戦時下の日本・・・?

 戦争を始められる憲法を作る機運が起こってきましたが、日本はどんな軍隊を持つべきなのか?なんって気になってきました。戦争をやる気なら・・・

 第二次世界大戦の初期に日本は、かなりの船腹を擁し、とりあえずシーレーンを確保というか・・・シーレーンが犯される状況にはありませんでしたから、兵員の輸送や物資の移送も十分可能でした。ですから、日本海貿易及び、南方資源はとりあえず動いていた・・・しかし・・・アメリカの潜水艦が暗躍するようになると、徐々に、航海は危険なものへとなっていきます。

 太平洋戦争に突入して行っても、日本は商船団を持っていて、国益のためには無保険でも・・・国が保障していましたから自由に動けていました・・・現在、日本に商船団は外国航路は143 隻16,917千トン外国用船は2,672隻162,138千トンか・・・ってことは・・・日本の主要な港か東シナ海あたりに潜水艦が出て、日本へ行く船に悪さをしかけると・・・船舶の保険が高くなって・・・無保険で航行する必要が出てくる?外国用船は引き上げるか、政府が保障でもしない限り・・・とても日本なんかには寄り付かなくなる・・・日本の貿易は途絶、食料は不足・・・買占め売り惜しみの巷と化すか・・・

 東京湾口に機雷が、豊後水道に機雷が、紀伊水道に機雷が・・・関門海峡に硝酸アンモニウムを満載した自爆貨物船が出没、関門海峡で爆沈・・・下関・門司は崩壊、関門ルートが壊滅的な打撃を受けるとか・・・こんな状況になったら、日本はどうなる?

 国がテロを仕掛けるとなると、こんなことができそうな?掃海などではなかなか不安を払拭することはできないし、潜水艦が遊弋しているとなれば・・・貿易は停止状態・・・国内はどうなる?

 対潜装備は・・・対潜哨戒機のP3Cはおよそ100機ほど保有されていますから・・・。配備されている基地は・・・八戸航空基地 第2航空群 - 第2航空隊 下総航空基地 下総教育航空群 - 第203教育航空隊 厚木航空基地 第4航空群 - 第3航空隊 第51航空隊(UP-3C/OP-3C) 岩国航空基地 第31航空群 - 第81航空隊(EP-3/OP-3C)、第91航空隊(UP-3D) 鹿屋航空基地 第1航空群 - 第1航空隊 那覇航空基地 第5航空群 - 第5航空隊 ふむ、これで防衛し切れているのか?・・・各航空隊に10機で1機の航続時間はおよそ14時間・・・まあ、人間が持たないから12時間の哨戒が可能な機体なんでしょう・・・飛行高度はどのくらい?巡航高度は4000m程度、哨戒高度は300m程度ですかね?ソノブイってどのくらいの高さから落とすのかね?磁気探知とか・・・切りのいい1000フィート500フィート・・・次期対潜哨戒機は70機か・・・有事の際には、足りるのか?高性能になったから100機を70機にするというのは平時的な発想では?対潜能力はそれほど向上しなくて、1機撃墜されると、それによる戦力低下の割合が大きくなる・・・

 100発1中の大砲と、百発百中の大砲1門が戦うと・・・緒戦のまぐれ当たりで百発百中の大砲は消えて戦力は0になるという素敵な計算と同じです。

 海は広いから・・・航空機の速度は早く、潜水艦は遅いにしても・・・かなり、忙しい・・・不審なものがあれば、高度を下げての哨戒、その穴を埋めるために、さらに哨戒機が必要になる・・・

 近頃の哨戒能力から考えると・・・やはり、平時から戦時への転換点で、大攻勢をかけて、長期戦へ持ち込むのが無難か・・・第五列の暗躍か?

 実効性が高いのは航空燃料だな・・・自衛隊の航空基地は・・・多分タンクローリーによる輸送、平時は専用のやつですかね?JP-5とか運んでいる奴・・・空港のパイプラインが破壊され、航空燃料の貯蔵施設が爆破される・・・各地の、石油コンビナートや燃料備蓄基地が破壊・・・犯行にはロケットランチャーが使われた・・・しかし、どこの国ものか不明・・・しかも、短期間の同時多発テロ・・・自爆テロなどが横行・・・都心では、盗まれたタンクローリーが、共同溝にガソリンを流し込み放火・・・地下鉄などにも同様のテロが行われる・・・送電線の破壊とか・・・しかし、犯人は分からず、声明も発せられない・・・

 国内は不安の巷となる・・・こんなことが半日ぐらいの間に起こったら?戒厳令が発せられますね。物流、一般生活は停止・・・電力も途絶する場所が出るようだと・・・社会インフラの制限で・・・食料供給などは?配給するのだろうか?

 実質的な戒厳令が敷かれるとどうなる?災害時の避難方法と同じか?車を道の端に寄せて、放置・・・公共交通機関で移動・・・電力施設が破壊されていると厄介か・・・変電所などが破壊された場合、どうなる?

