ネットの中をうろうろ(21)
  中朝国境に何が・・・(21) 新興鉱山街と松鶴里から
 
 松鶴里はこれからどんな風に変わっていくのか気になりますね。そして、松鶴里と茂山の中間地点に建設されているものは、どのような役割を持つようになるのか?雰囲気は、工場か長屋なんですが・・この4kmの細長い街は何になるのか?雰囲気は、奥入瀬川沿いを開発するとこんな感じになるのでは?なんてね・・・

 さて、この建物群を、独身者向けの長屋と考えると、50mに25人か、相部屋なら200人ぐらいは詰め込めますから、1つのコの字で65〜500人規模、多分、この地域では3000〜10000人ほどの人口が生まれてしまいます。建物はコの字とロの字に見えるものですが・・・役割が違うのか、土地利用の関係で変わるのか不明・・・雰囲気は一の字が基本で、Lの字、コの字、フルスペックのロの字という感じです。

 さて、面白いものを見つけました。爆発物の貯蔵施設・・・弾薬庫かもしれませんが・・・座標は 42°18'00.94" N 129°22'56.36" E です。さあ、これは軍用かそれとも民生用か・・・多分、鉱山用のダイナマイトの貯蔵施設ではないかと思われます。

 確証はありませんが、軍用の高性能爆薬なら、もう少しマウンドの幅が大きいのではないかと思われます。そして、軍用の場合は・・・複数の区画に分けられるのではないかと・・・用途とかに合わせて・・・補給基地なんかではそうですから・・・羅南のもの( 41°42'31.69" N 129°41'27.75" E )とか・・・

 鉱山街を新たに建設中ということのようです。すでに、何カ所かで採掘がはじまっているようですから、あと3年もすると、巨大な鉱山街になるかもしれません。

 ここの鉱山街は・・・新しい1本の道が必要な気がします。中国との国境を結ぶ道・・・新しい都市ができるのなら、送電線か発電所が必要です。それで、茂山からの送電を考えて、送電線が引かれそうな場所をチェックしてみたんです。

 すると、茂山郊外からこの場所へのほぼ直線ルートに、樹木の伐採の跡が確認できます。座標 42°17'26.41" N 129°22'16.56" E から 42°16'30.30" N 129°19'19.77" E にかけてです。これって、それほど大きな標高差はなさそうなので・・・案外道路の予定地では?そして、既存の道路が国境に向かって伸び、橋を1つ作ると・・・和龍から延吉へとのルートがつながる・・・

 国境地帯は驚きが沢山・・・かつて、抗日運動の温床となった地域が、北朝鮮を再び変えようとしているのかもしれません。

 さて、松鶴里から豆満江を遡っていくことにしましょう。と思ったのですが・・・この集落の周りには何かが足りない気が・・・そう、墓地が見当たらない・・・果樹園と土饅頭の区別がつかないのか、それとも墓制が違うのか?このあたりは、仏教徒か?なんって・・・右のやつが南の集落の最も墓地らしく見えた場所なんですが・・・座標は 42°21'56.67" N 129°31'36.20" E ・・・ちょっと不明。

 基本的には、風水の考え方からすると、墓地のあるところは木がありませんから・・・墓地群になるとそこは禿げ山になってしまいます。これが、朝鮮の山々は見苦しい禿げ山という印象を与えるのではないかと思われますがね。

 あと、気になるのは、豆満江の筏流しですかね。もし、中国側の岸に引っかかっていたら・・・越境して引っ張ってくるのでしょうか?多分、色々な協定があるのではないかと思いますが、不明・・・

 さて、まだ集落はあるでしょうから、墓地はそのうちわかるでしょう・・・と言って、ちょっと上流に墓地らしきものがありました。

 形式はほぼ同じ、目の子勘定で家の戸数の2倍程度ですかね。それほど集落が古くないか、一族墓?なのか?この先の集落で、同じようなパターンが繰り返されるのであれば墓地と確定できそうです。座標は 42°23'40.81" N 129°30'06.72" E です。どうやら、山の中ばかりを探していたのが行けなかったようです。

 さらに、豆満江を遡った、座標 42°24'08.80" N 129°29'44.23" E の邑でも、およそ500mほど離れたところに同じようなものが見られ、ほぼ邑の戸数に相当する数のものですから、墓地で当たりなのでしょう。・・・春まき大麦の収穫かも?

