触れていたはずですが・・・平田君が何が気に入らなくて・・・の部分が雰囲気としてだけしか読みとれない・・・古名が消えるのが気に入らないとか色々あるようですが・・・ああ、6巻7巻の手紙の往来の部分が問題なんですね。なかなか細かなやり取りをしているようです。色々と見解の相違ってやつを披歴していますが・・・どうやら、神様が拵える暦に対して、西土の人力を以て作る暦ってのが気に入らないような感じですね。ふむ・・・疲れた。まあ、磐笛って・・・近代デジタルライブラリー - 役行者御伝記 これにも出ていますが・・・右上の図ですけど・・・なんでしょうね?

 暦なんって・・・まあ、太陽暦と太陰暦を調和させるために数千年の努力を行い・・・太陰暦を捨てることですんなりとした暦法へと変わったわけですから・・・しかし、太陰暦なしには昔の行事を語ることはできないのが面倒なものです。

 さて、もうひとつ気になること・・・鶏鳴から楽を奏するわけですが・・・まさか、香取の神の活動時間は・・・戌の剋から鶏鳴までではないかと・・・鳥の鳴き声で活動時間が終了する者たち・・・昔話にかなりありますね・・・鬼神の仲間達・・・ふと、これが稲作導入前の古い神々なのでは?そして、この古き神々は荒魂として鎮められ、新たに付与された神格としての和魂と言うものが表看板になったとか・・・

 鶏鳴を気にする夜の者達か・・・夜に鬼に遭う話か・・・「こぶとり」や「ねずみ長者」などですね。夜に出る鬼は・・・今昔物語集などに沢山あったような気がしますね。27巻以降でも眺めてみますかね・・・夜窓鬼談なども興味深いし・・・岡本綺堂なども良いかな・・・夜の魔物系の言葉だと・・・逢魔が時ってのがありますね。日が暮れて、夜の帳が下りる頃・・・大禍時とか・・・幽明の界か・・・断片を継ぎ合わせて何らかの体系を組上げるには情報が少なくて・・・ただ、雰囲気としての・・・信仰の古層に関わる何かが出てきそうな気配がしますね。

 そうだ、もうひとつ・・・気になっていることがありますね。それは・・・右の図のような蘂矢の本数・・・一年の日数であったり、1月の日の数であったりと・・・数取り系の物ですね・・・暦などに関連しそうなもの・・・ふと、三十番神とか思い浮かんだんですが・・・6番が鹿島大明神で十一面観音・・・香取の神は入っていないのです。近代デジタルライブラリー - 新纂仏像図鑑. 別巻・補遺 47コマ

 左の図が鹿島大明神ですって・・・

 三十番神には古そうな神社が並んでいます・・・香取神宮の遷座の祭は夜に移動ですから、ちょっと熱田神宮の遷座は夜ですね。諏訪大社は昼間のようで・・・なんとなく、遷座のパターンをチェックすると何か見えるかもしれませんが・・・多分、夜に行われるのが標準のような気がして、その上、私は根気が無いので、そのうちチェックしてみましょう。・・・諏訪大社は昼間なのに提灯だか行燈に火を入れて行うとか・・・もしかして夜を昼間に演出しているとか?・・・出雲系の神社が夜で、伊勢系の神社が昼にやってれば面白いと思うのですが・・・とにかく、夜の神事は素敵ですね・・・夜店をひやかして・・・どうしても俗物なんで・・・

 夜ねぇ・・・丑の刻参りなんってものもありますね。右の絵は鈴木春信の丑の時参り近代デジタルライブラリー - 浮世風俗やまと錦絵. 錦絵初期時代 上巻 5コマから引いてきましたが・・・静かな絵ですね。手には2本の釘と金槌が・・・カラーのはBritish Museum - Ushi no toki mairi (Shrine Visit at the Hour of the Ox)にありますね。髪を振り乱し、胸に鏡を下げ、腰には守り刀をつけた白装束で、頭には逆さにした五徳に蝋燭を刺したものをかぶり、歯を一本欠いた下駄を履き、口には櫛を咥え・・・五寸釘をカーン、カーン・・・まあ、こいつはかなり後代のものではないかと・・・ただ、呪詛の形が残ったが・・・基本的には、このパターンの祈りが行われていたのではないかと思います・・・正式な祈りは丑の時で、人知れず通い祈る・・・人に見られると祈りはかなわない・・・静かに祈るということではないかと・・・

 ふむ・・・根拠の無い妄想・・・日本の古式の祭祀のパターンは、基本的には公開のものではなく、戌の刻から鶏鳴までの間に行われ、鶏鳴前の丑の刻が重要な時間であり、重儀はこの時間に行われていた。祭祀は秘められるものであるから、人払いのために木を打ち合わせてそれを示していた。木を打ち合わせての人払いにも関わらず、氏の長者の主宰する祭祀を覗き見ようとするものは殺しても良かった。

 妄想のネタは・・・元三では奏楽は無しで、代わりに木を撃つ・・・丑の刻参りで金槌で釘を打ち込めば、1日目はOKかもしれないが、音を聞き付けた人は噂して2日目は人垣を作って待つに決まっている・・・従って、人寄せで音を立てるのではなく、祈りを行っている事を示す人払いの木の音・・・拍子木が入れば帰ることになっていますから・・・そこからの連想、そして、香取神宮の祭祀では、手を拍つのは退手に限られるようだから・・・退場の合図ですから・・・手や木を打つのは無用のものは下がるようにという合図と考えたわけです。そして、奏楽は・・・人寄せではないかと・・・確か、鹿島神宮系の神社は、初詣は元旦には行わず・・・神様が不在だとか寝てるとかで・・・そんな話があったような?・・・確か、大晦日の晩から7日夜まで神職は御供所に籠もり・・・そして、丑の刻に御戸を開いて大神の御目覚・・・一般の参拝を許可・・・で正月の7日間は入れないというシステムではなかったかと・・・

