現在をうろうろ(986)
日本貧窮者経済新聞
 日米防衛協力のための指針2015年4月27日版は・・・?(1)

 日米防衛協力のための指針 2015年4月27日ってのが外務省のサイトにありますね。これって、安倍総理の訪米に向けて発表されたやつと思われますが・・・何か、変わった事でもあるのかね?しかし・・・歴史的な文書に合意って・・・この手の文書を持って行っただけの話かね?4月28日の会談に先立って提示された文書?一応・・・、日米同盟の重要性について の国内外の理解を促進する。 なんって文言が入っていますからね・・・と言う事は・・・アメリカ議会で媚びた・・・しかし、あまり受けなかった・・・日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。昨日、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に、合意をしたのです。

 どうやら、これが・・・真に歴史的な文書に当たるのかね?それなら気合を入れて、どのような戦略の下に防衛協力が行われるのかチェックしてみなきゃいけないじゃん・・・書き出しの能書きはパスして・・・基本的な前提から眺めるとするか・・・一応、防衛協力に関しては、国連憲章と日本国憲法と日米安保の枠組みがあるから基本的には変わらないはず・・・憲法を捻じ曲げることでかなりの事ができるようになるようですが・・・国連憲章も内容的には日本国憲法と同じ精神で書かれているから、事実上大差は無い・・・議決で半分死んでいる敵国条項が未だに除かれていないから、中国はこれを利用する事も可能という前提で考えれば大枠は決まる・・・したがって変更は無いと思惟される(妄想的に)・・・

 ただ、なぜか、日本は戦争をしたがっているとしか思えないのが難点・・・本気で侵略戦争が行えるような軍備を持っている国は非常に限られているという事ですね。・・・このあたりを気にしながら、読み進んで行くことにしましょう。

U.基本的な前提及び考え方
 指針並びにその下での行動及び活動は、次の基本的な前提及び考え方に従う。
A.日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(日米安全保障条約)及びその関連取極に基づく権利及び義務並びに日米同盟関係の基本的な枠組みは、変更されない。


 したがって、侵略戦争は日本はできない。専守防衛という事になるわけですね。問題になるのは、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使がどこまで許されるのか?と言うより・・・戦争は、現在の国際社会の枠組みの中では認められない・・・戦争=外交の最終手段・・・話し合いがまとまらなかったときの殴り合いは禁じられているし、文明国のやることではない。と言うのを日本政府は認識していないのか?と言う事ですね・・・・近頃の戦争と呼ばれているのは、内乱が基本で国境を侵すような戦争はあまり起こっていない・・・精々過激な警察行動の範囲を出ないから、日本が増強すべきは海上自衛隊ではなく海上保安庁であるような気がします。海上保安庁にそこそこ重武装の40ノット以上で遠洋航海ができるカッコいい巡視船を4隻ほど建造するのが良いと思われますが・・・対艦ミサイルや対空ミサイルもきちんと積んで世界最強の巡視船を建造するとかね・・・船体は砕氷船並で衝角戦が戦える、そして、強力な斬り込み海上保安官の部隊を搭載・・・海賊など一捻りだというのでも作って、世界の手本とするとかが良さそうです。接舷強襲訓練など、昔の海賊映画さながら白兵戦の訓練でもすれば海賊どもは恐れるに違いない・・・ジャップにあったら逃げろ・・・そうなればOK・・・既に、砲艦外交の時代ではない、かなり正義の主張が通る時代になっていると思われますがね。

 しかし、気になるのは・・・どんな戦争を考えているのか?どうも、自衛隊の戦争戦略が見えないのが問題ですね。つまり・・・侵略軍を持つ国が無く、1国の決定などが世界中に情報として流れる時間が僅少になっている・・・日本で起こったちょっと大きめの地震だって、世界を5分遅れぐらいで流れますからね・・・そもそも、インターネットで流れる情報など、人間のトロイ感覚では、地球の裏側であっても、事実上瞬時ですから・・・世界がほぼ同時に知ることになるから、世界の対応も早い、したがって、交渉の窓口を持つ国や国に準ずるものは素早い対応を行うようになっている・・・意志統一の速度が速いから・・・侵略戦争を始めるリスクが大きすぎる世の中になっている・・・と言う事だと思うのでね。

