現在をうろうろ(952)
日本貧窮者経済新聞
 歴史研究のための下準備・・・仏印進駐・・・?

 さて、昭和15年6月からの機密戦争日誌を眺め始めましたが国立公文書館 アジア歴史資料センター で、 機密戦争日誌 で検索 国立公文書館 アジア歴史資料センター 表紙「機密戦争日誌 其1・・・南方資源地帯などの話や東亜連盟の話が昭和15年7月8日に現れます。東亜連盟は・・・石原莞爾による日中連携の理論で、これを実現するための団体として1939年に東亜連盟協会が作られます。東亜新秩序による日本・満州・中国の大同団結というものですが世界最終戦争を考えていて・・・結果、東条英機内閣は東亜連盟論を禁止します。そして、1942年に東亜連盟同志会と改組して行くことになります。近代デジタルライブラリー - 世界最終戦論 これも、ざっと目を通さないといけないかな?何しろ・・・東條英機が禁止するわけですから・・・

 この本は冒頭から面白いね・・・10コマ3ページに戦争の事について書いてあって、喧嘩好きの西洋が戦争の本場らしいとか、日本の戦いは「遠からん者は音にも聞け・・・・」何とか云って始める。戦争やらスポーツやら分からぬ。・・・なんだか、軽々しく戦争を語るのは、この風土の為せる技なのか?なんてね。政治屋君には本場の西洋の歴史で考えてもらいたい気がします。

 ふむ・・・11コマ5ページに、今次中支事変の中華民国は非常に奮発をして勇敢に戦っています。それでも未だどうも真の国民皆兵には成り得ない状況にあります。長年文を尊び、武を卑しんで来た漢民族の悩みは非常に深刻なものでありますが、私はこの事変を契機としまして何とか昔の漢民族に復ることを希望して居る次第であります。・・・こう来たか・・・ならないでもらいたいものですね。どうも、日本は戦争をスポーツのように考えて武を尊ぶのが基本にあるような感じですね。

 だから、なんとなく、政治屋君の勇壮な演説は三文芝居がかるのか?

 この後、貧乏国フランスの話が出てきますね。貧乏だから傭兵を雇えず、徴兵へ・・・日本も大借金で貧乏していますから、軍備に金をかける事は困難ですから、徴兵制でも敷いて・・・とりあえず基礎訓練でもさせるような体制へと移行するのかね?

 世界最終戦論は興味深いね・・・しかし、何故禁じられた?昭和15年5月29日の講演筆記1940年;昭和15年9月10日出版という事のようですね。私が読んでいるのは・・・その改訂版ですね最終戦論に基づく・・・東亜連盟協会・・・何故禁止?対米戦の主張のためか?それとも、大同団結?1942年には改組して復活?

 仏印進駐関連と思われるものが昭和15年8月7日に出てきますね・・・仏印進駐は9月22日に西原・マルタン協定がが締結され、翌23日から正式な進駐・・・・8月7日の記事には・・・西原少将の性格を鑑み、中止された業務処理に関する指示と示されていますね・・・予定の一案は何かね?ちょっと気になりますね。気になるのは、北部仏印進駐が平和裏な物で予定されていたのが富永恭次少将の偽りの参謀総長の命令で強行進駐の実施・・・これに対して陸海軍次官宛てに「統帥乱レテ信ヲ中外ニ失ウ」と打電・・・となると・・・強行進駐が予定されていたのか?

 8月8日の記事も気になりますね。右のものです。対香港仏印作戦準備に関し説明あり、右同県に関し軍務局長及び軍事課長に対し説明す

 西原少将帰任す 何事もわからず 迎える奴も 送る奴も 共に不明の徒なり 仏印問題は依然として混淆し続くべし

 こりゃ何だね?謎かけか?読み進めると何か分かるのか?気になりますね。

 8月26日の記事には、海軍側より戦争準備に関する陸軍への申し入れを行い来る10時より協議す・・・とか、現地興小委員長を西原少将にすべきか波集団参謀長とすべきやは異論ありしも上層部に於いて西原少将と決定せり・・・

 この海軍からの戦争準備の話は何?波集団って・・・この時点では南支那方面軍で大本営直属・・・参謀長は根本博少将・・・

 交渉が巧くいかなかったら・・・兵力を使う事になっていたようですね。進駐に関しては、海軍は直ちにとはいかない・・・2週間はかかるとか・・・

 9月10日・・・越境が行われた?波集団長及び参謀副長から越境事件に関して進退伺の申し出が来ている・・・何故、この機を利用して越境せざるや・・・国立公文書館 アジア歴史資料センター 松岡、アンリー協定成立以後現地細目協定成立及び軍進駐までの経緯 この9月4日の越境を止められている件に関連してですかね?・・・ああ、この31コマ目の電文だね・・・5日17次20分ごろ、支那領の高地に日の丸を振って予定進発準備線に前進すると、仏印国境付近から重・軽機銃及び小銃で射撃を受けて、部隊が大隊砲で応射し沈黙させた件のようですね。

 先方が打ってきた・・・従って、侵攻してもOKと軍部中央は考えたと言う事のような?なんとなく、一連の動きとして・・・外交と軍は連動して内閣の下で動いていると思われます。軍中央は、基本的に戦争を考えているようですが、進出している南支那方面軍はそれなりに自制しているようです・・・責任取るの勇断なしとか、しかも第一線対朝は神経衰弱なりと云うとか言われていますからね・・・戦争をする蛮勇は無いのが良いと思うのだが・・・利用できる機会ではあるけど・・・現場の勝手な判断というのはやりにくいのか?政府の方針をどのように捉えているかの問題もあるでしょうが・・・

 軍や外務省内の話が多いようですね・・・昭和15年12月3日に東亜連盟の取り扱いに関して引き続き研究とありますね・・・12月13日には総力戦研究所と省部関係者との打ち合わせ・・・16日に東亜連盟を認めしむるを要す・・・

 ふむ・・・なんとなく、軍や外務省関係の書類のパターンは・・・興味深い・・・しかし、この手の記録の中には、私が探しているものは無い事は分かりましたね・・・今につながる国賊の系譜を見出すのはそれほど難しくないような気がします・・・さて、方針は決まったから、少しずつ史料を集めるとしましょう。歴史の表と裏・・・裏の影の暗い部分を眺めるとしましょう。

 Bigデータは使い方次第ですからね・・・定説にとらわれると見えない部分が出てきますね。見えない物を見えるようにする技の開発が重要になるか・・・こりゃ、1つ別のカテゴリーを立てるかね?・・・ああ、長い1日だった・・・さて、香取神宮の歴史調査とはまるで違った手法が必要だと言う事は多くの資料を当たって良くわかりましたからね。さて、史料あさりをしなければ・・・

2015.04.25

  

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