現在をうろうろ(978)
日本貧窮者経済新聞
 日米共同ビジョン声明ってなんだ・・・?(2)

 さて、続きですが、強制された自由・民主化スタートとして、日米は強いパートナーシップを形成してきた、その流れは確たるものとなっている・・・とは思えないですが・・・日本は「日本らしい日本」への回帰を始めようとしているわけですから・・・さてどうなる?

 過去70年間にわたり,日米関係は,国際システムの課題や大きな変化に順応する形で,成功裡に発展してきた。日米両国は,共に,冷戦に打ち勝つとともに,その余波に対応するのに寄与し,2001年9月11日の同時多発テロ以降のテロとの闘いにおいて協働し,世界金融危機後の国際金融構造の強化のために協力し,2011年3月11日の悲劇的な東日本大震災及び津波のような自然災害に対処し,北朝鮮の核及びミサイルの脅威並びに人権侵害及び拉致に立ち向かい,イランの核計画についての懸念に対処するために協働し,国境を越える複雑な課題に対処するために協力してきた。

 日米両国はともに冷戦に打ち勝つというのがね・・・冷戦には勝利者はいないと私は認識している・・・だって、1975年のヘルシンキ宣言で確認した内容を各国が納得して現在に至っているから、戦争の勝利者は西側でも東側でもない・・・強いて冷戦の勝利者は?と言ったら・・・冷戦構造に打ち勝って合意を得た人類が勝利者であると考えますからね。冷戦をホットな戦争にすること無く・・・冷戦に勝利した=ヘルシンキ宣言を勝ち取った・・・これに署名した35か国の勝利だと思いますが・・・したがって日本は冷戦に勝利した国には数える事はできないと思われます。まあ、準加盟国?そして、冷戦の余波としてソ連などの・・・ワルシャワ相互防衛援助条約機構が意味を為さなくなって・・・中ソ対立あたりを契機として離脱する国が現れ・・・なんとなく、中国のバランス感覚は良いと思われますね・・・そして、プラハの春・・・武力による現状維持は困難な状態になり・・・冷戦というものを憎む国々が現れ・・・ヘルシンキ宣言の残したものが・・・ベルリンの壁の崩壊で・・・ソ連も崩壊・・・ロシアとして再出発・・・したがって、その余波に対応するのに寄与・・・日本での一般的な冷戦の勝利者は西欧世界という事になるのでしょうが・・・どうも、特定の勝利者はいなかった・・・冷戦に人類の理性が勝利したと考える方が自然な気がしますね。

 まあ、日本ではこういった勝利の形は一般的に認められない話なので・・・自民党の平成22年綱領の冒頭の・・・我が党は、「反共産・社会主義、反独裁・統制的統治」と「日本らしい日本の確立」―の2つを目的とし、「政治は国民のもの」との原点に立ち立党された。平成元年のベルリンの壁の崩壊、平成3年のソ連邦の解体は、この目的の1つが達成されたという意味で、我が党の勝利でもあった。・・・この形になってしまうのだと思いますね。善と悪の対決みたいな三文芝居的な単純な話になる。

 明瞭に書かれている事柄であっても、認識によって同じ文とは思えない読み方をする場合があるわけで・・・認識とはなかなか難しい・・・

 本日の安倍総理とオバマ大統領との間の会談は,日米のパートナーシップの変革における歴史的な前進を画するものである。我々は,日本の国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の政策及び米国のアジア太平洋リバランス戦略を通じ,地域及び世界の平和で繁栄した将来を確かなものにするために緊密に連携している。我々は,21世紀における両国の安全及び繁栄は相互に絡み合い,切り離すことができず,国境のみによって定義されないものであることを認識する。日米両国の相互及び国際秩序に対する現在及び将来のコミットメントは,そのような現実を反映している。

 ああ・・・なんとなく・・・中国の反応が興味深い・・・外交部の華春瑩報道官は9日の定例記者会見で「米日同盟は冷戦時代の取り決めであり、この同盟を利用して第三国の利益を損なうことにわれわれは断固として反対する。われわれは米側に対して、言動を慎み、領土帰属問題に関して特定の立場に立たないとの約束を順守するよう促す」と表明した。・・・この約束は何?竹島に対しての中立というか、ヘルシンキ宣言の枠組みでは韓国の実効支配、尖閣問題は日本の実効支配を推定して日本の領有の立場・・・尖閣問題は日中間で話し合いでの解決をするしかない・・・異議の申し立てがあるから・・・日本人が住んでいれば状況が随分と違うが・・・離島政策に無関心だった時代の残した課題ですね。

