現在をうろうろ(782)
日本貧窮者経済新聞
 モンゴルの石炭が日本に来るというが・・・?

 モンゴルから日本へ石炭を運ぶらしいですが・・・どうやって運ぶのか?ロシア領を経由して日本に運ぶ話のようですが?

 最短距離は左のようなもので、中国領を通り抜けるのが早いはず・・・?わかんない?政府の深い考えは・・・敵領内を通さずに内地へ運ぶという事なんでしょうが・・・中国もロシアもモンゴルも社会主義国及び元社会主義国で・・・反米勢力に近いのでは?一応モンゴルはロシアにならって民主化したみたいな感じですが?

 比較的新しい情報では・・・日経によれば・・・

 中国国有の石炭大手、中国神華能源は24日、世界最大級の埋蔵量を誇るモンゴルのタバントルゴイ炭鉱の開発プロジェクトについて、同社が住友商事などと組む企業連合がモンゴル政府と優先交渉権を得たと発表した。企業連合は神華、住商、モンゴルの鉱山会社の3社で構成し、モンゴル政府とは一部鉱区への出資などについて交渉する。住商は「当社は石炭の販売と海上貿易の機能を担う検討を進めていく」とコメントした。採掘には直接関与しないとみられる。

 2014年12月24日の報道ですが・・・モンゴルで中国が石炭を掘って、陸上輸送を担う・・・住商は販売と海上貿易・・・中国からの積み出しという事になりますかね?

 2011年時点でタバントルゴイ炭鉱の権益は・・・中国の神華能源を中心とする企業グループが40%、米国ピーボディには24%、ロシア・モンゴル連合には36%が割り当てられるとかやっていましたね。推定炭量が約64億トンの石炭の行方は・・・2011年の時点では日本や韓国企業は中国とロシアにぶら下がって入札しましたが、日本も韓国も落札できなかったようでしたが・・・

 モンゴルも外交が上手?・・・2011年の時点で、タバントルゴイ炭鉱とロシアを鉄道で結ぶ計画について、モンゴル国営鉄道企業への日本企業の出資を求めましたね。ロシア経由の日本への輸送は・・・大半の石炭が中国に輸出されている現状を改め、日本などの資金で輸送インフラを整えることにあったようです。これに乗せられたという感じですかね・・・

 概念図ですが、路線を正確にトレースする気力が無くて・・・右の写真の赤の線がタバントルゴイ炭鉱とロシアを鉄道で結ぶために新たに建設する路線です。細い青の細い線が既設のロシアへつながる鉄道で・・・ピンクのように中国を迂回して輸送するとかの話ですね。

 この赤い線の部分のコンサルタント契約をした企業は、日本工営ですかね・・・2013年5月から2014年7月までの15ヶ月間で、契約金額は約17億円・・・ただ、近頃はこのタバントルゴイ石炭輸送鉄道に関する話は・・・あまり目に触れていませんが・・・

 2014年10月に・・・モンゴル議会は世界最大の炭鉱タバントルゴイと中国を結ぶ全長240キロの鉄道建設案を可決していますね。そして、敷設される鉄道のゲージはモンゴルの広軌ではなく・・・中国の標準軌とのこと・・・従って、ロシアへの移送の後日本という選択肢は無くなったのかもしれません。日本の報道ってのは、日本に対してネガティブな報道はなぜか消えてしまうので推測するしか無いですね・・・まあ、北京とモスクワも高速鉄道で結ばれる予定ですから・・・現在6日の列車の旅が2日に短縮される・・・

 モンゴルとは首脳外交も行われていますが・・・結果はどうなるのか?なんとなく・・・あまり首尾は上々というわけでもなさそうな気がしますが・・・どうも、中国のペースで事が決まっているような感じですがね・・・?

 タバントルゴイ炭鉱に関しては、三井物産の名前がちょっと前までは前面に出ていたような気がしますが・・・どうなったんだ?気のせいだったか・・・カナダの企業との参入だっけ?

 左の写真が、タバントルゴイの炭鉱の様子です。

 そして、この炭鉱からの石炭を中国へ輸送するトラックが右のようなものです。2台が連結されている・・・全長36m程のトラック・・・このトラックで、モンゴルから中国国境まで輸送しています・・・

 その距離は、250kmです。左の図のような砂漠の中を走る道・・・気合を入れてトレース・・・

 そして、中国・モンゴル国境の中国側の石炭基地が右の写真です。右下の細長い区画は、上の写真のトレーラーがぎっしり停車中です。右上の黒い広がりが、石炭の山ですね。こんな具合に、モンゴルの石炭が中国モンゴル国境に積み上げられているというわけです。・・・関係ないけど・・・写真中央右の丸い噴火口のような感じの奴は何だろう?まさか隕石の落ちた跡?ここには銅山があって、地質調査が行われたはずだから・・・気のせいかね?

 ん?道路距離で250km・・・モンゴル議会で可決された鉄道建設計画は240km・・・どうやら、この道路に沿って鉄道が敷設されるという事ですかね?さらに中国領内も150km程の行程をトラック輸送を行って、鉄道に積み込んでいますから・・・良く見ると、中国領内の鉄道の工事は既に進んでいる・・・まだ、輸送は始まっていないようだが・・・とにかく全長400km程の鉄道が敷設される事になるようです・・・という事は、モンゴルとの資源外交の成果として、モンゴル炭は中国経由で日本に入る事になる・・・なんだか当初の予定とは全然違うじゃん・・・日本政府は何をやってるのやら?中国は周辺国と鉄道でどんどんつながって行く・・・中国を中心とした経済圏が作られつつあるという事ですね。下らない政治屋の話を聞きつつ、こういった偉大な事業を眺めると・・・日本がアジアの辺境の一小国に見えてくる・・・困ったものだ。400kmの鉄道・・・直線で東京から大阪あたりまでの距離ですからね・・・この距離をトラックで石炭輸送・・・日本的な感覚ではないね。これだけの輸送力のある国と戦争するのかね・・・我が国の国力でこんなところまで遠征できるかね?積極的平和主義の行方は・・・私なんかは、積極的敗北主義者と言われそうだけど・・・この石炭輸送を見ると・・・我が国の遠大なる資源計画など・・・ゴミのような感じ・・・我が国の誇るリニア中央新幹線は438kmでしたっけ・・・経済上の連携に関する日本国とモンゴル国との間の協定の署名 | 外務省 我が国の外交の成果は・・・モンゴルと日本の交流が盛んになると、その間の中国が儲かる事になるのか・・・日・モンゴル間の「戦略的パートナーシップ」の促進・・・ちっとも、中国を牽制する事にならないじゃん?

2015.02.12

  

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