 文化が、少し違っているということか?それに応じて、例の二軒長屋ではなく一戸建てになっているとか?それとも、近年の開拓になるものなのか?このあたりは不明・・・そのうち、間島問題の文献をチェックしてみると、このあたりのことも分かるかもしれませんが・・・それは後回しとしましょう。

 さて、さらに遡ると、機械化された農場のようなものも現れ、さらに進むと国境監視のための施設のようなものが現れます。近くに農地や鉱山はなさそうで。尾根に続く一本の道と宿舎のようなものがあるので・・・座標は 42°24'59.84" N 129°28'28.72" E です。

 こういった所には、勤務期間はどれくらいなのでしょうか?気になりますね。何しろ人里離れていて娯楽など、あまりなさそうです。国境を監視するとなると、3交代とか2交代かもしれませんが、ただ、景色を眺め・・・対岸に今日はトラックが5台通ったとか、手を振る人がいたとか・・・日誌に付けているのでしょうが・・・非番のときは何をしているのやら?まあ、まわりには平らな所が少しありますから、わずかに野菜などを栽培しているのかもしれませんが・・・毎日、監視哨まで150mの道のりを往復するだけなのですから。

 存在意義がはっきりしない建物は困りますね。
 左の写真の建物・・・役所風なんですが、集落まで道路距離で約1.5km、畑の中の道を直線で進んだ踏み跡がありますから・・・それなら1kmですかね?

 可能性としては、国境監視で車を使っての監視か?案外、トラックで国境監視をやって、ついでに物流やバスの代わりに走っているとか?それなら合理的・・・なんとなく・・・

 国境沿いを眺めていて、どうも、まともに人々は働き、街はそれなりに美しく・・・歩行による移動が主であるが、集落を中心におよそ2km圏内が完結した生活圏のようで、大きな住民の移動は、季節的な出作りのときのようだし・・・兵士が、律令制の直系の制度であるのなら・・・農民であり兵士であり、役人であり・・・と一人でいくつかの役割を持った人間がいっぱいいそうですから。国家など上意下達が円滑なら良いのですから・・・

 さて、この最寄りの集落は溪下里というようです。座標は 42°25'47.12" N 129°25'11.22" E です。こういった地図のハングルがすぱっと読めると楽なんですが・・・少なくとも、ここはトウモロコシがかなり生産されているようです。

 その他の情報は・・・不明・・・画像からわかるのは、果樹園が広がっていることと、機械化が進んでいるような?そんな感じですかね。そして、溪上里という集落・・・こちらは面白い場所です。ほぼまわりを中国に囲まれています。

 こういった場所での国境警備ってどうなるのでしょうか?冬期には豆満江は結氷しますから・・・どんな生活をしているのやら?

 こういったものを眺めていると、国境は何?って感じになってきます。

 あまりにも入り組んでいる・・・川を挟んでいても同じ経済圏・文化圏のような気がしますから。

 どうやら、トウモロコシや高粱などが作られているのでしょうから・・・食文化が気になります。どのようにして食べているのか?それなりの工夫があるはずです。

 トウモロコシや高粱の粥も良いですからね。デントコーンや高粱は日本では飼料として流通していますが、調理次第では美味いものですから・・・まあ、日本だと健康食品とかレッテルを付ければOKになるかもしれませんが、食文化の偏見からすると・・・貧乏人の食べ物というレッテルになるのでしょう。いや、人間の食べるものではないという評価になるのか?それを食べる人間は、人間ではないというところまで・・・食文化は難しい・・・なんとなく、トルティーヤを作りたくなったり・・・

 さらに上流には堰があります。この堰の目的は何でしょう?洪水調節用?取水でもしているか?ちょっと不明です。

 このあたりには、中国側の動きがありますね。この下流で、治水工事をやっています。中国側の山の頂上に建物があり木が伐採された痕・・・道か何かで施設がつながれています。何なのかは不明・・・張られている写真のコメントからすると、白金発電所、山上のは電台・・・送信所ですかね?まさか、ここで取水して、山の反対側の建物で発電しているとか・・・放水されているような流れが見えるので・・・

 ちょっと、中国の投資は凄いものがあるような気がします。そして、北朝鮮に多額の投資・・・案外、このあたりでは、中国元が普通に流通しているのでは?外貨の急激な流入・・・インフレが・・・