 というより・・・米国に対して、日本を何とかしてくれと言っているような感じでね・・・ふと、日本が国連の常任理事国になったら、国連は変わるのだろうか?それとも日本が変わるか?という疑問・・・外交に対して明確な立場が取れずにハッタリで騒いでいる政治屋君などに何かができるのだろうか?ってね。“Proactive Contribution to Peace”という英語表記と「積極的平和主義」の間にはなんとなく差があってね・・・平和への積極的な貢献・・・どのように積極的に貢献するかの問題ですね。どうも、日本外交は言うべき事も言えないのが問題でね・・・言えなくて・・・戦争だ!ってなるパターンが多くて・・・話のわからない奴だ!こうしてくれる!・・・こんな文脈での「こうしてくれる」とは何か?日本人ならわかるはずです。力による現状の変更・・・だから怖いのでね。こんなものを踏まえて考えると・・・

 日米両国の相互及び国際秩序に対する現在及び将来のコミットメントは,そのような現実を反映している。平和のために責任を持った確約と責任を持った介入・・・日本的な・・・平和だと言ってるんだ・・・話のわからない奴だ!こうしてくれる!・・・これじゃ戦争になる。なんとなく・・・積極的平和主義の中身はこうなのだと・・・

 今年の安保理選挙において、11度目の当選を目指して立つ我が国は、あらゆる問題、いかなる局面でも、国連内外の議論をリードしていく覚悟であります。
 新たな開発のアジェンダには、日本が進めてきた「人間の安全保障」を目指す思想を、盛り込むことを訴えます。
 何より、安保理の改革は、もはや議論に時間を割く時ではありません。具体的な、成果を生む時です。

 議論軽視ですね・・・問答無用の精神の表れ・・・議論の場で議論に時間を割く時でなければ何をするのかね?安保理の改革・・・議論でしか変えられないものを議論以外の手段で具体的な成果を生むためには何によって為されるのかね?

 だから・・・米国議会での演説で、国会を無視して夏まで実現とかやるのかね・・・という事は、既に我が国は議会制民主主義を捨てているという事ですね。ああ・・・この調子だと5月3日は国民の祝日で無くなるのか・・・連休が・・・まあ、この調子だと、中国の脅威を叫んでの挙国一致体制になって・・・憲法改正・・・そして、一党独裁体制に入る・・・私などは自由と民主の敵になる・・・回心・・・慎み深く・・・謙虚に静かにする事になる・・・ああ、そうだ・・・もう一つ道がある・・・何かの宗教に入信して宗教的な人生を歩むのも手だね・・・如何にしたら神に近付けるか・・・宗教に転向するか・・・世界的な宗教がいいね・・・やはりキリスト教か・・・これなら、日本でも問題ない・・・カトリックのが良いか・・・世俗から離れるにはこれが良さそうですね。

 ああ、私も自由から逃れるための道を模索し始めたようです・・・宗教的権威の下の生活は自由を模索するより、暗くなりつつある時代の中で少しはまともな光を求められそうな気がしてきましたから・・・多分、多くの人は一党独裁に光を見出してそちらに進む事になるような気がします・・・ああ、なんとなく理解・・・恐ろしい理解ですが・・・エーリッヒ・フロムの述べるものはね・・・なんと、あの時代もこんな感じだったのですかね・・・

 なんだか、疲れてきた・・・ナチが台頭した時代背景と大差ないじゃん・・・またかよ・・・危ない兆候はどこに現れるかね?歩兵の戦闘の時代ではないが・・・一線の殴り込み部隊は高度な訓練が必要だから、これの増強ですね。それと、航空兵力の増強のための・・・パイロットの大量養成と整備関連かね?整備は航空機産業の活性化を行えばある程度補充が利くのか?・・・このあたりか?通信は標準化が進めばエキスパートは不要・・・ああ、あとは衛生兵だね。このあたりは徴兵によっては簡単には集められない・・・動員体制がそのうち叫ばれるようになる・・・しかし、近頃の戦争は徴兵ぐらいで戦えるのかね?兵器体系の見直しが必要になるかね?命令系・・・ああ、士官も大量に養成しておく必要があるし・・・軍政官も準備しなければならないか・・・国際平和学学科とか作られるのかね?PKOに関連して軍政の知識を有する人材の育成を行うとか・・・

 まあ、議論に時間を割く時でないとか叫ぶから・・・まるで考えていないとか?可能性はあるね・・・大東亜戦争でまともに軍政官を生みだそうとしたのが昭和19年ですから・・・余計な事を書きはじめたら長くなったから、一旦切るか・・・

2015.05.05

  

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