これから始まる軍拡と、そのために作られるくらい世に向けて・・・？

現在をうろうろ（976）

　これから始まる軍拡と、そのために作られるくらい世に向けて・・・？

　さて、どうせ、憲法は改正されて日本は大きく変わることになりそうですから、どうしたら善く生きられるかを考えておく必要がありそうですね。先ずは、自分の意見を述べないこと・・・心の中でどんなに思っていても、それを表に出さない事が大切になりますね。つまり、謙譲の美徳というのが大切になるわけです。腹の底は見えない状態にしておけば、それほど難しくない・・・既に腹の内を示して、それがばれているのであれば・・・転向とか変質とか変節とか・・・こいつを表明することで、腹の底の物をとりあえず隠せる状況を作りださなければならないことになりますね。

　他には・・・引退、田舎に引っ込むなどは良さそうです。まあ、こんな具合に隠れてしまえば、わずらわしいことから逃れることも可能ですね。多分・・・謙譲の美徳が重要になるという事ですね。長いものには巻かれろ・・・大多数の意見に迎合すれば良いのですから・・・やがて、ニュースも一本化されて、報道はどの新聞、どのテレビ局のを見ようが殆ど変わらなくなるでしょう。この状態になれば、何もできないので・・・それに合わせた生活をする必要が出てきます・・・集会などでは、主催者側のサクラによる拍手などは、ちゃんと付き合ってやるとか、そういった心がけをしなければならなくなると思います。

　幸いなことに、人間に内在する不可侵の権利は・・・これで、何とか守れる事になります・・・心の中は読めないのでね・・・これさえ守っていれば、状況次第で何でもできる・・・謙譲の美徳を守り、腹の内ではちゃんと考えて、腹の内がばれないように行動も控える・・・最低限の自由の温存・・・自由な精神を拘束する事は困難ですからね。ばれなければ何を考えても自由・・・しかし、それが先ず重要・・・どんなに政府に自由が抑圧されようとも・・・自由の芽を心の中にしっかりとしまっておけば、やがて自由の芽は大きく育つこともできる。凄く消極的ですがこれしかない。強力な思想弾圧の嵐の中でも、心の中は自由の芽を守ることができる。

　問題は、民主独裁制が成立しそうなんでね・・・民主主義を標榜しつつ、独裁制が行われる・・・民衆の意志である・・・この状況下に持って行く方策が問題ですね・・・簡単な話、民主・自由を表看板に、国民の自由意思で民主独裁を成し遂げれば良い・・・翼賛議会を作ればよい・・・そこに持って行くには・・・恐怖を振り撒く事・・・現在、反共産・社会主義、反独裁・統制的統治というスローガンでやってるのがありますが・・・反共・反社会主義・・・ってのは、反独裁と反統制的統治・・・と対立する概念では？共産主義者や社会主義者は認めない・・・排除する・・・独裁・統制的統治の始まりでは？既に、こんな矛盾を内在している・・・気になるのは「日本らしい日本の確立」・・・この言葉からすると、現在の日本は「日本らしい日本」ではない・・・新たに確立しなければならない・・・戦後レジームからの脱却・・・日本らしい日本のモデルは未来には無いから、当然、戦前の社会をモデルにしなければならない事になりますね。

　日本国及び国民統合の象徴である天皇陛下のもと、今日の平和な日本を築きあげてきた。我々は元来、勤勉を美徳とし、他人に頼らず自立を誇りとする国民である。努力する機会や能力に恵まれぬ人たちを温かく包み込む家族や地域社会の絆を持った国民である。
　家族、地域社会、国への帰属意識を持ち、公への貢献と義務を誇りを持って果たす国民でもある。これ等の伝統的な国民性、生きざま即ち日本の文化を築きあげた風土、人々の営み、現在・未来を含む３世代の基をなす祖先への尊敬の念を持つ生き方の再評価こそが、もう１つの立党目的、即ち「日本らしい日本の確立」である。

　国際化のなかで我々は多くのものを得た反面、独自の伝統・文化を失いつつある。

　どうやら神憑り的国家を建設するような感じですね・・・国際化によって・・・独自の伝統・文化を失いつつある・・・さて、国際化に対抗する手段は？鎖国でしょうけれども、鎖国をするわけにはいかないでしょうね・・・そうなると、素敵な中国の戸籍制度でも使いますかね？農村戸籍と都市戸籍と、国際化戸籍とでもしますかね・・・国際化戸籍を取得した者だけが国家に忠誠を誓って外国に出る事ができるとか・・・農村戸籍は、地方に縛りつけられる・・・そして、美しい日本の建設のために働く・・・まあ・・・

　最も大切な国益とは何か。日本には世界に誇るべき国柄があります。息を飲むほど美しい田園風景。日本には、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら五穀豊穣を祈る伝統があります。自助自立を基本としながら、不幸にして誰かが病に倒れれば村の人たちがみんなで助け合う農村文化。

