現在をうろうろ(788)
日本貧窮者経済新聞
 モンゴルから石炭が運ばれるというが・・・?(4)

 中国領内の沿線の施設を眺める事にしましょう。とにかく、この鉄道沿線には興味深いものが多いような感じですからね。貯炭施設と石炭液化施設のような施設から南へ進むと・・・座標・・・

 41°00'02.03" N 109°14'55.94" E ここに、セメント工場らしきものがあります。近くの山から白色の物を採掘していて、この工場に運ばれています。石炭も運びこまれていますから・・・多分、セメント工場でしょう。そして、発電も行っていますね。

 中国は、ワンパターンの開発が好きなようですね。

 いつの時代のものかは不明ですが、長城がありますね。明代以前の物のような?戦国時代とかそういった古い時代のものですかね?わ!中国に関する知識が、私の中には殆ど無いのか?・・・ここのすぐ南を流れている川は・・・黄河じゃん・・・と、ちょっとショックを受けています・・・

 このあたりは、戦国時代には趙が支配した地域ですね・・・という事は・・・この長城は趙のの長城という事になりますか?戦国時代・・・趙は・・・前403年 - 前222年か・・・この時代の遺構という事ですか・・・この時代に法家の思想が生まれて行く・・・有名な韓非は紀元前280年? - 紀元前233年に生きた人ですね・・・この時代日本は何をやっていたのやら?法の支配を中国に説く政治屋君は、中国で笑われていないのだろうか?なんとなく、弥生時代というのは中国の戦国時代の社会不安によって生まれたのではないかと・・・昔の説を取って・・・妄想したくなりますね。この時代の日本海側の遺跡はどうも、戦争の気配を持っているような気がしてね・・・平和的な移住があって・・・その後の戦闘を伴う移住の二段階・・・

 いずれにせよ、法の支配は中国の方が遥かに長い伝統を持っていますからね・・・耳触りの良い言葉を使っていますが・・・日本は多くを中華帝国から受け取っていますからね・・・長城を眺めたり・・・黄河の流れを確認したりしていたら・・・何と、中国は天山山脈にトンネルを通して、天山南路から天山北路へ抜ける鉄道を完成させています。

 多分、完成させている・・・残念ながら、衛星写真がちょっと古いので、天山を抜けるトンネルの全てを確認できません。およそ50km程の鉄道が未確認ですが、断片的なニュースの情報からすると貫通している・・・そして、その鉄道が・・・中国からスペインに至る路線の一部のようです。

 衛星画像から関連しそうな鉄道路線を拾うと、左のような感じです。

 浙江省の義烏市を出発し、カザフスタンとロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、フランスをぬけ。スペインのマドリードに至る13000kmの中国領内の路線をチェックしましたが・・・中国は広すぎますね。

 海岸部と内陸、しかも中国の西の果てまでざっと眺めましたが・・・内陸の都市もなかなか凄い・・・シルクロードの都市もなかなかのものですね・・・なんだか、我が国の政治屋の馬鹿げた演説とは全然違う世界が広がっていますね。

 ・・・全国津々浦々1人でも多くの皆さんにアベノミクスの果実の味を味わっていただきたいと考えています。・・・そう言われても、果実があるようには思えないのですが・・・中国は、辺境にもそれなりの生活水準を送り届けるための鉄道網・道路網の整備が恐ろしい速度で進んでいます。

 ふと・・・鉄道の威力ってのが・・・大量の貨物を一度に運べる・・・内陸の発電所の大量の石炭の在庫・・・鉄道輸送の偉大さですね。我が国の鉄道輸送は、事実上死んでいる・・・最近は少し海上コンテナを鉄道輸送するための動きがあるようですが・・・中国では13000kmの海上コンテナ輸送を実現すべく、鉄道の整備を行っている・・・日本の場合は、貨物船による海上輸送が主力ですが・・・近頃は、どういうわけか、トラックで日本のあちこちに散らばった海上コンテナをトラックで横浜に集めて、横浜の地位の低下を抑えるべく努力をしているような感じですが、どれだけ効果があるのやら?

 中国の辺境でも、鉄道は複線ですから・・・シルクロードを抜ける鉄道は、てっきり既存の鉄道路線をつなぎ合わせてマドリードまで伸ばすのかと思えば・・・複線の新しい線路を敷設していますからね・・・従って、シルクロードを抜ける鉄道は複々線になっているわけです。さらに、新しく作られた鉄道に対してのバイパスも作られているし・・・

 ちょっと、気になるのは、モンゴルと中国に一杯食わさせられてような気がしてね・・・右の図は、日本工営が受注した石炭輸送用貨物鉄道の建設計画に係るコンサルタント業務契約のものですが・・・右の地図のピンクの掛けられた地図の右の方の建設計画ですね・・・ところが、どうやら中国資本で、まず、右下の赤丸をつけた所から、タバントルゴイ炭田までの計画が着手され、多分、この鉄道を利用して、タバントルゴイの石炭が日本まで流れてくる事になるようです。

 中国国境までの鉄道は既に敷設済みのようですが、まだ列車は走っていないようです。

 衛星写真からすると、2013年10月の段階では鉄道の終点は・・・座標・・・

 41°18'10.39" N 108°33'24.86" E ここですね。例の、石炭の液化をやっているのではないかと?妄想している場所ですね。発電所なら、送電のための設備があるはずですが、ここには無いですからね。受電設備らしきものも特に見当たらにですから・・・

 左の写真で気になるのは、左側の黒い石炭は間違いなくモンゴルから運びこまれているものであると思われます。トラックの走った跡からするとですね・・・しかし、右側の石炭液化設備であると妄想しているものには、どうやら・・・鉄道輸送によって石炭が運び込まれているような気配が・・・

 石炭液化に適しているのは・・・石炭化度の低いものの方が軽質油を多く作れるはずですね。亜炭や瀝青炭あたりが使われるようで・・・瀝青炭だと重質油しか取れない・・・タバントルゴイの石炭は・・・中〜高揮発分瀝青炭のようですから、液化しやすいはず・・・でも?

 まさか、練炭やレンガを焼くとかに使われているとか?

 この周辺には、右のような工場があって・・・なんとなく、レンガ工場のように見えるのでね・・・

 そうなると、タバントルゴイの石炭は・・・一般炭が主で、原料炭は少ないという事になってしまうが・・・

 しまった、先に、鉄道計画を引いて来たのは全然違う事でした・・・上の地図の赤丸をつけたところですが・・・この間の線が優先的に建設されるのではないかと・・・そして・・・左上の赤丸からさらに鉄道が敷設されるのではないかと・・・それが気になっていたんです。

 何やら、中国では北京モスクワ間の高速の直通列車を走らせるような話があります・・・現在は6日かかるのを2日で走らせる・・・北京から、ウランバートル経由、シベリア鉄道に入って行きます・・・上の計画図の左上の赤丸をつけた駅の先には鉄道の無い場所が広がっていて・・・アルタイ共和国には鉄道が無い・・・その先のビイスクからノヴォシビルスクの鉄道があって・・・ここからシベリア鉄道へ・・・なんとなく。アルタイ共和国も地下資源が豊富そうで・・・この鉄道ルートは、北京・モスクワの大圏航路から300km南ですから・・・多分、最短距離になる・・・このコースなら・・・時速80から120km程度で走るシベリア鉄道の・・・3倍の速度240から360kmで走る必要はないと思われますが・・・

 中国の遠大なる計画は分かりにくい・・・中国に関する日本語の情報が少なすぎますね。ニュースが日本語であまり流れてこない・・・不思議・・・

2015.02.15

  

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