 現在、世界は日本が事実上専守防衛を放棄したと見ているような感じを受けます。例の積極的平和主義・・・専守防衛の放棄って・・・何をするか分からない国の仲間入りを意味するという事ですね。かつて、日本がやった、予防的な派兵とかねこれをやりかねないという事だと思います。そして、外交で国益を最優先とする偏狭な考えを振りまわし、死守命令下での外交交渉で前面に押し出している事ですかね。これって・・・まともではない。事実上問答無用・・・したがって、戦争を前提とした交渉に他ならないように見えるわけです。まあ、田舎の三文芝居だと、強い外交といえばこういったものになるのだと思いますが・・・今の時代にはそぐわないような気もしますがね・・・だから、私はいつの時代の外交姿勢なのだろうかと不審に思うわけです。前近代的・・・大時代がかっている・・・大丈夫?とね・・・

 現在は、情報が伝わる速度が極めて速いので、尊敬されるというのは・・・どこまでも正義を貫いて交渉を重ねる態度というものだと思われますが・・・これが認められなければ帰る!なんって、どうも近頃の流行ではないような気がするというだけでね。極東の辺境では未だにそういったものが主流なのかもしれませんがね。だから困るのだが・・・しかも、儀式はできるが、話す事ができない政治屋では・・・今回の、オバマ大統領のおもてなしの様子からすると・・・残念ながら、こういった対応をしなければならないのかと・・・まるで、天皇陛下のアメリカ表敬訪問ですね・・・さて、続きを・・・

B.日本及び米国により指針の下で行われる全ての行動及び活動は、紛争の平和的解決及 び国家の主権平等に関するものその他の国際連合憲章の規定並びにその他の関連する 国際約束を含む国際法に合致するものである。

 あたり前の事が書かれているだけですね。問題になるのは「紛争」の存在ですが・・・紛争の平和的解決のためには何をしなければならないか?外交しか無いですね。

 国際連合の目的・・・国連憲章の第1条の内容を確認すると・・・

  1. 国際の平和及び安全を維持すること。そのために、平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整または解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。
  2. 人民の同権及び自決の原則の尊重に基礎をおく諸国間の友好関係を発展させること並びに世界平和を強化するために他の適当な措置をとること。
  3. 経済的、社会的、文化的または人道的性質を有する国際問題を解決することについて、並びに人種、性、言語または宗教による差別なくすべての者のために人権及び基本的自由を尊重するように助長奨励することについて、国際協力を達成すること。
  4. これらの共通の目的の達成に当たって諸国の行動を調和するための中心となること。
 こんな感じですから・・・問題になるのは、平和に対する脅威の防止ですね。実際の侵略行為やその他の平和の破壊というやつははっきりしていますからね。かつて、日本は平和に対する脅威の防止のために派兵を小まめにやっていましたから、国益を守るために・・・近頃は、それと同じような論理構成で平和の維持活動を叫ぶので、かつて経験した国々は警戒しているから問題なんですね。日本政府の真意が分からない・・・侵略の恐怖が再び・・・明言しないのでね。かつて行った侵略行為は再び行わない・・・侵略の意識が無い者の宣言では信じられない、また済崩しの侵略を行うのではないかとね。

 国際連合の目的を考えると、一国の持つ武力なんってものは事実上意味を持たない気がしますからね。おかしな事を始めれば、世界が敵と認めてくれる・・・主義の違い、宗教の違いなどを越えてね。そのための、話し合いの場が国連だから・・・日本型の仲良しクラブではない・・・正義を中心に据えられたビジネスライクな会議の場・・・したがって、日本の典型的な政治屋君の出る幕は無い・・・だって、自分の意志を表明する能力に欠けているので・・・というか、意志が薄弱なのでね・・・だから、何を主張しているのかの論点が不明瞭になって、なんだかわけのわからない主張になる。諸国の行動を調和するための中心が国連ですから・・・国連加盟国は、諸国の行動の調和のための行動を取らなければならないが・・・我が国の政府は調和のための行動ではなく・・・どうも、人の嫌がる事をする事が好きな様な感じですね・・・肝試し的な行為で、周辺諸国に恐怖を振り撒いているようにしか見えない・・・

 さて・・・国連加盟国の行動の原則がありますから、こいつも一応チェックしておく必要がありますね・・・国連憲章に合致する行動のためにはね。

2015.05.07

  

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