 つまり、この前の震災の際の東京に、略奪・放火をおこなう人間が出た状態を想定すると?人の移動は制限されることになるか?

 戒厳令は、特定地域に対して発せられるが、不安は広がり・・・特定地域以外でも、予防的な警戒を行うことになる・・・ふむ・・・米国憲法はこいつを想定しているのか・・・

 修正第2条[武器保有権] [1791 年成立]
  規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない。

 有事対応に国内を整備するとなれば・・・国内に検問や治安維持のために、武装組織を作っておかなければならなくなるのか?予備自衛官を中心とし、ある程度の武器を集積した場所が・・・日本は原則武器の保有が認められないから・・・

 スイスだと国民700万人のうち、有事の際の初期動員は40万人だから5%程度の動員をかけるということになるから・・・日本の場合は12500万人だから、625万人を初期動員?・・・ふむ?武器を持たない軍隊が出来上がってしまうのか?

 日本国内の小銃は・・・64式7.62mm小銃が23万丁、89式5.56mm小銃は12万丁・・・35万丁ぐらいの小銃があるのかな?旧軍の三八式歩兵銃は340万丁、三十年式歩兵銃・騎兵銃は60万丁、九九式歩兵銃は250万丁製造されていますから500万丁ぐらいの小銃があったことになるのか?

 終戦時の帝国陸軍の兵力は210個師団547万人程度・・・兵器は潤沢ではないと分かりますね。同じような割合で小銃を使うと有事の際には40万人規模の軍しか作れないということか。陸上自衛隊の定数は約15万2千と即応予備自衛官8千の16万の軍か・・・これを中核に拡充・・・するにしても、小銃の生産能力はどのくらいある?毎年1万丁程度を製造して、多い時で2万丁は年間に製造している・・・標準的な労働時間での操業で、日産80丁だから、昼夜フル操業で1年で26万丁程度は生産できるのか?本気で戦争をするには足りそうもないか・・・

 小銃よりちょっと威力のある住友重工がライセンス生産を行う5.56mm機関銃MINIMIは2011年度予算までに4456丁あるから4000分隊ぐらいは作れる・・・1分隊はおよそ30名だから・・120000の兵力・・・ってことは、自衛隊は、ギリギリの装備しか持っていないことになるのかね?まあ、戦争を予定している軍隊ではないので、装備品は・・・戦時の消耗を考えていない・・・
 じゃあ、戦時即応型にするには、どのくらいの金がかかるのか?防衛予算はおよそ5兆円で人件費が45%程度だから、装備品は2.8兆円で小銃1万丁を補いそれに見合った装備品を更新している?じゃあ、単純に歩兵1万人増加分で2.8兆円上乗せして整備して・・・10年で50万人規模の装備品にしたら・・・どんな計算をしたらよいのかな?

 16万から50万の兵力用へ・・・34万・・・2.8×34÷10・・・大体9.5兆円の上乗せ+毎年兵器の更新のための予算も必要?すると、兵器を維持するだけで10年後には毎年9兆円が武器の整備費で消える、それまでは、毎年17兆円ぐらいの軍事支出をしなければならない?現在の3倍強の防衛予算か・・・現状だと4万円程度が国民一人当たり1年の負担ですが14万円になるってことか・・・本気の戦争を始めて500万の兵を動かすようになったら・・・どれだけの金が必要なんだ?

 戦闘が行われるとどのぐらいの被害が出るのか?こいつも気になりますね・・・

 コタバル強襲上陸作戦だと・・・日本側5300、防衛側が6000・・・日本の死傷者850、消耗率は16%程度か・・・通常の戦闘だと5〜10%の消耗率になるのでしょう?でも・・・オットー・ディクスなんかを思い出しましたね。

 昔々の思い出・・・上野公園に白衣の勇士がいましたっけ。

 戦中だと、負傷した軍人が、病院から病院着の白衣のまま抜け出していたのでしょうが・・・戦後、傷痍軍人が白衣姿で募金を行っていたというやつですね。

 戦争か・・・いやだね・・・人の殺し合いは醜い・・・栄光なんってあるのか?

 戦傷病者及び戦没者遺族への援護|厚生労働省 戦後何年経ってる?未だに、戦争の傷跡は残り・・・しょうけい館 戦傷病者史料館 などがあるというわけです。なんで、戦争をしたくなるのかね?戦没者遺族等への援護|厚生労働省 戦後はなかなか終わらず・・・今もなお・・・旧軍人の本人や遺族に対する援護や慰給支給額は、平成23年現在で総額約50兆円に及んでいるとのこと・・・全国空襲被害者連絡協議会 戦争によって受けた個人的な被害は、日本では保障の対象にならない・・・空襲なども運が悪かった程度の扱いなのか・・・

 軍人の栄光で思いだした・・・金鵄勲章、恩給規定があったっけ・・・ちょっと、金鵄勲章を近代デジタルライブラリーでチェック・・・近代デジタルライブラリー - いくさ土産 美しい話が並んでいます。極限状況では確かに、美しい話が生まれますが・・・命と引き換えの美しい話を喜んでよいのやら・・・敬意が心の中に生まれますが・・・戦争がなければ、普通の生活の中でも光を放つ人たちの話・・・

