現在をうろうろ(938)
日本貧窮者経済新聞
 友好とは言いなりになる事ではない・・・あたり前だが・・・?(2)

 前回の続きですが、ちょっとこのあたりで気になる発言がありますね・・・

 つまり、会う、会わないということを交渉の材料として使うということになると、つまり会う前の段階からですね、会いたい思うほうは譲歩を重ねなければならないことになるわけでございまして、基本的にはまず、会ってですね、問題を解決していくべきなんだろうと。これが基本的な考えでございます。
 日本は世界に向けても申し上げているところでございますが、常に交渉のドアは開けているわけでありまして、韓国側にも話し合いをするという機運が盛り上がってくることを期待したい。


 さて・・・交渉のドアは開いていないじゃん・・・意地の張り合いをすると宣言しているような感じですね。だって、先に声をかけた方が譲歩しなければならないという認識ですからね。日本は譲歩したくないから、先に声をかける事は無い・・・そんな風に主張しているのでしょう。・・・実は、この文の前振りがあって・・・

 問題というのはですね、会って話さないと解決しないわけであります。私は韓国と、ということではございませんが、会う会わないということ自体を交渉のカードに使うべきではない。これは基本的な交渉姿勢であります。

 こう言いつつ・・・先に言いだしたものが譲歩しなければならない・・・だから、こちらから声は絶対にかけない・・・交渉のカードとして使う以前に決めているという事ですね。断じて譲歩しないと・・・そのために声はかけない!韓国側から対話を申し出る=韓国側が譲歩する事を前提としている・・・こりゃ無理だね。・・・これで、常に交渉のドアは開けているの意味は明白になりますね。

 つまり、世界をリードするような外交はできない・・・という事じゃん、受動的でしかも頑固な外交しかできない・・・提案型の外交はしたくないようですね。ちょっと、普通の営業でも勉強したら良いのでは?なんとなく、マルチ商法とかそういった奴の弁士向きに感じたのはそのあたりなのかな?押しつけがましく、論理の展開が所々で飛躍するのは・・・

 私の考えを申し上げておけば、ただ単にこちらの国益を削っていけば、いわば『友好』という状況を作っていくことはたやすいことであります。
 しかし、これはまさに本末転倒であって、友好な状況は国益をしっかりと確保するためであります。そのためにしっかりと外交交渉を行っていくことは当然のことであろうと思う。ただただ、相手の言いなりに従っていけばいいのかといえば、そんなことはないわけでありまして、その中でわれわれも努力を続けているわけであります。


 国益か・・・この言葉は嫌いだね・・・何で、こんなものを持ちだすかね?しかも、こちらの国益を削る・・・これでは・・・米国の国防長官の演説の中や中国の対外的な話でも・・・この手の話はしていないような気がするけどね・・・ゼロサムは否定していますから・・・アメリカ様も中国も・・・ゼロサムで物事を考えるのは時代遅れという感じに話されていますが・・・

 まさか・・・それで、日米の同盟関係の見直し、TPP交渉に関しての話があちこちから出てきているのかね?この国益を削る云々は・・・これって・・・危険な考え方の部類に入るのでは?これが、日本の外交のスタンスね・・・

 あちゃ・・・訪米に関して・・・

 この際ですね、私が訪問する際、これは公賓として、准国賓として招待を受けるけでございます。
 私は元首ではないので国賓にはならないわけでありますが、事実上の国賓待遇を受けて招待をされているわけでございますし、日本の総理大臣としては初めて上下両院の議員の前で演説を行うことになっています。
 これは日米同盟関係の中でも、今まで日本の総理は行ったことはないわけでございます。これは私にとっても大変、光栄なことだとこう思っております。また多くの今、上院議員、下院議員が訪問しております。これは申し訳ないんですが、民主党政権の何倍の数の訪問をしていただいていて、私は(訪問する米議員のほとんどに)お目にかかってお話をさせていただいているところでございます。


 なんだか、随分と議員や長官クラスが来ましたが・・・同じ答えを聞いて帰って・・・帰ってから日本についてのコメントが一切ないのは良い兆しかね?私は、非常に怖いのですが・・・

 先般もデンプシー統参議長が来日をした際、お目にかかったわけでございますが、『日米同盟はまさに今、大変大きな成果を挙げている』と、こう言っていただいている。

 日米関係の強化か・・・デンプシー議長が来て統合幕僚長と・・・両者は地域における共通の課題への取り組みについて話し合い、国際法の遵守を含めて同盟を強化し、抑止力を向上させることにより地域の安定を図っていくこと が重要との認識を共有した。・・・国際法を順守する話はどこに対しての話なのかが気になります。国際法を順守すべきは・・・全ての国ですから・・・近頃気になるのが、この抑止力という言葉ですが・・・なんとなく、日本で言う抑止力と、世界が言う抑止力の意味に差が出始めているような気がするわけです。戦争を抑止するための戦力・・・どうも、この用法は古いのではないのかと?

 なんだか・・・力による現状変更に対する・・・抑止力・・・

 戦争を抑止するための戦力はハードパワーですね。それに対して、力による現状変更に対する抑止力はソフトパワーという事になると思われます。世界は、人間の安全保障の概念に辿りついている・・・その中で、ハードパワーに基本を置く積極的平和主義、そして、ソフトパワーに基礎を置く積極平和というものがあるという事ですね。言葉は似ているが大いに異なる概念であるから気になるわけです。つまり、世界の大勢からすると・・・なんとなく、日本は頓珍漢な事を主張しているような気がするのでね・・・私の妄想なら良いのですが・・・『日米同盟はまさに今、大変大きな成果を挙げている』・・・どの外交使節も言っていますが・・・同じ事を確認しにくるにしては回数が多すぎるし、帰国後のリアクションが無い・・・多分、条件付きではないかと・・・日本が先走って馬鹿な事をしなければ『日米同盟はまさに今、大変大きな成果を挙げている』・・・日本は馬鹿な事をしないという事の確証を掴みたいのだがどうも、それが掴めないから困っているのではないかとね。

 近頃の米国の軍隊による作戦は基本的に戦闘行為で、戦争ではない・・・現状を維持して回復する作業・・・どうも、認識が微妙に違うのではないかと・・・

 しかし、これは米国から何かを言ってもらうということではなく、まさに日米同盟の絆を確かなものとし、日本の平和や安定、地域の平和や安定に資するものとしていく、貢献をしていくということが大切なことであろうとこう思う次第でございます。
 われわれはそういう観点を下に、今まで上げている実績をさらに積み重ねていきたいとこう思っている次第でございます。


 どうも、何か勘違いをしているような気がしますが・・・あれ?これは何?

 藤田氏「首相は難しい問題に関しては常にドアをオープンにしてということを言っている。であるならば、沖縄の民意が代わり、知事だけでなく、衆院選挙も含めまして民意がはっきりした。条件を付けずに会ったらいいのではないか」

 難しい問題に対しては常にドアをオープン?・・・譲歩しないために自分からは声をかけない!そのためのドアのオープンではなかったっけ?ああ、良くわからない・・・噛みあわない話をしている・・・常にドアをオープンにしているから、頭を低くして手土産を持って来いって外交スタンスなのに・・・なんだか不毛だね・・・

2015.04.19

  

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