現在をうろうろ(852)
日本貧窮者経済新聞
 アメリカの軍用輸送船と・・・探知の限界・・・?

 アメリカの輸送艦はデカイですね。ちょっと、ボルチモアのアメリカ海軍の輸送艦である、フィッシャーとメンドンサという民間企業に運用を任されているものがあります。海上輸送司令部の命令があれば96時間で出港可能になる状態に維持されている輸送艦です。全長290mのRO-RO船です。海上輸送司令部の下にはこの手の艦が結構あって、あちこちの軍港に停泊していますね。この艦はRO-RO船で、車両運搬を主任務としています・米国海軍の輸送艦は基本的に戦闘力は持ちません。かなり大きなヘリポートを持っていますが・・・艦の幅が32mもあるので・・・ヘリコプターの運用能力も高いと思われます。62000トン程あるようですね。

 ちょっとこいつで写真合成、呉の港から引っ剥がしてきました。我が国の輸送艦です。戦車揚陸艦とかドック型揚陸艦・・・まあ、厳密には種別が違うのですが・・・我が国の輸送艦の輸送能力との比較のつもりで・・・

 本来は、強襲揚陸艦と比較すれば良かったのか?なんって・・・一応は、どちらも輸送艦なんで、並べてみましたが・・・アメリカ海軍の海上輸送司令部は、この同型艦を民間委託で30隻保有しているようです。この大型艦の速力は24ノット・・・これだけの速度があれば、通常型の潜水艦によって沈められる事はまずない速度ですね。

 第二次世界大戦中のUボートも水上で頑張ると19ノット程度の速力で走りまわって通商破壊を行っていました。船団を組む輸送船は鈍足な船を集めたもので、高速客船は独航船として船団を組まずに走っていました、1938年に進水したクイーン・エリザベス号は航海速度28.5ノット、最高速度32ノットの高速船ですから・・・船団を組まずに独行していたわけです。この船と船団を組める駆逐艦や巡洋艦は・・・あまりないですね。40ノッターの類は少ないですから・・・

 一般的な駆逐艦や巡洋艦は35ノット程度の速力を予定していましたから・・・第二次世界大戦中の日本の高速駆逐艦だと最高速は40ノットちょっと・・・8ノットの速力の差だと1時間で8海里、15km程追い付けますから・・・水平線上に20km程先に発見した大型船を1時間ちょっとかけて追いかける事になりますかね・・・近頃の駆逐艦は30ノット程度ですかね?航空機の発達が高速化を要求しなくなった?静粛性に重きを置いているとか?

 Uボートなどは艦橋が低い位置にありますから20m程の高さのマストは・・・最大15km程の距離で見つけられる・・・4時間追い掛けて3kmに近付くのは・・・相手の速力が・・・16ノット以下になりますかね・・・28.5ノットで互いの見張りがしっかりしていたら通常航行をするエリザベス号を狩る事ができるUボートは存在しない事になりますね・・・当時の潜水艦は基本的に水上走行ですから・・・

 潜水艦用の攻撃用のソナーの有効範囲はどのくらいね?低周波の方が遠くまで届くと思うが・・・高性能の魚群探知機のカタログでも見るか・・・低周波の全周低周波ソナーで1.5kW・・・内蔵レンジで5000mが選べる・・・1万mとなると、10倍ぐらいの出力が必要になるはず・・・浅海面では、海底の影響を受けるから・・・どの程度ビームを絞れるかの問題ですかね?

 パッシブソナーってのはどのくらいの有効範囲があるのか?・・・軍事機密の領域ですね・・・ザトウクジラの唄がヒントかな・・・英語のWikiのファイルだと10秒ほどの間隔で繰り返されているみたいだから・・・ザトウクジラの耳は自分の発した音に反応する声を10秒待つ・・・5秒で行って5秒で帰るのを待っているとすれば・・・水中の音の速さは1500m/秒・・・7.5km以内の探知を基本にしている?船の音は大きいから・・・100倍うるさいとしても30km程度か?いや・・・水中に適応している連中が受信できる範囲は外乱との兼ね合いだから・・低周波は方向性が分かりにくくなる・・・30kmも離れるとどこから響く音か分からなくなるのでは?海底は深くたって10km程度、平均水深は3.8km・・・海底の反射などで方向が探知できる距離は結構短い?何かがいる事が分かる距離は数十kmで、方位が10度程度の範囲でわかるのは10km以内とか?頭の中でいいかげんな立体モデルを思い浮かべて・・・時間の分解能をパルスが鈍った波で帰ってきて0.1秒程度の分解能と考えてですが・・・

 答えは簡単じゃん・・・高性能魚雷の射程・・・MK-50で15km・・・こいつが有効な探知の限界でしょうね。自己誘導可能な高性能の高価な魚雷・・・探知できた物には泳がすわけですから・・・馬鹿みたい・・・海底も丸いから音波も直進してきたもの以外は意味が無い・・・電離層に相当する海面、そして地面・・・平均3.8kmの厚みしか無い音を伝える領域・・・しかも、海面ほど海底地形はなだらかでない・・・直下の反射から始まって様々な反射波がやって来る。マグマの動く背景雑音も・・・存在が分かっても強度の差が判別できる距離は、秒速1500mの音波では、さすがに有効範囲は短い・・・うなりとかそういった問題に近いね・・・50Hzの音波の波長は1500÷50=30mこんなものか・・・電波なら10M帯の雰囲気かね?

 ああ・・・知識の限界を強く感じるね・・・地面の代わりに海面があって、電離層の代わりに海底があるか・・・しかも固体の複雑な形状の反射面・・・従って、方向の長距離精密測定は困難?電波と音波は違うから・・・いや、同じようなものだね・・・兵器は向けるべきものが無ければ発射されないし、向けるべきものが明確ならどんなに遠くても発射する・・・従って、有効な探知の限界で射程が決まる・・・まあ、雰囲気ですね・・・?妄想を積み上げても意味が無いね。

 どうやら、ソナーの有効範囲もそれほど広くないような気がしてきた・・・そう言えば、ディップソナーの展開とか、航空機から投入するソナーなどの散布パターンなどからも有効範囲が推測できますね・・・何か資料を当たりましょう・・・

2015.03.20

  

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