 美しさ・・・それは、話を生み出させた場を照らす、話に出てこない多くの命の光による輝きですから・・・命がけ・・・でも、あまりその光を見たくはありません、この光と引き換えに行われていることを考えるとね・・・この美しい話が、何に使われるかでも意味は違ってきます。一つ一つの話は・・・純粋です。だから、美しい・・・だから困る・・・この本を勧める人の心によって、美しさは目的を持ち・・・妙な光へと変わってしまうこともありますから。私は・・・ただ、読んだだけ・・・押しつけがましい文章ではなく・・・純粋だからです。そりゃ、感じるものがありました・・・ただ、それだけとしましょう。

 無私の人の役に立つ行為って、美しいと思うのです・・・軍だってその目的が善であれば・・・軍が・・・「恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。」このために軍を持ち、この目的のためだけに武力が使われるのであれば・・・「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」このことに反するはずはないと信じますがね。

 自分は!我が国は!という言葉を高らかに述べると・・・美しくなくなります。日本国憲法の精神は、非常に美しく・・・案外、日本を含む戦争を戦った人々の総意の結晶のように思えるのですが・・・押し付けと呼ばれようが、純国産でなくても、私はこの憲法の精神は素晴らしいと思うのです。この憲法の精神は、戦争で消えて行った魂の光で輝いていると思えるのです。

 「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務である」なんって、素晴らしいじゃないですか・・・日本だけじゃないのですよ、この憲法は地球上の全ての人類に対して責任を持ってるのですから。日本だけの偏狭な考えに則っているのではないのです。

 だから、私は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓っても良いと考えるわけですね。ちょっと、極端ですが・・・全世界に対して、そんな風に行動できれば良いと考えてますが・・・なかなか、実践は困難です。

 正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、この実現のための武力の行使は・・・OKでしょう。ある意味、我が国の憲法は憲法は「
政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすること」と「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会」のために戦え!と書かれていると信じてますからね。

 だって・・・
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会に反するような政府を通じての国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。国の交戦権は、主権者たる国民として認めない。・・・憲法9条の条文を、憲法の他の部分の言葉と、「それ」を「主権者たる国民として」としちゃったんです。

 こうすると、憲法9条の解釈は楽だたと思うのです。私の私的な9条解釈です。憲法は、国家権力の組織とか権限など、統治の基本原理・原則を定めることによって、国民の主権が侵されないように定めた法規範だと思ってますから・・・憲法の本質は基本的人権の保障にあり、国家権力の行使を拘束・制限し、権利・自由の保障を図るためのものである!ってやつね。

 国家権力と主権者たる国民って対立概念なんですからね・・・「国民の憲法」の理念は、国家権力主導の国民という形・・・国家による国民の指導って理念なんですかね?世界を無視した独りよがりの憲法?

 憲法9条は厄介ですが・・・憲法は、主権者の崇高な理念なんですから・・・自由・平等・博愛なんかを考えるのに疲れた主権者が、自由や平等や博愛なんって理念はどうでもいいから、政府の下につながれて、楽だから政府の言うことを鵜呑みに聞いて戦争だろうと、人殺しだろと、盗みを始めとする権利侵害なんだろうと自分の判断なしで・・・

 崇高な理念を放り出すような憲法なんって・・・

 しかし、為政者は憲法に反するような法律を作ったって構わないと思うわけです。でも、その法が国民の権利を著しく脅かすようであれば・・・それは、憲法に反する!と叫べばよいわけですから・・・ある意味、憲法は伝家の宝刀のような物なのですから。崇高な理念を代表する飾りと言っても良いかな?

 まあ、世の中には戦争の華やかな部分や、美しい話を作り出す部分が好きな人がいます。兵器は美しいと思いますし。技術の華の部分でもあります。しかし、華やかさや美しさの裏には・・・人殺しがあるわけです。戦争の中ですりつぶされた、またはすりつぶされるであろう魂の光に照らされることで輝いている部分なのです。

 核兵器廃絶の願い、反対運動が輝くのは・・・核兵器で失われた、または失われるであろう無辜の魂の光が照らすからです。戦争って・・・華やかなものや美しいものを生み出す力がありますが・・・私は、その裏にある人殺しが嫌いです。

 まあ、私の立場は明確です。人殺しは嫌い、みな仲良く暮らせれば良い。一人より二人の方が楽しい、もっとたくさんの仲間がいればもっと楽しい・・・ただそれだけです。仲良くやるには・・・互いの立場を理解し、互いの権利を尊重することでしょう。

 皆で飲んで騒ごう!XXは仕事で来られない?XXは仕事を辞めろ!じゃないでしょう、残念だけど、皆の都合の良い時にやろう!ちょっとの我慢で、より楽しくなる・・・皆の立場を理解し、皆が楽しめる方が良い・・・それと同じことなんです。

(2013.05.14)

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