 ふと、北朝鮮の衛星・・・これって、案外、中国の政策では?北朝鮮への権益を日本から遠ざけるための・・・ミサイルに転用できる技術の実験、日本の世論は排北朝鮮に走ります。その間に、中国は北朝鮮への浸透を図る期間を伸ばすべく・・・そそのかす・・・安保理では、ロシアと中国は大きな顔ができますから・・・日本が騒げば騒ぐほど・・・利益になる・・・我々は、表立っては行動しないが、動かないことで貴国の利益になるようにする。と言うことができる・・・まあ、懸念ぐらいは述べるが・・・動き出したプロジェクトは既定路線で進めることになるだろう。

 多分・・・こういった、推測が正しいのでは・・・日本では、ネット右翼と呼ばれる連中が、自らの勢力が大であると称し、一部マスコミもこれに迎合する方向にある、ここで連中が騒いでも大勢には影響はないが、日本の対北朝鮮に対する投資には大きな影響を与えることができるだろう。大いに、衛星の打ち上げに邁進すれば良い!

 この推測が正しいとすると・・・ネット右翼は、国益を損することになる・・・売国奴って言葉は主観的なものなので、愛国精神の表れが売国行為にも転化する・・・多分、最も安上がりな日本排除の方法では?

 動きからすると、日本海貿易の船舶は韓国が担当、中国とロシアで北朝鮮を地下資源輸出国に仕上げ、出遅れた日本は巻き返しを図るために・・・日本海貿易に参入、函館・小樽にロシアが資本投下、中国は沖縄を中継基地へと資本投下・・・沖縄と北海道が経済的に、中国やロシアに直結すると・・・日本政府の影響力は減少・・・中継地点としての保税倉庫群が建設されると・・・実質的に、通過だけだから関税がかけられない・・・そういえば、保税工場なんかもできるかも?かつて、どこぞのパイプメーカーのパイプを漆加工するためにあったっけ・・・日本であっても税法上の日本でない・・・

 経済的に、北海道と沖縄を手中にすれば・・・次はアメリカ市場か?感情国家日本を操るには良い方法・・・理想は実体経済に抗しえない・・・これは、北朝鮮にも言えること・・・結果は、私が生きている間に出そうなので、ゆっくりと傍観することにしましょう。

 気になるのは、北朝鮮の食糧難・・・なんとなく、人口爆発の気配があるのでは?労働力の海外派遣も政策としてあるようですから・・・どうも、北朝鮮の動向は・・・日本をバスに乗り遅れさせるためのものでは?なんってね。

 さて・・・この堰はなんだろう?これって・・・中国図們江地域協力開発計画要綱にある中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州竜井市の白金水力発電所・・・5万kWの発電所かな?このあたりは和龍市かと思っていたけど・・・まあ、こういったものが作られているということなのでしょう。

 By 冥想って人が、中国図們江地域協力開発計画要綱や遼寧沿海経済地帯発展計画関連の地域の写真をずいぶんとネット上に提供しているような?ちょっと、不思議な感じ・・・なんとなく・・・英語・中国語・朝鮮語・日本語を扱う不思議な人物・・・

 さて、さらに上流へ・・・ちょっと、理解しがたいものが・・・座標 42°20'39.52" N 129°14'07.26" E ですが、右の写真、左側の中国側、右の北朝鮮側で・・・建物の建築プランがあまりにも似ている・・・こんなに似ているのは初めて?でも、川を挟んで同じ文化圏ということによるものなのでしょうかね?まあ、瓦とか、素材が同じなら似た建物に見えるのでしょう。

 そして、黒い石炭のような物の山は何か?砂利かもしれませんが・・・まさか、河原から採掘しているとか?朝鮮側にも、畑の真ん中に似た色をしたくぼみがあるような気がしますが・・・まさか、このあたりは、適当に焚火をすると地面が燃え始めてしまうとかそういった危険な場所なのでは?

 アメリカの炭田火災・・・あったような?中国にも100年余り燃え続けていた炭田があったような・・・

 さて、ここの朝鮮側の集落は芝草里というようです。茂山に近づいてきましたが・・・筏流しはどこからなのかいまだに不明ですね。

 これから先は茂山と中国を結ぶ橋まで、似たような地形が続きます。橋は、中国側は南坪のようです。次はここから始めるとしましょう。

(2012.12.03)

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