世界をうろうろ(7)
  韓国ソウルを・・・(7) 

 さて、鐘路沿いの種屋をのぞいて・・・金物屋とか眺めましたね。日本語の解説付きの商品とか並べられていましたね。でも・・・なんとなく、日本向け輸出品も扱っていたのか?なんて感じだったような?とにかく、色々な商品を眺めたのですが・・・ワクワクする物があまりなくて・・・

 理由は単純なんですね。やはり、ここでも中国製が多くて・・・日本だって、中国製が氾濫してますから・・・韓国独自の、諸外国へ輸出されることのないものなんってものはほとんどない・・・食品ぐらいなのでしょうか?

 さすがに、首都には時代遅れの物とか、土俗的なものって少ないのかもしれませんね。韓国文化って何?なんって、今更ながら考えてしまいます。朝鮮の文化 - Wikipedia 日本版は何?他言語版と比べると内容が変?ああ、ポシンタンが食べたいね!とかは駄目なのか?犬の肉を食べることが稀である日本や欧米では理解されず、「野蛮」であるとして批判されたか・・・こういった文化の差を感じるのが大切・・・食のタブー - Wikipedia こいつに行きついちゃうことになるわけです。鯨肉に関しても似たようなものですね。

 食のタブーって・・・確かに越えにくい文化の差なのでしょう。幸い、現在の日本では食のタブーはかなり緩いので助かりますが・・・多分、犬・猫・ネズミ・人肉ぐらいですかね?犬とタヌキの差は?とか気になりますが・・・

 韓國起源論 - ?基百科,自由的百科全? や 韓国起源説 - Wikipedia もなかなか面白い・・・同じ文化圏なんで相互に比較すると面白いかも?

 基本的には、日本も韓国、ベトナムなども中華帝国つながりなんで興味深い文化を持っていると思われますね。似て異なる物は厄介・・・しかし・・・ちょっと、凄いねネットに流れている韓国関係の情報は・・・どうも、本当とは思えないような物から・・・何に目くじらを立ててるの?ってやつとか・・・

 嫌韓ってのもあるのか・・・嫌韓 - Wikipedia ふむ?興味深い、日本語版と韓国語版と英語版と中国語版の扱いの違いを見ると・・・XX版が変な感じだよな・・・イザベラ・バード - Wikipedia も興味深い人物だが・・・著書の紹介がやや偏ってるのかな?原書を読んだけど・・・編集の魔術を知ってますから気にはなりませんが・・・興味深い・・・バードもかなり偏った見方をしているような気がしますがね。

 Wikipediaはさまざまな言語による比較対照が可能なので、なかなか面白い・・・日本の情報の多くが、漫画に結びつくのが面白い・・・ 自虐史観 - Wikipedia こいつも興味深い・・・中国語版との比較したり・・・結局のところ立場の違いというだけの話なのでしょうが・・・自虐か?この言葉も曖昧だな?

 異文化は相容れないものなのか?というより・・・芸術運動における「前衛」ってのが消滅したのと同じなのでは?前衛・・・軍隊用語の敵に対する最前線に立って切り込み、後衛部隊の動向の判断材料を提供する部隊ですかね。敵対する物が無いと、切り込んでいく先が無い・・・従って、方向性はなし・・・前衛は存在意義を失う。

 芸術運動の場合は、保守的なアカデミックな芸術に対する闘争の前衛なんでしょうね。旧来的な美の意識を破壊するという・・・芸術表現の多様性が認められてしまうと、前衛も意味を失う・・・その中では、優れた芸術という問いの中に戻ってしまう・・・ある意味、原点回帰・・・芸術とは?でも、認められたって、俺たちは前衛なんだ!って突っ張る・・・

 優れた文化、劣った文化・・・我が文化は優れている!我々が世界をリードする!から、多様な文化が認められるようになると、立ち位置が分からなくなる・・・それで、我々は違うんだ、我が文化は優れていた!って回帰かね?

