原発問題もそろそろ次のステージかな・・・

さてさて、原子力問題もなかなか成り行きが・・・フランスの大統領は動きが早いです。日本人だとああいった日程の組みかえってなかなかできないような?何しろ、大名行列方式でしょうから・・・

原子力事故の内容が徐々に明らかになりそうな?フランスやドイツ、アメリカのチームが参加してきます。少なくとも、原子炉建屋の中には、ベントの際の水蒸気にさらされているはずですから、放射能の存在は十分考えられます。まあ、フィルターの性能、ベントした蒸気の行方しだいですが・・・ドライベントなら・・・

しかし、この夏の電力事情はすごいことになりそうな気がします。何しろ、休んでいる原子炉はちょっと、動かしにくい動いている原子炉だって・・・メンテナンスを迎える時期のものがあります。福島第一原子力発電所と同じように3基ずつの交代稼動ですから・・・

電気と言うものは貯蔵が困難です。現状ではあまった電力を使って、ダムに水を上げて電力を位置エネルギーの形でたくわえたり、地中に放電したりするのでしょう。そのため、夜間は100%に近い電力を原子力で供給しています。原子力発電所は出力調整が難しい為ですね。電力は需要にあわせて発電するのが基本です。

このご時勢ですから、原子炉は動かしていて、地震災害に出くわすと、会社の存亡にかかわります。となると、しばらくは原子炉の稼働率は下がるのではないかと思われます。自然災害というやつはどのような形をとるかわかりませんね。

報道を眺めていると、国民感情が許さない・・・これって、どんな感情だろうと思うのです。この言葉、原発事故に適用される原子力損害賠償法には「異常に巨大な天災や社会的動乱」時に電力業者の賠償責任を免責する規定があるから、東電は免責されるか?ということに対しての発言の中にあるようです。

事故の賠償を巡って、国有化することの議論の中に現れているものですが・・・ちょっと、不思議な感じもします。しかし、免責のためにちゃんとした法制化がなされているのですから、もし、国有化の動きがあった場合、不服申し立てができるのでは?なんって思うわけです。どうせ、国の管理になっても、形式だけで債務や投資の方の資金がうやむやになって終わるような気がします。

ちょっと怖いのが、国有化されて、国の財源が不足すると、電気料金の値上げとかそういった恐ろしい金集めの手段に使われる可能性ですかね。

さて、相変わらず気になるのが原子炉建屋内の放射線濃度ですが・・・あの原発、地下で配管がつながっていて、緊急時には周囲のタンクとかに水や蒸気を流せるようになっているのかな?ちょっと前の特許広報の中に、そのような内容があったような気がします。同時に、複数の原子炉が不調に陥る可能性は低いので、処理しきれないものは隣へ移して貯留するとか・・・飲みながら文献資料に当たっているとどこからの情報だかわからなくなるのが難点です。

さて、原発どうなるのでしょうか?私なんかは楽観論者なので、あまり気にしませんが廃炉!廃炉!と叫んでしますが、別に使えるものなら、きちんと修理して使えば良いような気がします。壊せば廃棄物が山ほど出ますが、そのままなるべく使えば問題ないような気がしますが・・・リユースとかね。

どうも、政治家と言うのは短絡的ですね。何でも壊して無かったことにしたくなるのでしょうか?政治家の能力と言うのは黒いものを白いと言わせるくらいでなければならないと思います。危険や危機を唱えるのは簡単です。しかし、その危機は、大したことではなくちゃんと克服でき、それをもとにして、新たな生活を打ち立てることが大切なような気がします。

危険を顧みず、陣頭指揮を執るというのは、危険を回避するのではなく、危険を克服できることを自らが示すことであると思います。

そういえば、福島の農作物は安全である!というPRのために、誰かがイチゴを食べていたとか・・・こういった方が、立派なような気がします。たとえ、それが無謀なことであっても・・・

ただ、時々これを逆にとって騒ぐ人がいますけどね。何かの毒が水に混ざっているのでは?という問に対して、否、安全である。それなら、飲んでみろ!飲めないのなら、安全であるわけがない!うそつきめ!こいつですね。人体実験は必要であるのか?

悪魔がイエスに言いました。お前が神の子であるのなら、その高い崖より飛び降りてみよ!飛び降りられないのは、お前が神を信じていないからだ!こんなようなものもあったような?

しかし、そろそろ、わが国の報道の論調は変化するはずです。勇敢に原子炉の安全のために寝食を忘れて取り組んでいる技術者たちにスポットが当たるはずです。何しろ、報道もまた感情的な爆発のあと、しばらくして熱がさめると、自らの報道を恥じて、自分たちの非難の後ろに、黙々と働く人々が見えてくるからです。

黙って、じっと耐える人は非常に強い人です。他人の非を、大声で叫び続ける人は、非常に弱い人です。強い人は、自らの手で未来を開いていきます。弱い人は、恫喝その他、強そうに見える手段を駆使して、金をせびります。自ら身を立てることではなく・・・政治家と言うのは、案外弱い人たちなのかもしれません。一代で財を成して、その金で政界入りした人を除いて、無為徒食に近いわけです。

確かに、政治家は必要です。しかし、口先やジェスチャーだけですべてが解決するわけではありません。自ら稼ぎ、ボランティアで政治を行うぐらいでなければならないのかもしれません。そうしないと、お金のありがたさが、お金と言うものがどれだけの努力の結果得られたものであるかがわからないからです。

さて、海外から日本にやってきた核技術者たちは、今頃、原発の構造や、現状について根掘り葉掘りの調査をしているのでしょう。地震後、どのような緊急処置が取られたか?その結果、どのようなことが起こり、現在はどのような状態であるかの推測を行っているのでしょう。そして、現在の処置に対する炉の振る舞いから、様々な事実を明らかにしようとしているのでしょう。

