世界をうろうろ(1)
  韓国ソウルを・・・(1) 

 ついにやってしまいました。放浪癖があるので海外までうろうろすると、日本から脱出を考えてしまういそうなのでパスポートを失効させたまま、取らずにいましたが・・・仲間が、韓国行こうぜ!2万円ぐらいで行ける・・・3月中にパスポートを取れよ!ってね。悪魔のささやきに乗ってしまいました・・・

 普段遊んでいる場所と住所地がちょっと離れているのでちょっと面倒と思うわけですが・・・調べてみると、パスポート(トップページ)/千葉県 日本中どこの旅券事務所でも戸籍謄本・申請書・住民票があれば取れるようです。居住する県内の旅券事務所なら住民票は不要・・・というわけで、以前は松戸の旅券事務所に申請しましたが、旅券を扱う香取の地域振興事務所へ行くなら簡単・・・パスポートの取得は簡単・・・戸籍謄本を取り寄せ、写真を用意し、申請書は全国共通なので茨城県内の鹿嶋市の市役所の出張所でもらって書類を作成します。

 パスポート用の写真は、自分で撮りましたが、眼鏡のレンズの反射が・・・良い光源を使わなかったのでね。それで、眼鏡なしの写真に相成りました。これを、セブンイレブンでプリントしようとすると・・・パスポート用のサイズは自動ではできないらしい・・・顔のサイズ規定は読んでありましたから、気合で調整して目的のサイズに納めてOK・・・

 後は旅券事務所へ提出してOKとなるわけです。申請の際に申請内容の読み合わせがあるんですが、本籍地など行った事はほとんどないし、住所なんかうろ覚え、親の死亡の際に住所表示が変わっていることを知りましたが・・・XX新田557がXX一丁目557とね。もちろん、戸籍謄本もそうなっていて・・・申請書に書いたわけですが・・・・その申請書に書いた名前・住所・本籍を口述するわけですが・・・本籍地は?XX新田一丁目577って、え?ああ、557って言いなおしてOKでした。なかなか面倒・・・

 とにかく10日もかからず取得に成功しました。10年有効の旅券は16000円也、県収入印紙2,000円+収入印紙14,000円ですね。県収入印紙は同じ建物内で売ってますが、収入印紙は郵便局で買えと・・・面倒な話です。オリエンテーリングをやってるわけじゃないのに・・・色々な所へ顔を出すのは面倒だと思うわけです。

 もっと、1発でスパッとできるようにならないのかと・・・

 パスポートの取得で分かることは、個々人を管理しているのは地方自治体で、国は基本的には個々人を管理していないということなんでしょう。戸籍と住民登録は乖離していて・・・戸籍って血統の管理というか家族制度の管理なんですかね?権利の継承に関する管理・・・住民登録はそこにいることの証明・・・この2つの関係はそのうち一本化されるのでしょうが、どのような形で実現していくのか?ちょっと関心がわいてきました。

 さて、旅行は・・・ツアーなんですが、仲間が予約したのは4月24日から26日の往復の航空券の予約と2泊のホテルの予約がついたもの、往復の航空券の時間指定なし、ホテルの指定なしで、食事もなしの自由行動ツアーです。ただ、出発は午後にの条件はつけたのですが、そうしたら、帰りを午後にするか?OK、1000円追加とか・・・保険などもかけて・・・1人分2万円となりました。飲まず食わずで歩くだけならこれだけでOKという感じ・・・今回の旅行の目的は・・・ソウル観光の下調べ?という感じですからこれでOKです。

 下調べに行くと言っても、その下調べをしなければなりません。とにかく韓国語は分かりませんから、買い物をする絶対条件の数字の理解だけは・・・指はちゃんとあるので十シッ・百ペク・千チョン・万マンは覚えれば何とかなるというわけです。

 桁違いの間違いは、これだけ知れば無くなりますからね。買い物には必須の単語はこれだけ。時間があれば、イル・イ・サム・サー・オー・ユッ、チル、パー、クも使えるように・・・と考えますが指の方が早い!

 次に、利用する交通機関は?となると、タクシーが簡便そうですが・・・調べると、地下鉄も利用しやすそう!ソウルの地下鉄 韓国の交通|韓国旅行「コネスト」 こんな具合ですからね。どうせ、市内観光で事実上1日の勝負ですから旧市街の東西南の門の範囲内を遊ぶことに決めて、地図の理解に入ります。Googleの地図も便利なんですが、韓国旅行「コネスト」の地図が見やすいので、ここの地図を中心に、Googleの地図及びGoogleEarthを活用して理解に努めます。

 コネストサイトを一通り見ると、韓国は市場という商店街のような物が重要だということが判明、明治頃の韓国は、街中の常設の店には大した商品はなく、多くの商品は定期的に開催される市場に出されていた。決済の仲立ちをする業者が市場の中で価格交渉をして、買い入れてくる物を受け取るという形・・・よって、一般の人も入れる卸売市場のような物で、決済の仲立ちとなる業者の方が、個人より良い商売ができるという感じの市場から商業が始まっているというようなことが、昔の本からの情報で補強されたというわけです。

 日本のような、現金掛け値なしという商法とは違う、仲介業者が入った上での価格設定、元売りは基本的には仲介業者の最低価格よりも高い価格までしか値引きしないというルールなのかもしれません。多分・・・名目価格1万円、元売りが利益が出る価格6000円、仲介業者価格は1万円から6500円、元売り業者価格1万円から7000円、従ってよい仲介業者が入る方が元売りより安く買える・・・元売りは販売を受け持たずその経費を計上しなくて済むというパターンですかね。

