現在をうろうろ(785)
日本貧窮者経済新聞
 モンゴルから石炭が運ばれるというが・・・?(1)

 モンゴルの石炭の利権の一部を我が国は住商の手によって獲得したようなんですが・・・中国の神華グループにぶら下がって・・・

 それで、モンゴルの石炭が日本に辿りつくかどうか?その話ですね。平和なら、ちゃんと日本まで辿りつくが、日本が馬鹿な事を始めると日本へとどかなくなることは自明ですね。レアアースの件もあったし・・・

 というわけで、モンゴルから中国経由での石炭の輸送ルートをチェックしてみました・・・

 出発点は既に確認済みですから良いでしょう・・・モンゴルの石炭が日本に来るというが・・・? これですね。補足するとすれば・・・タバントルゴイから中国国境まで道路距離250kmですから、一往復は500kmですから時速40kmで12時間以上かかりますね。時速60kmでも7時間、積んで降ろして・・・どんな、労働条件なのやら?ちょっと気になりますが。とにかく長距離輸送をやっていますね。モンゴルと中国の国境の石炭ターミナルは・・・右のようなもので、現在はここから、トラック輸送ですが、将来的には、炭鉱から列車を連ねての輸送になるはずです。

 包頭の火力発電所には、左の写真のようにモンゴルからのトラック輸送の石炭と、内モンゴルからの列車による石炭が来ています。ここで見られる列車の編成の規模は・・・50両編成で800mぐらいの編成になるようです。15mクラスの貨車ですね。

 このあたりまではチェックするのが比較的簡単・・・大型のトレーラが走っている道や軌道敷を辿るだけですからね・・・実はちょっと、余計なものも・・・例によって、エネルギー関連は気になるので・・・砂漠に12km四方程に風力発電所が広がっていて・・・送電線が・・・と、送電線を辿りはじめたりするわけです。北朝鮮の調査で送電線も見慣れているのでね・・・中国の送電網もなかなか立派なものです。

 日本の風力発電施設としては大きいむつ小川原ウィンドファームは眺めた事がありますね。たまには恐山方面に出かけたい気もします・・・ここには1.5MWクラスの風力発電機21基31.5MWが3平方キロメートルほどの敷地に生えていますね・・・広大な土地があると規模はまるで違ったものになるのが・・・公称値ではなく実際の発電量はどの程度なのか?何しろ不安定な・・・風任せの発電機ですからね・・・風力発電機は私も導入した事がありますが・・・海岸でしたがあまり発電してくれなかったような気がしますね。とにかく、中国では砂漠で大規模な太陽子発電もしていますし、風力発電も行っている事が分かりましたから、ちょっとした収穫ですね。あとは、系統電力もチェックしたくなるのが難点ですが・・・まあ、そのうち・・・この、風力発電所からの電力は、系統電力に組み込まれていますから、電力の幹線もチェックしたい気がしますね・・・北朝鮮と違って国土が広大ですから・・・電力政策も眺める程度に見ることにしましょう。

 さて、中国国内での輸送は当然の事ですが、鉄道輸送ですね。最短ルートは、北京・天津を通ることになりますからこいつをチェックすれば良さそうです。

 住商の合弁先は神華グループで、天津の石炭埠頭は・・・神華グループのものですから、天津が積み出し港であってもおかしくないと思われます。・・・左の写真が、天津の石炭埠頭です。

 埠頭の長さは3650m程ありますね。拡張の余地もまだあるし・・・余裕でしょね。

 一応、ここから、日本に積みだされると仮定したわけです。石炭輸送船もなんだか、日本で次々と就航しているようですし・・・何しろ、これから2020年に向けて石炭火力発電所が次々と建設されますからね。オリンピックは石炭火力の電力で賄われる事に決まったようですからね。正確には政府のエネルギー政策の不徹底が、時代を逆行するかのような石炭火力の選択につながったのではないかと妄想していますが・・・まあ、他にエネルギー源は考えられないし・・・リニア中央新幹線も石炭のパワーで走る事になる・・・

 我が国は二酸化炭素の排出が増加する事間違い無し・・・炭素クレジットはどこから引いて来るのやら?そんな金はどこにある?

 さて、石炭の出所と、中国から日本への出荷場所を推定しましたから、あとは、中国の鉄道をチェックしてみると・・・右の写真の上に書き込んだルートが出てきました。モンゴル国内はへ現状ではトラック輸送、中国国境までは鉄道の敷設は終わっているようです。ここから南東へ内モンゴル包頭まで運び、そこで北京へ向かう事になるようです。包頭から北京まで・・・多分、京包線ですかね?北京に入って市街の西側を抜けて天津へ・・・およそ1500kmの道のりですね。

 この鉄道を辿ってみて・・・沿線には大きな火力発電所や炭鉱があるんです・・・まるで、エネルギーラインのような鉄道・・・中国の辺境開発はパターンが決まっていますね。先ずは電線を引いて、次に鉄道を伸ばして石炭を運び、石炭火力発電所と、石灰岩の産地にはセメント工場の建設・・・というパターン・・・あれ・・・この周辺は希土類元素の鉱山もあるねえ・・・この線の支線は海岸の工業地帯へ資源を運ぶための鉄道網と考えても良さそうな感じです・・・包頭市の役割を精査しないといけないのかな・・・この市で大きな顔をしている企業は・・・包頭鋼鉄集団有限責任公司 という事のようです・・・

 一応、包頭市からの鉄道を精査し始めましたが・・・左のようなレアアースの鉱山があります。ランタンやセリウムなどの希土類か・・・

 水素吸蔵合金とか触媒、ガラスの着色材やガラスの研磨剤、様々な用途にちょっとだけですが使われる・・・近頃のハイテクと称する奴に不可欠な物質ですね。なるほど、このあたりの資源が重要か・・・我が国はこのあたりまで占領できるとは思えないが・・・

 そう、我が国はかつて満州国を作った様に、傀儡政権を作ることで中華帝国を支配するというのが良さそうですね。モンゴル帝国が中華帝国の組織を利用して中国を統治したように・・・

 残念ながら、我が国の政治屋君のハッタリ手腕程度では、中華帝国の東方海上の小列島程度の支配しかできそうもないですからね・・・だって・・・モンゴルとの経済発展は・・・上の地図の鉄道に物資を流す事になり、中国の物流に資する事になる・・・日本の資金が中国を富ませることになる・・・と私は妄想しちゃいますが・・・政府にの深謀遠慮は私にはよくわからないのでね・・・どうも、表面的には中国を富ませるとしか思えないが・・・?何か凄い策があるのかね?しかし、国会での答弁などを聞いていると、どうも頭の中身は軽そうなんでね・・・日本はああいった軽い手合の方がご婦人受けするのかね?立ち姿が美しくない・・・なよなよしているのが良いのか?ピシッと立てないのかね?・・・副総理の方が立ち姿が美しいが・・・じゃなくて・・・中国中国・・・どうも、モンゴルの石炭に拘ると、中国を利するような気がして・・・国策に合うのか?なんだか変な感じです・・・

2015.02.14

  

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