 文化論的な話が多くなっちゃった・・・

 商習慣の違いとか、文化の違いを感じてきましたからね。美意識の微妙な違い・・・有料トイレなども使ってみました。街路の付き方、出店の様子やら・・・興味は尽きません。しかし、世界は日々面白くなくなってきている。そんな気がします。旅行先で見たことのないものに出くわす事が少なくなっている・・・

 国内旅行だと特に・・・チェーン店の台頭、どこへ行っても同じ看板、同じサービス、同じもの・・・地域性など無くなりつつあります。それと同じ・・・ダイソーはあるし、コンビニなどどこも同じ、そりゃ日本と韓国では品揃えが違いますが、利用形態は同じ・・・食いもの屋のレジシステムもPCを利用したタッチパネルで、ウォンだろうが外貨だろうが換算されて・・・ウォンでお釣りが・・・5000円をウォンにすると、1万ウォン札5枚と日本の硬貨でお釣りが・・・ち、面白くない!ってね。

 高度な情報化は、文化の差を吸収していきます。しかし、情報化について行けないと・・・どうなるのか?分かってるから気になります。情報化の光で照らされない闇の部分について・・・光が強くなればなるほど、闇は深く暗いものになるというやつだね。

 10年後、ソウルの市場はどんな風になるのか?なんってね。そんなことを考えながら、ホテルへ戻り・・・チェックアウト、荷物はホテルに預けて、食事に出て・・・空いてるチェーン店で昼食、空いてたはずが、いきなり込んできたり・・・韓国の昼食は交代制なのか?なんって・・・ちょっと気になりましたね。そして、集合時間の1時半ちょっと前にホテルに戻り・・・株価をチェック・・・あれ?東電が予想外に下がってる!こりゃ買いだな・・・って、指値して・・・ログオフ、キャッシュをクリアーして・・・などなど・・・

 海外でもインターネットがあれば、色々なことができるぞ・・・ってね。お約束で、金浦空港の免税店へ連れてかれて・・・ちょっと買い物して・・・インチョン空港へ・・・定刻に搭乗・・・機内に入るときに、新聞を・・・あれ?産経新聞なに?国民の憲法だって?ってのがあって、文化論へと引き寄せられてしまったというわけなんです。

 前文は・・・

  日本国は先人から受け継いだ悠久の歴史をもち、天皇を国のもといとする立憲国家である。

 日本国民は建国以来、天皇を国民統合のよりどころとし、専断を排して衆議を重んじ、尊厳ある近代国家を形成した。山紫水明の美しい国土と自然に恵まれ、海洋国家として独自の日本文明を築いた。よもの海をはらからと願い、和をもって貴しとする精神と、国難に赴く雄々しさをはぐくんできた。

 日本国民は多様な価値観を認め、進取の気性と異文化との協和によって固有の伝統文化を生み出してきた。先の大戦による荒廃から復興し、幾多の自然災害をしなやかな精神で超克した。国際社会の中に枢要な地位を占め、国際規範を尊重し、協調して重要な役割を果たす覚悟を有する。

 日本国は自由主義、民主主義に立脚して、基本的人権を尊重し、議会制民主主義のうえに国民の福祉を増進し、活力ある公正な社会を実現する。国家の目標として独立自存の道義国家を目指す。人種平等を重んじ、民族の共存共栄をはかり、国際社会の安全と繁栄に積極的に貢献する。

 われら日本国民は、恒久平和を希求しつつ、国の主権、独立、名誉を守ることを決意する。これら崇高な理想と誇りをもって、ここに憲法を制定する。

 別に、いいけど・・・なんとなくね。ちょっと不思議な文章・・・所々に、文章が隠れているような?そんな書き方・・・って、気にしたんですが・・・飛行機は飛び立ち、夕やみ迫る空へ・・・機内食のサービスが・・・食べてビールを飲んで・・・うつらうつら・・・眼下に見える雲の微妙な色の移り変わり・・・地上は闇が迫り、高くそびえる雲には残照が・・・そして、雲は黒々と闇へと消えて行く・・・

 やがて・・・眼下に光の帯が・・・多分、能登半島や日本海沿岸の道路や街の明かりが・・・松本あたりの明かりが・・・やがて、関東平野の明かりが広がり・・・日光あたりを通過・・・茨城の海岸線を越え・・・銚子沖を通過・・・横芝あたりを通って成田空港へ・・・

 空港に降りてから、飛行機はゆっくりと進んでいきます・・・よく道に迷わぬものだと・・・日本に到着なのであります。あとは、帰国手続きをして帰宅ですね。よく歩いた旅行でした・・・

(2013.05.03)

inserted by FC2 system