核分裂のおさらいと放射能と・・・

原子力発電というやつは、核分裂によって発生する熱を利用して蒸気をつくり、それで反動タービンを回し、それが発電機をまわして、電気をつくるというやつです。原子炉というシステムを、石炭や重油ボイラーに置き換えれば、普通の火力発電所です。

キーデバイスは、この原子炉というやつになります。核分裂の原理は・・・重たい元素は比較的簡単に原子核が分裂して、分かれた原子核がむちゃくちゃ高速で互いに離れようとするので、そこで巨大なエネルギーが生まれるということのようです。

この研究の始まりは、1938年オットー・ハーンが,フレデリック・シュトラスマンと自然界に安定して存在する最も重い元素のウランを研究します。ウランに中性子を当てると、ウランの質量のほぼ半分の放射性をもつバリウムを見出します。こいつを、マイトナー(なかなか美人なんだな)が、ウランが、バリウムとクリプトンに分かれる核分裂であると説明します。

原子核は陽子と中性子とから成り立っていますから、+の電気を帯びた粒子として考えられます。ひとつになっているこの原子核が分裂すると、互いが+極で仲が悪いので、非常な速度で新しくできた2つの原子核は遠ざかっていきます。

この分裂するときの運動エネルギーを安定して取り出すには・・・ウランの原子核に中性子をブチ当ててやればよいということになるわけです。

中性子は、その名の通り電気的に中性なので、+の電気を持った原子核から反発されることなく近付くことができるのでね。さて、この中性子、オットー・ハーンたちは・・・1932年ジョリオ・キュリー夫妻が放射性元素から飛び出すα線をベリリウムに当てるとそこから出てくる放射線が水素原子と強く相互作用を起こすことを発見します。この粒子をジェームズ・チャドィックが、陽子とほぼ同じ質量を持ち、電気的に中性であると考え中性子というものの存在を明らかにします。この中性子をウランにぶつけて核分裂を起したわけですが、これでは単発で核分裂が持続的に起こることはありません。

そこで、ものが燃えるときと同じ連鎖反応というやつを考えるわけです。ものが燃えるとき、燃えるものに火をつけてやります。すると、物は燃えながら新たな熱を発生させて、燃える環境を整えていきます。自ら燃えるときに発生する熱で燃え続けるわけです。

原子炉が臨界に達するというのは・・・ウランは自然界でも勝手に分裂して中性子を放出します。ウランに中性子をブチあてて、分裂を促します。この促し方が良ければ、ウランに与えた中性子でウランが壊れ、そこから発生する中性子が新たなウランの崩壊を引き起こしていくことになります。

マッチ一本の火から始まったものが、巨大な炎になっていくのと同じプロセスと言えます。ただ、化学反応と核反応では規模が違うのが難点ですけどね。

核分裂というやつは、条件さえそろえば、比較的簡単に起こるようです。自然界でも普通に臨界に達して・・・どこぞに原子炉の化石ってやつがありますからね。 アフリカのガボン共和国オクロ地区 のウラン鉱山はウラン鉱石は豊富なんですが、なぜかウラン235の割合が異常に低く・・・変だな?って調べたらどうやら、ここでは勝手に核分裂が維持されてかなりのエネルギーを生み出していたということになっています。

まあ、核分裂や核融合なんって物は、普通に起こる現象であるというわけです。なぜか、人間がいじると良くないといいますが・・・確かに、人間にとってはリスクの高いものですが・・・しかし、原子力発電にすでにどれだけ依存しているかが分かってしまっていますからね・・・

私の場合は、冷暖房が不要に近い人間なんで・・・今年の冬はエアコンはお客さんが来たときだけで、トータル5時間程度、灯油は18リットルを消費・・・これがこの冬の暖房用の消費の全てですかね。外と同じ格好をしていれば・・・それほど家の中では寒さを感じることはないですから。豊かな生活とは対極的な生活ですが・・・しかし、かなりの電力をコンピュータシステムに食わせていますからね。

おっと、原子力のおさらいと放射能を検討しようとしていたんだっけ・・・

原子炉は、自然界にあまり存在しないさまざまな放射線源となる物質を生産してくれちゃいます。放射能ってやつですね。そういえば、私のところにも放射線源があるはずです。どこにしまい込んだか・・・北投石って言われるものらしきものをずっと以前にもらいましたが・・・真偽のほどは不明・・・ラドン温泉とか・・・とにかく、福島の原発の近くはどうも、玉川温泉の放射線量とあまり違いがないような・・・放射性物質は意外と身近なところにあったりして・・・そういえば、どこかに大昔の夜光時計があったっけ・・・あれなんか、ラジウムか何かを使っていたんだっけ?

放射性物質・・・放射能を体内に取り込むのと、放射線を浴びるのではちょっと意味が違いますが・・・放射線の効果ってどんなものやら?気になるところです。しかし、残念ながら、電力が十分にないといけないし・・・何から電力を得るのか?こいつが問題ということでしょう。

飲み水にも放射性物質が・・・なんってやってますが、どうしたものでしょうかね?井戸水は大丈夫そうなんで、少し汲んで持ってくるか・・・影響がない値だからOKとして水道に依存するか・・・

生きている人間は生き続けなければなりませんから、あまり気にしないで、死なないように努力するしかないということのようです。野菜も厄介かな・・・出荷制限があって・・・今後のホウレンソウの行方はどうなるやら?まあ、私のところには放射能と無関係なはずの中国産冷凍ホウレンソウがかなりありますから、こいつで食いつなぐことになるのでしょう。放射能か農薬か・・・微妙な選択ともいえますが・・・さてさて、どうなることになるか?先の見えないことになりつつあるなぁ〜
(2011.03.24)

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