ソマリアでの羽振りの良さそうな新しい街は・・・？(1)

現在をうろうろ（910）

　ソマリアでの羽振りの良さそうな新しい街は・・・？(1)

　ソマリアもなかなか興味深い場所です。衛星写真もかなりの領域を高解像度で示してくれていますから十分に楽しめますね。いま、面白がって眺めているのが・・・Hafun　という場所です。

　左の赤丸の場所ですが、なかなか興味深い場所のようで・・・紀元40年から70年ぐらいにギリシア語で記述されたエリュトゥラー海案内記という本に現れる港湾都市という事です。Internet History Sourcebooks　これの13と15に現れる　Opone　という都市が該当するようです。

13. Beyond Tabae, after four hundred stadia, there is the village of Pano. And then, after sailing four hundred stadia along a promontory, toward which place the current also draws you, there is another market-town called Opone, into which the same things are imported as those already mentioned, and in it the greatest quantity of cinnamon is produced, (the arebo and moto), ind slaves of the better sort, which are brought to Egypt in increasing numbers; and a great quantity of tortoiseshell, better than that found elsewhere.

　これですね。・・・座標は・・・

　10°24'59.43" N 51°15'57.42" E　ここで、現在の状況は右のような感じでね・・・Aの場所には2005年ごろから建設が始まった建物がありますね。塀付きの建物。Bの場所は古い集落で

　左のような街並みでしたが、今ではかなり寂れているような感じです。

　写真右の方の黒い塊のように見える建物が、1930年代にイタリア資本で建設された製塩工場の跡のようです。

　廃墟の様子は・・・

　右のようなものです。大きな建物は80ｍ程の長さがあります。

　Aのあたりからこの集落を眺めると2007年には左のような感じに見られたという事のようです。Hafun - Google 検索　なかなか興味深い地のようです。

　Cには新興の集落があって・・・どうも羽振りが良いようで・・・

　左のような集落が広がっています。この集落の建物は特徴があって・・・

　右のように集合化された住宅なんですね。これって、エチオピヤに類似のものがあって・・・なんとなく、エチオピアの関与がありそうな気がしてね・・・この周辺集落のものとはまるで違うので・・・

　明らかにユニット化された住宅であるように思えるので・・・これって何？と思うわけです。建物のユニットの様子として示すと・・

　左のようになっている事が分かります。右上の写真と低くすれば明瞭だと・・・母屋と壁と2つの小屋というユニットから成る・・・多分、誰かが材料との関係で規格化したユニット住宅という事になります。

　エチオピアのものはここまで規格化されているわけではないので右のような感じで乱雑な家屋群になりますが・・・中央に母屋が壁で背中合わせになって伸びて行くパターンに類似性が見られるというわけです。

　しかし・・・このあたりの住宅には、この手の地割と建物の特徴を持つものは無いような気がするというわけです。エチオピアとのつながりは何なのやら？

2015.04.09