　こいつの再生ですね・・・その中から生まれた世界に誇る国民皆保険制度を基礎とした社会保障制度。これらの国柄を私は断固として守ります。・・・そう、国民番号制と社会保障で国民を登録管理する事が可能になる・・・国民番号を上手く利用すれば、国民一人ひとりの移動履歴を取ることも可能になりますからね。単に、ビッグデータの管理の問題ですから・・・納税だけでなく、徴兵の基礎データも取れる・・・クレジットカードなどにこの番号が使われるようであれば・・・購入物品もリストアップできますからね・・・これが、IDの付いた人間がどこまで管理されるかという問題につながるわけです。多分、やがて通貨は電子マネーになるのではないかと・・・そうなれば、全ての購入履歴が記録される事になる・・・ネットワークでつながればね。金やサービスの利用があれば全て記録される・・・記録が少ないのは・・・自分で食料の大部分を生産する・・・晴耕雨読の生活・・・という事で、田舎に引っ込むしかない・・・

　まあ、管理というのは、目的があって管理しなければならないし、管理できる人間の数は限られる・・・多くの人と異なる動きをする人間のリストアップが行われる事になるのでしょうね・・・そうなると、生活は目立たないように・・・大衆と同じ行動をとる事が、管理の中で表面に現れる事なく暮らす処世術になる・・・経済的につじつまの合う生活を心がける事になるのか・・・

　一党独裁の道は？翼賛議会の建設になるわけですから・・・外国の脅威を声高に叫び、特定の国には足を運ばせない事が重要になりますね。なんとなくユーラシアは中国の唱える鉄のシルクロードで結ばれる事になる・・・したがって、日本はユーラシアから隔離されなければならない・・・したがって、中国・韓国とは仲良くしない政策を取る必要がある・・・ドアはオープン、しかし国益を盾に譲歩はしない・・・譲歩しないためには日本政府から中朝には声を掛けない方針のようですからね。これで、中朝との関係の改善は無い事になる・・・そして、中朝の主張する事に関しては無視でOK・・・これで、国民に外圧を感じるように仕向ければOK・・・これに関しては、満州の利権を事さらにむさぼることで、海外からの圧力を国民に感じさせる事に成功していますから、多分、今回も踏襲するつもりではないかと・・・しかし、以前に失敗したのは、どうやら東條君が真面目すぎた、自分の使命は戦争を遂行することであると理解した・・・

　多分、火元は商工省あたりなのでしょう・・・ここが、本気の戦争の一歩手前までを企画した・・・戦争を行えば、世界を相手に戦わなければならなくなる・・・なんとなくの日独伊三国間条約・日独伊防共協定で日米関係を悪化させて戦争の恐怖を撒いた・・・これで、国内の意見統一を行った・・・米英討つべし・・・昭和13年；1938年国家総動員法・・・昭和14年ヨーロッパで戦争・・・昭和15年の北部仏印進駐・・・さらに南部仏印進駐・・・対米関係がさらに悪化・・・多分、ここでちょっと誤算・・・先ず近衛内閣の総辞職・・・2つ目に東条内閣の組閣条件の開戦に関しての白紙還元の御諚が発せされるものの・・・東條君の真面目さが・・・開戦へ・・・真面目さで開戦回避の予定だったのでは？

　戦争を始めると、利権どころではなくなるから・・・間違いなく、以前にも増しての財政負担、その上、商工省は国内の生産力は把握していたでしょうから・・・負ければ海外領土は無くなり、主権も失われる・・・したがって、開戦以降はおとなしくしているしかない・・・戦争の嵐が過ぎ去り、戦犯から逃れ、人脈・金脈の維持ですね・・・組織は商工省から通産省へ・・・経済産業省へかね？まあ、今の体制・・・文民統制だけ生きていれば、戦争寸前まで追い込んでも実動部隊は動けない事になっている・・・したがって、戦争の恐怖による国民を縛って翼賛体制へ持って行ける・・・憲法改正も可能・・・まあ、これが良さそうですね。これから、日本では謙譲の美徳が流行るようになるのでしょう・・・そして、静かに熱烈に憲法改正への道が開かれる・・・民主的手段による一党独裁・・・これで、日本らしい日本が作られる・・・一党独裁下の自由・・・自立した個人の義務と創意工夫、自由な選択、他への尊重と寛容、共助の精神からなる自由・・・という事になるようですね。統制された自由・・・

　こうならないためには・・・中国が日本を完全に無視する事・・・曖昧な笑顔で日本に対する事だけが残されている・・・日本が中国による危機を叫べば叫ぶほど、日本は孤立する・・・中国が一緒になって日本の脅威を叫べば・・・双方が世界の厄介者になる・・・恐怖を振り撒くものには笑顔で歌でもうたって対応するしかない・・・真面目に相手をする事は無いという事でしょうね。その間に、より多くの国との友好関係と世界に平和を広げれば良いから・・・さて、日本政府の今後の動きはどうなるのか？最悪のシナリオはこれのようですからね・・・政治屋君の歴史認識と、自民党綱領の分析で、こんな結論になっちゃうとはね・・・妄想は面白い・・・しかし、暗い世界の幕開けなのかもしれない。

2015.05.04