 氏の長者の主宰する非公開の夜の祭祀を覗き見した者は殺しても良かった・・・これは、津宮の風神の社の話から・・・2月の初酉の深夜の神事・・・この日は里人は夜歩きせず、神事を見ようとするものは殺されたとか・・・何かに書かれていた・・・生殺与奪の権利ってのは一般人には与えられていないので、氏の長者の祭祀ってしたんですけどね・・・この程度の根拠があれば信じられそうな・・・私はとりあえず納得したんでOKかな・・・

 あれ?楽器だった・・・日本の民族楽器って・・・思いつかないんです。和琴や梓弓とかがあると思うのですが・・・どうもピンとこない・・・私のような俗物には、あのように高雅な楽器は・・・和琴の演奏は聞いた事があるはずなんですが・・・拍手・拍子木・・・人間の声・・・そのぐらいしか大陸系の楽器を除くと思いつかない・・・なんで?天の岩戸前のやつは・・・木のふね・・・容器ですかね?それをひっくり返して足で踏んでリズムを取ったようです。桶でないことは間違いないですね。桶をひっくり返して踏めば底が抜けますから・・・経験済みです・・・とほほ・・・古い痛い目にあった記憶、馬鹿をやって殴られる事を理解した事件、桶と言う製品が沢山の板と2本の銅の輪に変容した瞬間・・・どうも太鼓も後代の輸入みたいな感じです。

 そう言えば、土器の太鼓ってのがありましたっけ・・・でもあれは・・・太鼓に見えない・・・土器の口の周りに穴のあるやつですよね。皮を張るなら、現在の和太鼓と同じような方法で張ると思いますが・・・紐で引っ張って・・・土器のガサガサの穴に糸を通すのでは・・・糸が直ぐに切れそうな気がして・・・さらに、強く張ることも困難ですからね。そして、比較的薄手の土器だったような記憶が・・・醸造用の壺説も・・・?土器の口に穴など開けて何するかね?と言う感じです。中にブドウか何かの種子がはいっていたとか・・・酒の香がしたとか・・・

 とにかく、気になるのは、有孔鍔付土器と呼ばるものが・・・鍔より上に穴があるのがね?なんで?ってね・・・単純に口に何かをかぶせて鍔の下で紐で縛れば・・・穴は意味がない・・・穴を使ってかぶせたものを止めると鍔は不要・・・醸造用の壺で炭酸ガス抜きは無理・・・太鼓説もちょっと・・・無理があるんではないかと・・・ただ、この鍔の上に穴のある土器はかなりの数が報告されていますから・・・なんとなく作ってみたんじゃない?ってズルイ逃げはできないような気がします。形状の特徴を表している有孔鍔付土器・・・と言う言い方を満足させる利用法が無いかと思うわけです。強度的な面からすると、鍔の下に穴があるのなら理解できますが・・・強度の低い場所に穴がある・・・この穴の部分で壊れて復元されている土器がかなりありますから・・・
鍔付有孔土器
 我が妄想的見解は・・・実用品だね。竪穴式住居は基本的にネズミの巣に近い、食べ物を保管するにはは結構大変・・・土器に蓋をするとかが対抗手段・・・土器に右の図のように皮をくっつけるのはいかがかな?絶対かわいいと思うのだが・・・竹細工が入ってきて籠巾着に変わった・・・太鼓なんか作るより、保存容器を作る方が理にかなっていると思われるが・・・どうも、学者先生は立派そうに見える物はすべて祭祀関連に結び付けようとする・・・茶壷などにかぶせられた布・・・これなどは、これに似た形と言うか・・・これの後身ではないかと・・・飾り茶壷の口覆いの布の名称って何だ?口覆いと口紐・・・何か専門用語はないのか?・・・また、定説の太鼓や醸造容器とは違うけど、有孔鍔付土器は我が妄想的解釈では、口覆土器としてしまいましょう。自分で納得すればOK・・・なんとなく、上のふざけた図の容器を作りたくなった・・・これも、皮やひもなどがついた奴が出土する可能性はなさそうだから、妄想で終わることでしょう。かわいいから製品化しても良いが・・・実用新案にはならないし・・・考古遺物からの発想は金儲けにはつながらない・・・商標ぐらいかね?土器は今風に釉薬を掛けて・・・人の顔、毎日見ても飽きずに愛着が感じられるもの、もしくは中身が連想できるもの・・・有孔鍔付土器 - Google 検索 意匠としては既に出尽くしていますね・・・

 あれあれ・・・楽器の話が古代祭祀と収蔵容器になっちゃった・・・ここらで切るか、それでは次回・・・

2014.04.06

  

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参考になるもの。
東京大学史料編纂所 Historiographical Institute The University of Tokyo
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大日本海志編纂資料 資料分類
近代デジタルライブラリー - 大日本神名辞書
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近代デジタルライブラリー - 仮名日本書紀. 上巻 204コマ 景行天皇
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近代デジタルライブラリー - 和名類聚抄地名索引
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近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第13巻 延喜式
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近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第12巻 178コマ 類聚三代格
『鹿園雑集』奈良国立博物館研究紀要|奈良国立博物館
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画像検索 - 東京国立博物館
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