 物を売るのにも経費がかかるし・・・という考えがあるのでは?と、下準備の段階で、市場システムの考察を行うというわけです。それなら、決済の仲立ちをする業者をうまく選べば安くなる・・・確かに、観光の場合、良い紹介者を得れば、それだけ割安になるということなのでしょう。

 XXさんは客をたくさん連れて来てくれるから・・・あの人だったら最低価格はここまで下げるわ!という取引が成立するわけです。広告宣伝費を自分で持たぬ代りに、中間業者が存在できる理由ですね。

 となると、専門店街は一見客の買い物の場所でないような?一見客なら、それなりの支払いを要する場所であると考えてよいのでしょう。

 とりあえず、買い物は市場というのが重要な概念であることは理解・・・さて、市場は?南大門市場や東大門市場は知識にありますから、それを南大門市場エリアガイド ソウルおすすめエリア|韓国旅行「コネスト」とか、東大門ファッションタウン おすすめショッピングスポット|韓国旅行「コネスト」とかね。

 地図を眺めると、さまざまな市場が出てきます。しかし、一番気になっていたのは、霊泉市場なんです。独立門の近くの市場・・・観光からちょっと外れた場所。霊泉市場 ショッピング・買物−ソウルナビという所なんです。超庶民的な市場という謳い文句・・・ネット上で韓国情報をチェックすると、ネット右翼系の流す情報、韓国観光の大好き人間の流す韓国人像は天と地との開きがありますから・・・庶民はどんななのか?興味が湧くわけです。

 独立門ってかなり気になっていた場所なんです。独立門 - Wikipedia、中華帝国の冊封国である朝鮮王が中華帝国の皇帝の使者を迎えるための門迎恩門 - Wikipediaを撤去し、中華帝国からの独立を記念する門というやつ・・・日本もかつて中華帝国の冊封国でしたから・・・日本にもこういった門があったのか?ちょっと気になります。何しろ、鴻臚館ってのが平安時代に日本が設置した外交と海外交易の施設ですからね。これに先立つものとして筑紫館や難波館が奈良朝より前に置かれ・・・遣隋使・遣唐使の答礼使はどんな儀礼で日本で迎えられたのか?文献資料はどうも、曖昧・・・

 とにかく、庶民的とされる霊泉市場に行きたいな・・・なんって思うわけです。それから気になる市場が、ソウル風物市場です。ソウル風物市場 ショッピング・買物−ソウルナビこんな風に紹介されている場所です。

 地図上の距離からすると、歩いて移動できる距離のような・・・霊泉市場からソウル風物市場までの距離は6km程度ですから、歩いて1時間半・・・光化門から南山のふもとまで2km・・・この範囲の地図を頭にたたき込めば、歩いて移動することも可能・・・地下鉄を効果的に利用すれば、さらに効率アップ・・・というわけで、インターネットを最大限に利用してリサーチを開始するというわけです。

 まずは、主要な交差点の様子をGoogleEarthで見てしまい、その交差点と交差点を結ぶ道を調べ、面白そうな店はないかとざっと眺めるという作業を繰り返して行きます。もちろん、観光スポットもチェック、私は建築物や民俗資料やら博物館って大好きなんですが・・・今回はそういった物はパス・・・ただひたすら買い物というわけなんです。

 問題は、リサーチ開始時点では宿が決まっていないので、光化門を中心として地図を覚える作業に入るのですが、暇なときにGoogleEarthのストリートビューでひたすら見て回る、ときどき地図で位置を確認するを繰り返して行きます。鐘路と静溪川と忠武路が確認できればそれほど道には迷わないことが判明、変形交差点で迷わないようにすればOK・・・地下鉄の駅は非常に良い目印になるし・・・それから、忘れてはいけないのはトイレ事情です。

 情報によれば、地下街や地下鉄の駅にはトイレがある、コンビニにはトイレはない、有料トイレもある、雑居ビルのトイレは・・・まあ、地下街や市場にはトイレはありそうだということでちょっと安心です。何しろ、一緒に行く相棒もビール好きなんで・・・それから、私は基本的にはタバコをすいませんが、相棒は吸うので喫煙可能スペースについてもチェックが必要なんですね。

 こんな具合に、旅行の準備が進んでいきます。そして、旅行の2週間前にホテルが決まり・・・なんと清涼里駅の近くのニュー富林観光ホテルだって?清涼里のあたりって、青果市場や漢方薬系の市場などもある所・・・独立門から清涼里までおよそ8km・・・歩いて2時間・・・間には沢山の市場が・・・まあ、日本だと新宿駅から上野駅まで歩くぐらいの距離ですから、私一人ならそれほど大したことはないのですが・・・

 交通機関をチェックしないと・・・と、本気で地下鉄の利用法をチェックするというわけです。問題は駅名の表記・・・日本語表記があるとか・・・地図で選択とか・・・かなり使えそう・・・乗り越し精算も清算機があるとか・・・

 清涼里には588とか呼ばれる赤線地帯があるとか・・・情報はどんどん膨らんでいきます・・・

 そして、旅行4日前・・・ホテルの変更の連絡が電話であったとのこと・・・どこだ?なんだか、清涼里より良い場所でホテルのグレードも上がって・・・ホテルの名前は・・・忘れた?って・・・ここで、出たとこ勝負へと変わります。

 あとはスーツケースに荷物を詰め込んで・・・何しろ、たった3日ですから同じものを着ていても問題ないのですが・・・念のため着替えを一通り、傘を入れて、カメラなどを放り込み・・・出発の時を待つというわけです。

(2013.04.27)

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