中国の備蓄倉庫か？地下基地か・・・？

現在をうろうろ（816）

　中国の備蓄倉庫か？地下基地か・・・？

　中国はなかなか面白い・・・鉄道を辿っていると思わぬものに出くわしますからね。引き込み線を辿ると軍の雰囲気を持った建物があって、その先の谷には備蓄倉庫らしきものがあったりします。具体的には・・・座標・・・

　40°55'06.77" N 118°34'48.80" E　ここなどにも左の写真のような備蓄倉庫と思われる物があります。谷の入口には政府か軍の輸送に関わる事務所のような建物があり、ガレージがあって、軍用車両のような色のトラックがあります。このあたりは北朝鮮でも類似のものを見かけますね。

　この手の施設って、中国の場合は非常に規模が大きくて、いくつかの谷にまたがって存在したりします。

　この直ぐ南の谷には・・・座標・・・

　40°53'42.46" N 118°32'51.09" E　ここですが

　右のような車庫を持った建物があって、興味深いことには、坑道が掘られているわけです。ズリがありませんから鉱山でないことは確かで、写真の左の端はトンネルで隣の谷につながっています。

　そして、隣の谷は・・・道の脇に坑道が掘られています。さらに先へ進むと・・・

　2つの谷に分かれて、谷と谷を結ぶようなトンネルなども見られますが・・・山自体は石灰岩の山のようで、坑道から掘りだされた石灰石は近くのセメント工場に運ばれた可能性が高いのですが・・・石灰石鉱山とは考えにくいわけです。何しろ、近くの石灰石鉱山は・・・

　右のようなものですから、突如景観保護の立場に立って・・・とは考えにくいのでね・・・まあ、石灰岩の地肌が目立つので大差ない気もしますが・・・

　このあたりは、山の中にかなりの備蓄物資があるんでね。それで気になるわけです・・・

　このあたりは・・・承徳市がある関係ではないかと？清朝の副都として栄えた場所です。この承徳市は、1703年康熙治下の42年には康熙帝は、この地に造営した熱河避暑山荘で夏季の政務を執るようになります。そして、清末のアロー戦争ではイギリス・フランス連合軍に北京を占領されたために咸豊帝は北京を脱出して逃亡先として選んだのがこの街ですからね・・・避暑山荘の座標は・・・

　40°59'04.34" N 117°56'19.98" E　ここです。

　右の写真のように、承徳避暑山荘と外八廟があります。現在ここはユネスコ世界文化遺産に登録されていますね。

　興味深く眺めた地下施設は承徳市の中心街から半径50ｋｍの圏内にあります。およそ50km圏内には2つの防空ミサイル陣地と・・・座標・・・

　40°45'08.87" N 118°11'42.07" E　ここには石油備蓄基地があるし・・・

　左の写真のようなものですね。

　どうやら、巨大な山岳要塞になっているような感じですね。どうやら、アロー戦争のような、北京が攻略されても徹底抗戦のための準備のような気もしなくもない・・・北京からここへ攻上るには・・・興隆県の陸軍基地をぬかねばならないか・・・なかなか大変・・・この興隆県のあたりは抗日の巣窟みたいな場所でしたっけ・・・無人区にされたりしたあたり・・・

　ああ、なんだか本気の戦争のための備えというやつは大変だと思いますね。我が国も国土強靭化でどんな風な景色になるやら？

　あれ、随分と長くなってきたぞ・・・大体このあたりは前から気になっていた場所ですが・・・なんだか、随分と地下施設があるものです・・・一旦切って、続きは次回ですね。あれ？防空ミサイル基地を2つ見落としていた・・・こりゃ、精査の必要があるなぁ～

2015.03.04