日本人はせっかちで、すぐに結果を要求しますからね。専門家が来たから、直ちにすばらしい成果が現れて、終息することを期待します。フランスの技術者が来たときも、それだけで期待で株式市場は動きますからね。

しまった、放射線の線量計って松下も作ってたかな?東洋メディックとか・・・松下・・・パナソニックでか?しまった、三洋電機→パナソニックと株が化けてちょっと儲けが出てたので売っちまったぞ・・・売ったものは仕方ないか・・・

まあ、何でも利益が出ることは重要です。しかし、忙しいな・・・株は、それほど忙しくないのですが・・・前日に仕込んで、8時45分から、ちょっと眺めて、9時半までで指値の修正をして、後は夜にしか見ませんからね。この株は、ここまで下がったら、ここまであがるはず・・・という予測でやりますからね。

株なんって、絶対変動を見ながら値を考えるのは駄目なようです。実は、練習と思ってすごい速度で値が上昇していくやつを値動きを見ながら指値を変えたんです。しかし、少し高めかな?なんって設定した最初の指値の1円高ぐらいが、その日の最高値でした。つまり、ビジョンを持って先に考えておかないといけないと言うことのようです。その場で考えても欲が、理性を圧倒することがわかりました。まあ、成り行きでパッと売るのも良かったのでしょうが・・・疲れることはあまりしたくありません。戦略的な考え方のほうが、戦術的なものよりも。大局としてはよいようです。

さて、原発報道をネットで見ながら、映画なども適当に流していて・・・チャップリンの独裁者なんって見ていると、なかなか面白い言葉が並んでいます。「国民の感情を煽っておけば、すべてはうまくいきます。」とか、あの理髪店も・・・「いずれ政府に、税金代わりに取られてしまう。」とか、こんな言葉に触発されて、色々と考えてしまいます。・・・案外恐ろしい陰謀があるかも?

危機を煽って、避難生活を強いることは可能。しかし、日本人と言うやつは一般に待つことができませんから・・・でも、ラーメンごときで延々と並んだりします。話題性があるときには待てるんですがね。しかし、話題性がなくなると、途端に待てなくなるので、そろそろ避難者たちは待てなくなる時期を向かえるのでは・・・報道が、原子炉近くで放射線の恐怖を、崇高な使命で克服し、狂った原子炉を正常な状態へと戻そうと日夜努力を続ける人を取り上げるようになると・・・

われわれも、こんな避難所生活を送るより、少しリスクがあるかもしれないが、自分の本来の居場所で頑張らなければ!電気の来ない冷蔵庫の中のものも腐ってしまっただろうな・・・庭の木の手入れもしなければ・・・など考え始めたら・・・

まあ、自分の土地を持っている人はそんな風に考えるでしょうね。借家住まいだと・・・そろそろ、働かなければ、避難所にいても金にはならないし、食べていかなきゃならない・・・技術を持った人だと、求人を眺める日々が続き、東京方面に流出するか、土木関係の人だと復興が始まった地域での土木作業、実際に新聞の求人欄を見ると、その手の人夫出しの広告が出ています。日払い、10k〜15k円程度のものですかね。とにかく、山ほどの瓦礫を取り除いて再建ですから、膨大な人夫が必要です。

人夫で出れば、飯場でしばらくの食と住が確保でき、お金も少しは入ってきます。やがて、別の仕事へ移る機会もやってきます。

さて、国民の感情を煽って、その地域の人間を外に向かわせたら・・・原発の周りは無人の野になるでしょう。そうしたら、義捐金・一時金の形で不動産は収用され、政府のものになっていったら・・・社会インフラの整備を遅らせれば、高度に電力などのインフラに依存する現代人は生活できないので・・・「いずれ、政府に税金代わりに取られてしまう。」ということになりかねないかもしれません。

少なくとも、フランスの大統領の来日で、原発の廃止の話ではなく、いかに安全にするか、安全であることをPRし、原子力の必要性と理解を呼びかけるべきだ!という話であったのではないかと思われます。良い政治家というのは・・・「マッチポンプ」の上手な政治家を言うわけですから・・・火をつけておいて、上手に火を消せばOK・・・この「上手」が問題ですけど、日本人は一般に燃えやすい国民性を持っているので、すぐに燃えます、しかし、その燃焼はすぐに消えてしまうので・・・うまく燃えているうちに上手に消すのが難しい・・・勝手に消えると、火をつけたところに苦情が出ますからね。

恐ろしいシナリオは・・・福島原発の周りを保安のために国が買い上げ、無人の野として、更なる原発の中心地に仕立てることも可能かな?3ヶ月もその周辺に住民を入らせなかったら・・・人は3ヶ月あれば、新しい生活に入って、それに慣れてしまいますから・・・一般的な失業保険の給付期間ですよ・・・でも、その手も良いかもしれません。東日本のすべての電力を賄い、同時に重化学工業も誘致して・・・何しろ千年に一度の大災害で、あの程度で済んだのですから。

さて、どうなる・・・報道も、徐々に原発報道に飽きてきたみたいですから。次は、夏の電力不足をどのように回避するか、停電による生産の落ち込みをどうするか?その方面に移ってくるのではないでしょうかね。

次のキーワードは、原発のリサイクル・リユースですかね?恐怖を超えて進む・・・どちらにせよ、避けて通れないものですから。政治家の使命は重い・・・感情では許せないものを、その気にさせるのが政治ですから・・・
(2011.04.01)

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